教育機関の人事の副業単価の目安と案件の見つけ方|年度の暦に沿った採用と、免許・模擬授業の見方を成果物にする
学校法人や塾・予備校、専門学校などの教育機関で人事をしてきた人は、年度の暦に沿って採用を回し、教員の免許や授業の力を見極め、常勤・非常勤・学生講師という働き方の違う人を採ってきた経験を持っています。この経験は、同じように年度の暦で動く教育機関や、教育サービスを始めた会社にとって役に立ちます。結論から書くと、教育機関の人事の副業単価は、年度の暦に沿った採用の計画と、免許・模擬授業の見方を成果物にして値付けし、繁忙期に合わせて受ける範囲を決めると、無理のない金額になります。
人事の副業の単価には公的な統計がなく、案件の範囲や依頼先で大きく変わるため、この記事では金額の相場は書きません。自分の単価を組み立てる手順と、案件の見つけ方を書きます。教育機関の人事の経験の何が売れるかは教育機関の人事が副業でできることで詳しく書いています。
値付けにつながる作業
教育機関の人事の経験は、次のような作業に置き換えると、値付けしやすくなります。
| 教育機関での経験 | 副業で切り出せる作業 | 時間が増える条件 |
|---|---|---|
| 年度の暦に沿って採用を回してきた | 新年度に向けた採用の計画と、年度途中の欠員への備えの設計 | 校舎や教室が多い |
| 教員の免許や授業の力を見てきた | 免許の確認の手順と、模擬授業の評価の基準 | 教科や学校種が多い |
| 常勤・非常勤・学生講師を採ってきた | 働き方の型ごとの求人の書き方と、採用の経路の使い分け | 型が多い、コマ数の調整が複雑 |
| 校長や教室長と一緒に採用してきた | 教室長が面接で見る点の手引きと、面接の枠の確保の手順 | 教室長が授業で忙しい |
依頼先は、教室を複数持つ塾や、教員の採用に苦戦している学校法人、教育サービスを始めた会社などです。年度の暦に合わせて先回りして採用を進める考え方は、毎年慌てて採用している依頼先にとって新しい気づきになります。
繁忙期に合わせて受ける範囲を決める
教育機関の採用は、新年度に向けた時期に集中し、年度の途中は欠員の補充が中心になります。副業の受け方も、この暦に合わせて決めると、時間と報酬を合わせやすくなります。
- 年度の前の設計を一括で見積もる:採用の計画、求人のひな形、模擬授業の評価の基準などを、新年度の採用が始まる前に成果物として受ける
- 繁忙期の運用を月額で見積もる:応募が集中する時期だけ、面接の日程調整や応募者への連絡の手伝いを月の時間で受ける
- 年度の途中は相談の形で受ける:欠員が出たときに相談に乗る形を、時間単価で受ける
時間単価の考え方は本業の年収と副業単価の関係で書いています。繁忙期は、本業の教育機関でも採用が忙しい時期と重なることがあります。本業の忙しさと重なる時期に副業の作業を集中させないよう、受ける範囲を最初に決めておいてください。
エラベルの見解
教育機関の人事の副業でよくある失敗は、模擬授業の評価を「授業がうまいかどうか」の印象で済ませる仕組みを渡してしまうことです。評価の基準が言葉になっていないと、教室長ごとに見方が違い、ある教室では通る人が別の教室では落ちます。依頼先の採用の質はそろいません。
担当する側から見ると、価値があるのは、模擬授業で見る点(説明の分かりやすさ、生徒への問いかけ、時間の配分、板書や資料の使い方など)を言葉にし、教室長がそろって使える評価の基準にできることです。基準を言葉にする作業を成果物として見積もると、依頼先にとっての価値が伝わりやすくなります。
免許の確認を手順に入れる
学校の教員の採用を手伝う場合は、免許の確認が欠かせません。教育職員免許法第3条は、教育職員は、この法律により授与する各相当の免許状を有する者でなければならないと定めています。採用の手順をつくるときは、選考の早い段階で、担当してほしい学校種と教科の免許を持っているかを確かめる工程を入れるよう、依頼先に提案してください。免許の扱いなど個別の判断は、所管の教育委員会や専門家に確かめるよう案内するのが、副業の担当者として無理のない範囲です。
塾や予備校の講師は、学校の教員とは決まりが違います。依頼先がどちらにあたるかで、採用の手順に入れる確認が変わることも押さえておいてください。
案件の見つけ方と、受けるときの条件
教育機関の人事の経験を活かせる案件は、次のような場所で見つけやすくなります。
- 教室を複数持つ塾・予備校:教室長が採用を抱え、講師の採用に困っている会社
- 教員の採用に苦戦している学校法人:年度の途中の欠員や、教科によって採りにくい教員の採用
- 人事の副業の仲介サービス:教育機関の採用の経験を登録しておく
業務委託で受ける場合は、特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(フリーランス法)第3条が、業務委託事業者に、給付の内容、報酬の額、支払期日などを書面または電磁的方法で直ちに明示することを求めています。繁忙期の運用を受ける場合は、対応する期間と時間も書面で確かめてください。
本業に勤めながら副業をする場合は、厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」が示すとおり、まず勤め先の副業・兼業に関するルールを確認し、秘密保持義務や競業避止義務を意識してください。本業と同じ地域で生徒を取り合う塾の案件などは、とくに注意が要ります。20万円を超える副収入がある場合は、確定申告が必要です。個別の判断は弁護士・税理士にご確認ください。
エラベルの見解
もう一つ見てほしいのは、教育機関の人事の経験は、学生講師の入れ替わりへの備えで成果を出しやすいということです。学生のアルバイト講師は、卒業や就職活動で毎年入れ替わります。毎年同じ時期に慌てて募集している塾は少なくありません。
前の年に辞めた人数と時期から、次の年に補充が要る人数と時期を見込み、先回りして募集を始める計画を渡してください。慌てて募集する回数が減れば、広告の費用も教室長の時間も減ります。この見込みの計画は、教育機関の暦を知る人ならではの成果物です。
まとめ
- 教育機関の人事の副業単価は、年度の暦に沿った採用の計画と、免許・模擬授業の見方を成果物にして値付けする
- 年度の前の設計は一括、繁忙期の運用は月額、年度の途中は相談の形で受ける
- 模擬授業の評価の基準を言葉にし、教室長がそろって使えるようにする
- 学校の教員の採用では、免許の確認を選考の早い段階に入れるよう提案する
- 学生講師の入れ替わりを見込んだ、先回りの募集の計画を渡す
よくある質問
教育機関の人事の副業単価の相場はいくらですか
案件の範囲や依頼先によって大きく異なり、公的な統計もないため、一律の相場はお伝えできません。年度の前の設計、繁忙期の運用、年度の途中の相談に分けて時間を見積もり、自分の時間単価を掛けて単価の根拠をつくってください。
本業の繁忙期と副業の繁忙期が重なる場合はどうすればよいですか
副業の作業を、本業の繁忙期の前に設計として終えておき、繁忙期の運用は受けないか、受ける時間を絞る形にしてください。受ける範囲を最初に決めておくと、本業に支障が出にくくなります。
塾の講師の採用と学校の教員の採用は、同じやり方でよいですか
学校の教員は免許が要るなど、決まりが違います。依頼先がどちらにあたるかを確かめ、採用の手順に入れる確認を変えてください。
本記事は 2026-10-16 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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