人事副業 / 教育機関の人事
教育機関の人事が副業でできること|経験の棚卸しと売り方|学校法人・大学・専門学校の人事の経験は「年度の暦で動き、資格と専門性で人を見て、公募と規程と委員会で決めてきた」型で売れる。売れるのは、専門職の採用の要件づくり、年度の計画で募集を回す設計、規程と書面で公平に選ぶ手順、教員と職員という二つの人事を扱う目の四つ。「学校の人事でした」ではなく、「専門職を、公平な手順で、年度の暦に合わせて採る」と売る
学校法人や大学、専門学校の人事として、教員の公募を回し、職員の採用と異動を扱い、規程に沿った手続きと委員会の運営をし、年度の暦に合わせて人事を動かしてきた。この経験は、民間の会社が多い人事の副業で売れるのか。教育機関の人事は、民間とは進め方が違い、そのまま通じないと感じる人が多いところです。結論を先に書くと、教育機関の人事の経験は、「年度の暦で動き、資格と専門性で人を見て、公募と規程と委員会で決めてきた」型で売れます。売れるのは、「専門職の採用の要件づくり」「年度の計画で募集を回す設計」「規程と書面で公平に選ぶ手順」「教員と職員という二つの人事を扱う目」の四つです。民間の会社でも、資格や専門性で人を見る採用、年度や期の計画で回す採用、手順の公平さが問われる採用はあり、そこで教育機関の型が効きます。「学校の人事でした」ではなく、「専門職を、公平な手順で、年度の暦に合わせて採る」と売ります。医療・介護の人事の経験は医療・介護の人事が副業でできることに、業界を絞る戦い方は業界特化という戦い方に、人事企画の経験は人事企画が副業でできることにまとめています。
この経歴の何が売れるか
教育機関の人事の経験を、民間の会社の採用の工程に置き換えた棚卸しです。在籍した学校の内情は含めず、「型」として抜き出します。
| 教育機関の人事の経験 | 民間の採用の工程への置き換え | 依頼側にとっての価値 |
|---|---|---|
| 教員の公募で、資格・業績・専門性を要件にしてきた | 資格や専門性が要る職種(技術職、専門職、有資格者)の要件を、資格の名前ではなく「できること」と「証拠」で書く | 専門職の要件が「資格あり」で止まり、面接で何を見ればよいか分からない依頼側が多い |
| 年度の暦に合わせて、採用の計画を前年から組んできた | 期の計画から逆算し、いつ募集を出し、いつ決めるかを組む。繁忙期と閑散期の見通し | 採用が場当たりで、繁忙期に人が足りない依頼側が多い |
| 規程に沿った手順で、書面と委員会で選んできた | 面接官の判断を、基準と記録で揃え、後から説明できる手順にする | 面接官の好き嫌いで決まり、後から説明できない依頼側が多い |
| 教員と職員という、性質の違う二つの人事を扱ってきた | 専門職と事務職、正社員と契約社員など、扱いの違う人事を同時に回す目 | 職種ごとに扱いが違うことを整理できていない依頼側が多い |
| 公募の要項を書き、外部に公開してきた | 求人票を、誰が読んでも同じ意味に取れる形で書く | 求人票が社内の言葉で書かれている依頼側が多い |
| 非常勤や任期付きの雇用を扱ってきた | 契約社員や業務委託など、雇用の形が違う人の採用と条件の整理 | 雇用の形の違いを整理せずに採用している依頼側が多い |
| 委員会や会議で、複数の立場の合意を作ってきた | 経営者・現場・人事の意見が割れる採用で、合意の手順を設計する | 意見が割れて採用が止まる依頼側が多い |
売れるものの要点は、「専門性で人を見る採用と、公平さが問われる採用を、手順で回せる」ことです。民間の採用は速さを重視しますが、専門職の採用や、複数の面接官が関わる採用では、速さより「何を基準に、どう決めたか」を説明できることが求められます。教育機関の人事は、その手順を日常として回してきており、民間で手順がないまま止まっている採用に、型を持ち込めます。年度の計画で回す設計は、期の計画で採用を考える会社にそのまま合います。聞き取りの型はヒアリングで押さえる項目に、指標の設計はKPIを設計するに書いています。
売りにくい点とその扱い
教育機関の人事の転身で売りにくい点は三つあり、扱い方があります。
| 売りにくい点 | 依頼側の懸念と自分の懸念 | 扱い方 |
|---|---|---|
| 民間の速さとの差 | 「学校のペースでは、うちの採用には遅い」。自分にとっても、月単位で動いてきた感覚が週単位に合うかの不安 | 手順の型は持ち込み、期間は依頼側に合わせて縮める。「公募で月単位だった手順を、週単位に圧縮するとこうなる」と示す |
| 公募の型に寄りすぎ | 「公募の要項のような求人票では、応募が来ない」。スカウトや媒体の運用の経験が薄い | 求人票の「誰が読んでも同じ意味」の型は活かし、読ませる文面は依頼側や別の担当者と作る。スカウトと媒体は範囲に入れないか、別の担当者と組む |
| 営利の感覚の薄さ | 「採用の費用対効果の話ができるのか」。予算の使い方が、民間の感覚と違う | 費用の話は「年度の予算を計画で使い切る」経験として語れる。採用の費用を期の計画に組み込む型は、民間でも通じる |
扱い方の要点は、「手順の型は持ち込み、速さは依頼側に合わせる」ことです。教育機関の人事の経験がある人は、公募と委員会の手順を月単位で回してきたので、民間の週単位の採用に不安を感じます。手順の中身(基準、記録、合意の取り方)は変えず、期間だけを圧縮すれば、民間でも回ります。「公募なら三か月の手順を、御社では三週間で回すと、この手順になります」と示せば、速さの不安は消えます。範囲の決め方は業務範囲を書面で固めるに、自己紹介の型は自己紹介文のテンプレートに整理しています。
エラベルの見解
担当する側から見ると、教育機関の人事から転身して続いている人と、面談で止まる人の差は、学校の手順を「そのまま」語るか、「圧縮して」語るかです。止まる人は、公募と委員会の手順を学校の言葉のまま説明し、依頼側の経営者は「うちはそんなに待てない」と感じて終わります。続いている人は、同じ手順を「基準を先に決める、記録を残す、合意を取る」の三つに絞り、「これを御社の速さで回すとこうなります」と、週単位の形で見せます。経営者は、自分の会社に「基準と記録と合意」がないことに気づき、そこから頼みます。
見ていて差がつくのは、専門職の要件を「資格あり」で終わらせず、「できること」と「証拠」で書いているかです。教育機関の人事は、教員の公募で、資格の名前ではなく業績と専門性の証拠で人を見てきています。民間の技術職や有資格者の採用で、「この資格を持っていること」で止まっていた要件を、「入社後にこれができること、その証拠としてこれを見る」に書き直した人は、面接官が何を見ればよいかが揃い、依頼側から「初めて専門職の面接で判断ができた」と評価されています。エラベルでは、依頼側が担当者の経歴を見て選ぶ仕組みなので、「専門職を、公平な手順で、年度の暦に合わせて採る」と工程で書いている担当者に、専門職の採用で困っている依頼側がついています。教育機関の人事の転身は、学校の経験を隠すことではなく、手順を圧縮して見せるところから始まります。
案件の探し方
教育機関の人事から入りやすい案件と、探し方です。
| 入りやすい案件 | 理由 | 探し方 |
|---|---|---|
| 専門職・有資格者の要件づくり | 資格と専門性で人を見てきた経験でそのまま入れる | 「専門職の要件が『資格あり』で止まっている依頼側」を探す |
| 面接の基準と記録の手順づくり | 規程と書面で選んできた経験で入れる | 「面接官の好き嫌いで決まる依頼側」を探す |
| 期の計画に合わせた採用の年間の設計 | 年度の暦で動いてきた経験で入れる | 「繁忙期に人が足りなくなる依頼側」を探す |
| 雇用の形が違う人の採用と条件の整理 | 非常勤や任期付きを扱ってきた経験で入れる | 「契約社員と正社員の扱いが整理されていない依頼側」を探す |
| 意見が割れる採用の合意の手順 | 委員会で合意を作ってきた経験で入れる | 「経営者と現場で意見が割れて採用が止まる依頼側」を探す |
| 教育・医療・福祉など、資格職の多い業界の採用 | 業界の言葉と資格の意味が分かる | 同じ業界の依頼側を探す |
探し方の要点は、「専門職の採用で手順がない会社」から入ることです。営業職や事務職の大量の採用では、教育機関の型は速さに負けます。技術職や有資格者など、専門性で人を見る採用で、要件が「資格あり」で止まり、面接官の判断がばらつき、決めた理由を後から説明できない会社では、教育機関の型が唯一の打ち手になります。教育・医療・福祉など、資格職の多い業界の依頼側は、業界の言葉が通じるので、さらに入りやすくなります。案件の探し方は副業案件の探し方に、業界を絞る戦い方は業界特化という戦い方に書いています。
単価の目安
単価は、具体的な額ではなく、決まり方の構造で考えます。教育機関の人事の転身で、単価に影響する要素です。
| 要素 | 単価への影響 | 考え方 |
|---|---|---|
| 専門職の要件の成果物 | 「できること」と「証拠」で書いた要件は、成果物として形が明確 | 一式の成果物で受ける |
| 面接の手順の成果物 | 基準と記録の型は、成果物で受けやすい | 一式の成果物で受ける |
| 年間の設計 | 期の計画に合わせた採用の設計は、成果物で受けやすい | 一式の成果物で受ける |
| 手順の運用 | 作った手順を採用のたびに回す運用は、月額で受けやすい | 作る工程は成果物、回す工程は月額で |
| 速さの不安 | 「遅い」と思われると単価が下がる | 圧縮した手順を先に見せる |
| スカウトと媒体を含まないこと | 含まない範囲は月額が下がるが、責任の線が明確 | 得意な工程で単価を出す |
| 成果報酬の扱い | 採用の成否は依頼側の判断に左右され、責任の線が引きにくい | 時間か回数か成果物で。可否は専門家に確認 |
単価の要点は、「要件と手順と年間の設計は成果物で、運用は月額で受ける」ことです。教育機関の人事の経験で受ける工程は、要件と手順と計画という成果物が明確で、成果物で受けると単価の根拠が伝わります。作った手順を回す運用は月額で受け、更新の根拠にします。「遅い」と思われないよう、圧縮した手順を先に見せることが、単価を保つ前提になります。単価の構造は人事の副業単価の相場に、成果の定義は成果をどう定義しておくかに、成果報酬は成果報酬型は受けるべきかに整理しています。
始める順番
教育機関の人事から副業を始める順番です。
| 順番 | 内容 |
|---|---|
| 一、所属する法人の副業の規定と、教職員の情報の守秘の条件を確認する | 学校法人は規程が細かい。個別の判断は専門家に |
| 二、公募と委員会の手順を、「基準・記録・合意」の三つに絞って、学校の情報を含まない型として書き出す | 手順の中身 |
| 三、その手順を、週単位に圧縮した形を作る | 民間の速さに合わせる |
| 四、学校の言葉を、民間の言葉に置き換える | 「公募」→「募集」、「業績」→「実績と証拠」、「委員会」→「面接官の合議」 |
| 五、得意な工程(要件・手順・年間の設計・雇用の形の整理・合意)と、薄い工程(スカウト・媒体の運用・読ませる文面)を分ける | 正直に示す準備 |
| 六、「専門職を、公平な手順で、年度の暦に合わせて採る」の一言を作る | 「学校の人事でした」で終わらせない |
| 七、登録先に、範囲と、圧縮した手順と、資格職の多い業界の経験を登録する | 専門職の採用で手順がない依頼側 |
| 八、専門職の要件づくりか面接の手順づくりを一件受け、「基準で決まった採用」を残す | 次の工程に広げる材料に |
順番の要点は、「三」の圧縮と「四」の置き換えです。教育機関の人事の経験は、そのまま語ると民間には遅く、難しく聞こえます。手順を「基準・記録・合意」に絞って週単位に圧縮し、学校の言葉を民間の言葉に置き換えておくと、同じ経験が「手順のない会社に手順を持ち込める人」として伝わります。プロフィールはプロフィールの書き方に、初案件の備えは初案件で不安になりやすい点と備え方に、情報の分け方は案件ごとの情報の分け方に書いています。
エラベルの見解
相談で最も多い思い込みは、「学校の人事は特殊で、民間では通じない」というものです。実際には、民間の採用で足りないものの一つが「基準と記録と合意の手順」で、教育機関の人事はそれを日常として回してきています。通じないのは、公募と委員会の手順を学校の速さと言葉のまま持ち込む場合で、圧縮して置き換えれば、専門職の採用や意見が割れる採用で、民間の人事にはない型になります。特殊なのは経験ではなく、語り方です。
順番として、法人の規定と守秘の条件を専門家に確認し、手順を基準・記録・合意に絞って書き出し、週単位に圧縮し、学校の言葉を民間の言葉に置き換え、得意な工程と薄い工程を分け、専門職を公平な手順で採る一言を作り、登録先に範囲と圧縮した手順を登録し、一件受けて基準で決まった採用を残す。この順番で、教育機関の人事の経験は「特殊で通じないもの」から「専門職の採用に手順を持ち込む形」になります。エラベルでは、依頼側が担当者を選ぶ仕組みなので、手順の工程を明確にし、スカウトと媒体を含まないことを示している担当者に、専門職の採用で困っている依頼側がついています。教育機関の人事の転身は、学校の経験を隠すことではなく、手順を圧縮して語るところから始まります。
まとめ
- 教育機関の人事の経験は「年度の暦で動き、資格と専門性で人を見て、公募と規程と委員会で決めてきた」型で売れる。専門職の要件・年度の計画・公平な手順・二つの人事を扱う目の四つ
- 「学校の人事でした」ではなく「専門職を、公平な手順で、年度の暦に合わせて採る」と売る
- 売りにくい点は民間の速さとの差・公募の型に寄りすぎ・営利の感覚の薄さ。手順は「基準・記録・合意」に絞って週単位に圧縮し、学校の言葉を置き換え、スカウトと媒体は範囲外と示す
- 案件は専門職の採用で手順がない会社から。資格職の多い業界(教育・医療・福祉)はさらに入りやすい
- 単価は要件と手順と年間の設計は成果物、運用は月額で。「遅い」と思われないよう圧縮した手順を先に見せる。成果報酬は最初は避け、可否は専門家に確認
- 専門職の要件は「資格あり」で終わらせず、「できること」と「証拠」で書く
よくある質問
民間の会社の採用を経験したことがありません。面談で不利になりますか
隠さずに、「民間の採用の実務の経験はありませんが、専門職の要件と面接の手順は、公募と委員会で回してきました。御社の速さに合わせて圧縮した手順を持ってきました」と示します。民間の経験がないことを補おうとせず、持っている型を圧縮した形で見せるほうが、依頼側には伝わります。速さが要る工程(スカウト、媒体、読ませる文面)は、依頼側の担当者か別の担当者と組む形も、エラベルのような登録先では可能なことがあります。分担の型は複数人で案件を受けるに、面談で聞かれることは副業案件の面談で聞かれることに整理しています。
学校法人に勤めながら副業をしてよいのでしょうか
法人の副業の規定と、教職員としての守秘と兼業の条件を先に確認します。学校法人は規程が細かく、兼業の届出や許可が要ることがあります。私立と公立、教員と職員でも扱いが違います。個別の判断は、所属する法人の規程を確認したうえで、社会保険労務士や弁護士にご確認ください。利益相反の見方は本業と利益相反になる案件に、時間の作り方は本業と両立する時間の作り方に書いています。
教育業界の依頼側(塾、学校、教育サービス)に絞ったほうがよいですか
最初は絞るほうが入りやすいです。業界の言葉と資格の意味が分かり、依頼側は説明の手間が省けます。ただ、教育業界の依頼側だけでは案件の数が限られるので、専門職の採用で手順がない会社(技術職、有資格者、医療・福祉)に広げる準備を並行します。「教育業界の人事の経験」と「専門職を公平な手順で採る型」の二つを登録しておくと、業界の内外の両方から声がかかります。業界を絞る戦い方は業界特化という戦い方に、案件を増やす考え方は副業案件の探し方に整理しています。