組織サーベイの設計の副業単価の目安と決め方|設問づくりより「結果の読み解きと伝え方」に時間をかける
組織サーベイの設計は、依頼先の会社で、社員の働きがいや職場の課題を知るためのアンケートをつくり、実施を手伝い、結果を読み解いて伝える仕事です。人事として社内のアンケートを企画したり、結果をもとに施策を考えたりした経験がある人に向いた副業です。単価を決めるとき、設問をつくる作業を中心に考えがちですが、実際に依頼先が価値を感じるのは、結果から何が言えるかを読み解き、経営者や管理職に伝わる形で報告する部分です。結論から書くと、組織サーベイの設計の単価は、目的の整理・設問の設計・実施の支援・集計と分析・報告の時間から組み立てると、無理のない単価になります。
単価は依頼先や業務の範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、この記事では金額の相場は扱いません。
作業の時間から単価を組み立てる
組織サーベイの設計の作業は、次のように分けられます。
| 作業 | 中身 | 時間のかかり方 |
|---|---|---|
| 目的の整理 | 何を知りたいか、結果を何に使うかを依頼先と決める | 経営者の考えが固まっているかで変わる |
| 設問の設計 | 設問と選択肢、自由記述の欄、回答者の属性の聞き方を決める | 設問の数と、過去の調査と比べるかで変わる |
| 実施の支援 | 社員への案内文、回答の期間、回答を促す連絡を整える | 社員の数と拠点の数で変わる |
| 集計と分析 | 部署や属性ごとに結果を比べ、自由記述を読み込む | 回答の数と、自由記述の量で変わる |
| 報告 | 経営者や管理職に結果と打ち手の案を伝える | 報告の相手と回数で変わる |
単価を組み立てるときは、各作業にかかる時間を見積もり、自分の時間単価を掛けてください。自由記述の読み込みは、回答の数が多いと思った以上に時間がかかります。受ける前に、どのくらいの回答が見込まれるかを確かめておいてください。時間単価の考え方は本業年収と副業単価の関係で書いています。
回答者が特定されない設計にする
組織サーベイで大切なのは、社員が本音で答えられることです。回答者が特定されるおそれがあると感じると、社員は当たり障りのない回答をするようになり、サーベイの意味が薄れます。設計の段階で、次の点を依頼先と決めてください。
- 結果を見せる単位:人数の少ない部署の結果を単独で見せると、回答者が推測されることがある。一定の人数に満たない単位はまとめて見せる
- 自由記述の扱い:書き方の癖や内容から回答者が分かることがある。報告するときは要約するなど、そのまま出さない工夫をする
- 回答の元データを誰が見るか:依頼先の誰が元データを見られるのかを決め、社員への案内にも書く
これらを決めておくことは、社員の信頼を守るだけでなく、依頼先にとってもサーベイを続けていくための土台になります。
エラベルの見解
組織サーベイの設計の単価で多い失敗は、目的があいまいなまま設問を増やし、結果を何にも使えないことです。「せっかくだから」と設問を増やすと、回答する社員の負担が増え、集計と分析の時間もふくらみます。結果は出ても、どこから手をつければよいかが分からず、報告が数字の羅列で終わってしまいます。
受けるときは、設問をつくる前に、結果を見て何を決めたいのかを依頼先と決めてください。目的からさかのぼって設問を選べる人ほど、短いサーベイで役に立つ結果を出せ、依頼先からの評価も高くなります。
ストレスチェックとの違いと、回答の扱い
組織サーベイと混同されやすいものに、ストレスチェックがあります。労働安全衛生法第66条の10は、事業者は労働者に対し、医師、保健師その他の厚生労働省令で定める者による心理的な負担の程度を把握するための検査を行わなければならないとし、検査を行った医師等は、あらかじめ労働者の同意を得ないで、その労働者の検査の結果を事業者に提供してはならないとしています。ストレスチェックは法律で実施の方法が決められた検査であり、副業で設計する組織サーベイとは別のものです。組織サーベイの中で心身の状態を詳しく聞く設問を入れる場合は、ストレスチェックとの関係や扱いを、依頼先の産業医や専門家と確かめてください。
また、サーベイの回答は、回答者が分かる形で扱う場合には個人情報にあたります。個人情報の保護に関する法律第18条は、あらかじめ本人の同意を得ないで、特定した利用の目的の達成に必要な範囲を超えて個人情報を取り扱ってはならないとし、第27条は、法令に基づく場合などを除き、あらかじめ本人の同意を得ないで個人データを第三者に提供してはならないとしています。結果を何に使うかを社員への案内に書き、回答のデータは依頼先の決めた方法で扱ってください。個別の判断は専門家にご確認ください。組織サーベイの設計の仕事の中身は組織サーベイの設計の副業の仕事で書いています。
単価を上げていくには
組織サーベイの設計で単価を上げていくには、次のことが役に立ちます。
- 打ち手の案まで受ける:結果の報告だけでなく、結果をもとにした施策の案まで提案する
- 継続して受ける:同じ設問で定期的に実施し、変化を追う仕事として受ける
- 管理職への結果の伝え方まで受ける:部署ごとの結果を管理職に伝える場の進め方を手伝う
エラベルの見解
組織サーベイの設計で、もう一つ考えてほしいのは、サーベイは実施した瞬間から社員の期待を生むということです。社員は、答えたからには何かが変わると期待します。結果が共有されず、何も変わらなければ、次のサーベイでは回答が減り、会社への信頼も下がります。
結果を社員にどう返すか、何を変えるかまでを依頼先と一緒に考えられれば、サーベイが職場を良くする道具になります。そこまで関われることが、単価を上げる根拠になります。施策についてはエンゲージメント施策の副業単価もあわせてご覧ください。
まとめ
- 組織サーベイの設計の単価は、目的の整理・設問の設計・実施の支援・集計と分析・報告の時間から組み立てる
- 回答者が特定されない設計(見せる単位、自由記述の扱い、元データを見る人)を最初に決める
- 設問をつくる前に、結果を見て何を決めたいかを依頼先と決める
- ストレスチェックは法律で決められた別の検査。回答の個人情報は目的の範囲で扱う
- 結果を社員に返し、施策につなげるところまで関わることが、単価を上げる根拠になる
よくある質問
組織サーベイの設計の副業単価の相場はいくらですか
依頼先や業務の範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、一律の相場はお伝えできません。作業ごとに時間を見積もり、自分の時間単価を掛けて単価の根拠をつくってください。
サーベイのツールの費用は単価に含めるべきですか
ツールを依頼先が契約するのか、自分が用意するのかで変わります。自分が用意する場合は、ツールの費用を単価とは別に示すと、依頼先に分かりやすくなります。
回答率が低いときはどうすればよいですか
回答の期間や案内の仕方を見直すほか、前回の結果をもとに何を変えたかを社員に伝えることが、回答率を上げる助けになります。実施の支援の範囲で、案内文や回答を促す連絡の工夫を提案してください。
本記事は 2026-10-16 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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