スカウト代行 / ONE CAREER
ONE CAREERのスカウト文面の型
ワンキャリアのスカウト文面を、実際の文面例を三つ置きながら組み立てていきます。公式は学生一名あたりの受信数に上限を設けていると案内しており、届いた一通は読まれる可能性が高い反面、読まれたのに何も伝わらなければ、その枠を無駄にしたことになります。文面の出来は、プロフィールの記述をどう一行目に返すかでほぼ決まるというのがこの記事の結論です。以下は2026年9月23日時点で株式会社ワンキャリアの公式サイトに記載されている内容に基づいており、文面例の◯◯や△△は自社の内容に置き換えて使ってください。
三つの文面例に共通する骨組み
文面例に入る前に、三つに共通する骨組みを決めておきます。スカウトサービスのページは、学生1名あたりの受信数に上限を設けるなど、エンドユーザーファーストなUI/UXの磨きこみにより高い受諾率を実現しているとしています。受け取れる数が限られているということは、学生の側でも一通ずつ見比べられるということです。長い会社紹介は掲載ページに任せ、用件は冒頭の三行で終わらせ、続きは読みたい人だけが読む形にします。
次の表は、冒頭三行のそれぞれに何を書き、何を書かないかをまとめたものです。書かないことの列を置いているのは、代行の担当者や社内の別の人が文面を書くときに、ここがいちばんぶれやすいからです。
| 行 | 書くこと | 書かないこと |
|---|---|---|
| 一行目 | プロフィールのどの記述を読んだか | 「あなたのような優秀な方に」のような、誰にでも送れる言葉 |
| 二行目 | 自社のどの仕事とつながるか(一つだけ) | 会社の規模や業界での位置づけ |
| 三行目 | 次にすること(一つだけ) | 説明会、面談、選考の案内を並べること |
三行目を一つに絞るのは、選択肢を二つ以上並べると、どれも選ばれにくくなるからです。日程が決まっているなら日付と誰が出るかを書き、決まっていないなら「まず話を聞く場」であることを書きます。この骨組みを守ったうえで、一行目と二行目の材料を相手ごとに入れ替えていくのが、以下の三つの例です。
文面例1:ガクチカを書いている学生への個別配信
同ページは、8万人以上の学生が活動実績、ガクチカを入力するなど、学生のプロフィール情報が充実しているとしています(同サイトの注記では2025年1月末時点の26卒学生に関する実績)。記述を書いている相手には、読んだ証拠がある文面と無い文面の差がはっきり出ます。最初の例は、ガクチカに長く続けた活動を書いている学生に送る個別配信です。
◯◯さん、はじめまして。△△社で新卒採用を担当している者です。
◯◯を三年続けられた話のなかで、途中でやり方を変えた場面が印象に残りました。
当社の△△の仕事も、うまくいかないときに手順を組み替えることが日常なので、その話をもう少し伺いたいと思いました。
◯月◯日と◯日に、△△の仕事をしている入社二年目の社員と◯分ほどお話しする場を用意しています。ご都合が合えば、このスカウトの受諾からお知らせください。
一行目で、ガクチカの要約を自分の言葉で言い直しているのがポイントです。記述をそのまま引き写すより、どこに目が留まったかを言い直したほうが、読んだ証拠になります。二行目では、その場面と自社の仕事の共通点を一つだけ返し、三行目で誰と何分話すのかを書いています。材料がガクチカ以外のときも、同じ型で一行目を作れます。
| 読んだ材料 | 一行目の形 | 二行目でつなぐもの |
|---|---|---|
| ガクチカ | 「◯◯を続けられた話のなかで、△△の場面が印象に残りました」 | その場面と似た状況が起きる仕事 |
| 活動実績 | 「◯◯の経験がある方に、当社の△△を見ていただきたいと思いました」 | 経験がそのまま使える業務 |
| 志望職種 | 「△△職を志望されているとのことで、その仕事の中身をお伝えしたく」 | その職種の一日の流れ |
文面例2:企業選びの軸に返す個別配信
二つ目は、プロフィールの「企業選びの軸」に返す例です。同ページは、志望職種、志望勤務地、企業選びの軸などの学生の希望条件をもとにターゲットを絞り込めるとしています。企業選びの軸は、学生が自分で言葉にしたものなので、そこに重なる自社の実際を一つ返すと噛み合います。
◯◯さん、はじめまして。△△社の採用担当です。
企業選びの軸に「◯◯」を挙げられていたので、当社の△△のやり方と近いと感じ、ご連絡しました。
当社では入社一年目から、△△を◯◯の単位で任せています。実際にどう任されているかを、配属先の社員から直接お話しします。
まずは質問だけでも構いません。受諾いただければ、日程の候補をお送りします。
気をつけたいのは、軸に合いそうな自社の特徴を三つも四つも並べないことです。並べるとどれも薄くなり、「どの学生にも同じことを書いているのでは」と受け取られます。一つだけ返し、その一つを具体的な場面(誰が、何を、どの単位で任されているか)で書くのがこの例の要点です。軸と実際が重ならないなら、無理に結び付けずに送らないという判断も、文面づくりの一部です。
エラベルの見解
同じテンプレートを使っても、一行目の出来は書く人によって大きく変わります。差が出るのは文章のうまさより、プロフィールのどこに目を留めるかです。記述の中から「途中でやり方を変えた」「人に任せた」のような、自社の仕事と重なる場面を拾える担当者は、一行目に迷いません。拾えない担当者は、記述の要約を返すだけになり、読んだ証拠にはなっても、なぜ自社なのかが伝わりません。代行に出すなら、依頼前に過去のプロフィールを二、三件渡し、一行目と二行目を試しに書いてもらってください。担当者を選べるなら、その試し書きで選ぶのがいちばん確かです。
文面例3:記述が無い層への一括配信
三つ目は、活動実績やガクチカの記述が無い層に送る一括配信です。記述が無い相手に「プロフィールを拝見しました」と書くとすぐに分かりますし、同じ文面を受け取った友人どうしで比べられることもあります。この層には、個別を装わず、誰に向けた案内なのかを最初に明示するほうが正直で、結果として読まれます。
△△職を志望されている方にお送りしています。
当社の△△職は、◯◯の現場で△△を担当する仕事です。一年目の社員が先週していた仕事を三つ、下に書きました。
◯月◯日にオンラインで仕事の説明会を行います。◯◯を担当している社員が出ます。
スカウトの機能としては、詳細条件でのターゲット検索、一括・個別配信、テンプレート管理、開封・反応率の分析が挙がっています(使用できる機能はプランによって異なるとされています)。テンプレート管理の機能がある以上、一括配信の文面は条件の数だけ持つ前提です。検索条件を分けたのに文面が一本だと、分けた意味が消えます。
| 絞った条件 | テンプレートで変えるところ | 変えないところ |
|---|---|---|
| 志望職種 | その職種の一日の流れ | 三行目の案内(一つだけ) |
| 志望勤務地 | 勤務地と配属の考え方 | 冒頭で対象を明示すること |
| インターン経験 | 実務に近い仕事の話 | 会社紹介の一文 |
| プログラミング経験 | 開発環境と技術の具体 | 冒頭で対象を明示すること |
| 留学経験・英語力 | 海外に関わる仕事の中身 | 三行目の案内(一つだけ) |
送る前に、掲載ページと選考の実際に照らす
文面ができたら、送る前に掲載ページと選考の実際に照らします。ワンキャリアの採用計画のページは、学生から寄せられた6万件以上の体験談を閲覧可能とし、学生のクチコミ体験談も閲覧可能としています。株式会社ワンキャリアのサービス紹介も、企業の採用活動に関する70万件を超える就活生の体験情報を集めているとしています(2026年4月末時点、同社調べ)。文面で約束したことと、実際の面談や選考の中身が食い違うと、それが体験談として残りうる場です。
点検のときに見てほしいのが、次の言い回しです。どれも悪意なく書かれがちですが、この媒体では読み手に比べられ、あとから確かめられる言葉です。
| 避ける表現 | 避ける理由 | 代わりに書くこと |
|---|---|---|
| 「特別選考のご案内」 | 通常と同じ扱いなら、期待との差が書かれる | 何が省略されるか、いつまでか |
| 「成長できる環境」「風通しが良い」 | どの会社でも書ける | 一年目に任される仕事の単位 |
| 「まずは気軽に説明会へ」 | 個別に送った意味が消える | 誰と何分話すか |
| 媒体の登録者数や受諾率の引用 | 媒体の数字であって自社の話ではない | 自社の仕事の具体 |
差し替えは、開封・反応率の分析を見て月に一度、効いていないテンプレートを一つ選んで行います。一度に変えるのは一か所だけにし、件名と本文を同時に変えないようにします。同時に変えると、どちらが効いたのかが分かりません。文面を送る相手の決め方はONE CAREERのプロフィール選定基準の作り方に、年度を通した送り方はONE CAREERの運用スケジュールと送信計画にまとめています。
エラベルの見解
文面を磨く前に、受諾のあとの返信を誰が何時間以内に返すかを先に決めておいてください。丁寧な文面で声をかけたのに返信が三日空くと、学生の記憶に残るのは文面ではなく待たされたことのほうです。クチコミが集まる媒体では、その三日が体験談に書かれ、翌年の母集団に響くこともあります。文面の型を整えるのと同じだけの手間を、返信の体制に割く。当日中に返すと決め、返信用の文面も三行の骨組みで用意しておく。代行に出す場合は、返信の時限を文面の品質と同じ重さで契約に書き、それを守れる担当者かどうかで選ぶのが、この媒体では合っています。
まとめ
- 文面は冒頭三行で用件を終え、一行目に読んだ記述、二行目に自社の仕事との接点、三行目に次にすることを一つだけ書く
- ガクチカや活動実績には、記述をそのまま引かず、目に留まった場面を自分の言葉で言い直して返す
- 企業選びの軸には、重なる自社の実際を一つだけ、具体的な場面で返す。重ならなければ送らない
- 記述が無い層には、個別を装わず対象を明示した一括配信で送り、テンプレートは条件の数だけ持つ
- 送る前に掲載ページと選考の実際に照らし、差し替えは月に一度、一か所ずつ行う
よくある質問
Q. 一括配信でも、名前を入れて個別に見せたほうが読まれますか
記述が無い相手に個別を装うと、同じ文面を受け取った人どうしで比べられたときに逆効果になりやすいです。一括配信では、誰に向けた案内かを冒頭で明示するほうが正直で、結果として読まれます。個別配信は、記述を読んで一行目を書ける相手に使います。
Q. テンプレートはいくつ用意すればよいですか
検索条件を分けた数だけ持つのが目安です。条件を分けたのに文面が一本だと、分けた意味が文面に出ません。まずは主な条件ごとに一本ずつ用意し、開封・反応率を見て月に一本ずつ差し替えていきます。
Q. 文面に媒体の受諾率や登録者数を書くのは効果がありますか
媒体の数字は自社の話ではないので、学生にとっての判断材料になりにくいです。その行を使うなら、一年目に任される仕事の単位や、面談に出る社員の担当業務といった自社の具体を書いたほうが、読む理由になります。
※仕様や提供範囲は変わります。掲載した内容は2026年9月23日時点で公式サイトに記載されているものです。契約前に、運営の案内で最新の内容をご確認ください。