人事副業 / 求人原稿のライティング

求人原稿のライティングの副業案件|求められる経験と進め方

公開 2026-09-20

求人原稿のライティングは、人事の副業案件の中で、稼働時間が読みやすく、平日の日中の対応が要らない部類です。その分、「文章が書ける人」が集まりやすく、依頼側から見ると「綺麗だが応募が来ない原稿」を納品されることが多い仕事でもあります。結論を先に書くと、求人原稿のライティングの副業案件は、「書き直しだけ」「新規の一本」「複数経路の書き分け」「原稿の型作りと引き継ぎ」の四つの型に分かれ、求められるのは、文章のうまさではなく、その職種の応募者が何を見ているかを知っていること、会社から材料を聞き取れること、「良い会社」の言葉を削れること、応募の反応を見て直した経験の四つです。進め方は、聞き取り→材料の整理→構成→初稿と現場の確認→掲載と反応の記録→書き直しの順で、条件の数字と実態との一致は会社が持ち、法令に関わる表記は専門家に確認する線を先に引いておきます。副業全体の始め方は人事の副業の始め方に、副業で要る文章力は副業で要る文章力に書いています。ここでは、求人原稿の案件に絞ります。

求人原稿の案件の四つの型

募集文は「求人票の作成」「原稿のリライト」とだけ書かれていることが多いですが、任される範囲は四つに分かれます。受ける前に、どの型かを確かめます。

任される範囲依頼側が持つこと受ける側の稼働の性質
書き直しだけいまの原稿の構成と言葉を直す材料(いまの原稿にあるもの)、掲載、反応の確認短時間で区切れる。材料が無いと直せない
新規の一本聞き取りから初稿、現場の確認、納品までなぜ採るか、条件の数字、現場の確認の時間聞き取りの会議が要る。一本ごとに区切れる
複数経路の書き分け自社サイト、求人媒体、スカウト、紹介会社向けに、同じ材料から書き分ける材料、各経路の掲載経路ごとの読み手の違いを知っている必要がある
原稿の型作りと引き継ぎ職種ごとの構成の型、外す言葉の一覧、聞き取りの質問表を作り、社内で書けるようにする以後の作成と更新期間が決まっている。終わったら手を離す

止まりやすいのは、「書き直しだけ」で受けたのに、材料が「良い会社」「やりがい」しか無いときです。材料が無い原稿は、言葉を整えても応募は増えません。書き直しだけを受けるなら、材料が足りないときは聞き取りを追加で提案する約束を先にします。

求められる経験を棚卸しする

依頼側が見ているのは、「文章が書けるか」ではなく、「自社の職種の応募者が読んで、応募する原稿になるか」です。社内で求人原稿に関わった経験を、四つに分けて棚卸しします。

経験依頼側にとっての意味棚卸しの書き方
その職種の応募者が何を見ているかを知っている応募者が読む順に並べられる関わった職種と、その応募者が最初に見る項目
現場や経営者から材料を聞き取った経験「良い人が欲しい」を原稿の材料に変えられる誰から何を聞いて、原稿のどこに使ったか
「良い会社」の言葉を削った経験綺麗だが中身の無い原稿にしない削った言葉と、代わりに書いた事実
応募の反応を見て書き直した経験納品して終わりではなく、直せる何を変えて、応募や面接の反応がどう変わったか

四つのうち、いちばん差がつくのは一つ目です。エンジニアの応募者は技術の中身と開発の進め方を、営業の応募者は商材と売り方と評価を、経理の応募者は決算の範囲と締めの実態を、最初に見ます。「どの職種でも書けます」より、「この職種の応募者は、ここを最初に見る」と言えるほうが、案件は取れます。

エラベルの見解

担当する側から見ると、求人原稿の案件は、「材料を誰が持っているか」で難易度が変わります。人事がなぜ採るかと中身の割合と条件の数字を持っていて、現場が読む時間を取れる会社の案件は、聞き取りが一度で済み、初稿の直しも少ない。人事が「良い人が欲しい」としか言えず、現場が読む時間を取れない会社の案件は、聞き取りに何度も戻り、綺麗だが実態と違う原稿になって、面接で「聞いていたのと違う」を生みます。エラベルで担当者を選ぶ企業に、私たちがまず聞くのは「なぜ採るかの一文と、条件の数字が出せますか」です。出せない会社には、原稿の前に材料を作る工程を提案します。受ける側がその場で使える判断としては、受ける前に「なぜ採るかの一文」「中身の割合」「条件の数字」の三つがあるかを聞くこと。無いなら、聞き取りの工程を範囲に入れて見積もります。材料を作る工程を無償でやると、稼働が読めなくなります。

進め方の順番

やることここで決めておくこと
聞き取り(なぜ採るか、中身の割合、誰の下か、条件の数字、現場の言葉、いまの原稿と反応)現場に直接聞けるか。聞き取りの時間
材料の整理(応募者が最初に見る項目に合わせて並べ替え、足りない材料を会社に返す)足りない材料を誰がいつ出すか
構成(職種の応募者が読む順。経路ごとの違い)構成の承認を誰がするか
初稿と現場の確認(実態と合っているかを現場が読む)現場が読む時間。直しの回数の目安
掲載と反応の記録(応募数、応募者の質、面接での「聞いていたのと違う」の有無)反応を誰が記録し、いつ共有するか
書き直し(反応を見て、構成と言葉を一つずつ直す)書き直しの回数と期間が範囲に入っているか

止まりやすいのは、聞き取りを飛ばして、いまの原稿を整え始めるときです。材料が無いまま整えた原稿は、綺麗になるだけで応募は変わりません。聞き取りの仕方はヒアリングの技能に書いています。

外部の立場で踏み込まない線

求人原稿は、会社が世の中に出す約束です。外部の立場で書くときの線を先に引いておきます。

線の引き方の詳細は副業で法令違反をしないためにに書いています。

エラベルの見解

相談で最も多い思い込みは、依頼側の「綺麗な原稿にすれば応募が増える」と、受ける側の「文章がうまければ選ばれる」の両方です。実際には、応募は「条件の数字と実態」「その職種の応募者が見ている項目が書いてあるか」「言葉」の順に決まり、言葉は三つ目です。同じ料金で同じ範囲を任されても、結果が分かれるのは、担当者が一つ目と二つ目に踏み込むかどうかです。「良い会社」の言葉を綺麗に整えるだけの担当者は、納品後に「応募が来ない」と言われて終わります。「この職種の応募者は、開発の進め方と評価の仕組みを最初に見ます。いまの原稿には両方ありません。現場に聞かせてください」と返せる担当者は、条件が変わらなくても、書いてある項目を変えて応募を変えます。受ける側がその場で使える判断としては、聞き取りで「いまの原稿で、応募者が最初に見る項目はどこに書いてありますか」と、依頼側と一緒に探すこと。見つからなければ、それが最初に足す材料です。

向く人と向かない人

向く向かない
書く前に聞くのが苦にならない。聞き取りに時間を使える資料をもらって、すぐ書き始めたい
その職種の応募者が何を見ているかを、具体に言える職種がある文章の技術で、どの職種でも書けると思っている
「良い会社」の言葉を削って、事実に置き換えられる会社を良く見せる言葉を足すのが得意
応募の反応を見て直すことを、範囲に入れて提案できる納品して終わりにしたい
現場が読む時間を、会社に求められる現場の確認を飛ばして納品できる

「納品して終わり」の型を求める依頼側もいますが、反応を見て直す工程が無いと、自分の技能が上がらず、実績にもなりません。最初の一本は納品で区切っても、反応の共有だけは求めます。

まとめ

よくある質問

人事の経験は短いのですが、文章を書く仕事をしてきました。受けられますか

文章の技術は四つ目以下なので、それだけでは選ばれにくいですが、「その職種の応募者が何を見ているか」を知っている職種が一つあれば受けられます。たとえば、自分がエンジニアとして転職活動をしたことがあれば、エンジニアの応募者が最初に見る項目を知っています。その職種に絞ってプロフィールを書き、聞き取りの工程を範囲に入れる形で始めると、無理がありません。始め方は求人原稿のライティングで副業を始めるにはに書いています。

「応募数を増やしてほしい」と言われたら、どう答えればよいですか

数字を先に約束しないことです。応募は、条件の数字と実態、応募者が見ている項目、言葉の順に決まり、最初の一つは原稿では変えられません。「いまの原稿に、この職種の応募者が最初に見る項目があるかを一緒に確かめて、無い項目を足します。応募の数は掲載後に一緒に見て、次に直すところを決めましょう」と返します。反応を見て直す工程を範囲に入れておけば、数字の約束をしなくても、直す手段があることは伝わります。

掲載の作業(媒体への入力)まで頼まれます

範囲に入れるかは、事前に決めます。媒体への入力は、媒体の仕様(文字数、項目、審査)に合わせる作業で、原稿を書く時間とは別にかかります。入れるなら、媒体のアカウントの扱い(会社の管理のもとで、権限を決めて)と、審査で差し戻されたときの直しの回数を決めます。入れないなら、媒体の項目に合わせた形で納品し、入力は会社が行う形にします。範囲の決め方は業務範囲の決め方に書いています。