スカウト代行 / doda X
doda Xのスカウト運用設計|送信数・時間帯・追客
doda Xのスカウト運用は、機能の使い方より先に、どの窓口で採るかを決めるところから始まります。企業がdoda Xに単体で契約してスカウトを送る窓口はなく、doda X公式の法人向け問い合わせページは、窓口を用途ごとに四つに分けているためです。この記事では、窓口の選択から3か月目の見直しまでを時系列に並べ、自分で検索して送る場合の送信数・時間帯・追客をどの時期に決めるかを整理します。以下は2026年9月24日時点の公式サイトおよびヘルプの記載に基づく整理で、運営はパーソルキャリア株式会社です。
契約前:どの窓口で採るかを決める
候補者から見ると、doda Xには二つのサービスがあります。ヘルプの「doda Xのサービスについて教えてください」には、「doda Xでは『ヘッドハンティングサービス』、『企業スカウトサービス』を提供しています」と書かれています。ヘッドハンティングサービスは、ヘッドハンターが登録された職務経歴書を確認し、企業の条件を満たした人に求人を紹介するもので、ヘルプでは「求人企業が直接利用しないサービス」と説明されています。企業が自分でスカウトを送るのは、経歴に興味を持った企業から直接スカウトを受け取る企業スカウトサービスの側です。
企業側の入口は、法人向け問い合わせページで次の四つに分かれています。どれを選ぶかで、社内に残る作業の量がまったく変わります。表の右端は、契約後に企業が自分で担う作業を示しています。
| 窓口 | 対象 | アプローチ先 | 企業が自分でやること |
|---|---|---|---|
| パーソルキャリア エグゼクティブエージェント | 経営層・事業部長など上級管理職や幹部候補 | doda X、doda、当社が利用契約をしている他社のデータベース、コンサルタント個人のネットワーク | 要件の提示と選考 |
| doda人材紹介サービス | 管理職(課長・部長)やスペシャリストなどミドルマネジメント、doda Xサイトに求人の掲載を希望する場合 | doda X、doda、当社が利用契約をしている他社のデータベース | 要件の提示と選考 |
| doda ダイレクト | 一般層、ハイクラス人材、エグゼクティブ人材 | doda X、dodaのデータベース | 検索、文面、送信、応募後の連絡 |
| doda X Professional Search | 人材紹介会社(エージェント)向け | doda X | 企業は契約者にならない |
人材紹介の窓口には、「『doda X』会員以外の人材をご推薦する場合がございますので、あらかじめご了承ください」という注記があります。自分で検索して送る運用を組むなら、契約する商品はdoda ダイレクトです。「doda Xにスカウトを送りたい」という言い方では、契約する商品が決まらないので、社内の要望を先に分解しておきます。
エラベルの見解
ハイクラス採用の相談で多い思い込みは、「doda Xを使えば、自分たちで幹部候補にスカウトを送れる」というものです。実際には、同じ「doda Xを使いたい」という相談に、紹介サービスの提案が来ることも、doda ダイレクトの提案が来ることもあります。前者は候補者を探す作業を相手に任せる形で、後者は自社で検索して送る形なので、社内で必要な工数も費用の発生の仕方も違います。問い合わせの前に、「自分たちで検索して送りたいのか、探すところから任せたいのか」まで決めておくと、出てくる提案がそろい、比較ができるようになります。四つの窓口は公式に整理されて公開されているので、商談の前に読んでおけば済む話です。
契約時:対象データベースと送信数を確かめる
doda ダイレクトの公式ページは、「日本最大級のスカウト会員データベース(最大約439万人)」に企業が直接アクセスし、現職種、スキル、居住地、年収などの登録情報を確認したうえでスカウトを送れるサービスだと説明しています。この数字の注記は「2025年6月末時点の累計スカウト会員登録者数(doda/doda X会員DBの合算)」で、日本最大級という表記の出典として「厚生労働省職業安定局 人材サービス総合サイト(2023年1月時点)」が示されています。doda X単独の会員数ではないので、運用の計画にはそのまま使えません。
契約時に確かめる一番の項目は、検索できる範囲です。公式ページには「料金プランによって、閲覧/スカウトができるデータベースが異なっておりますので、柔軟なご提案が可能です」と書かれています。ハイクラス層を狙って契約したのに、対象にdoda XのDBが入っていないという事態は、契約前の確認で避けられます。あわせて、月あたりの送信可能数、契約期間と課金の単位を聞き、送信数を週単位に割っておきます。
料金の形としては、「[先行投資型]定額プラン」が初期費用のみ・成功報酬0円で、「何名採用しても費用は一定」「予算に合わせて複数の料金プランをご用意」と案内されています。採用人数が増えるほど一人あたりの費用が下がる形なので、複数のポジションをまとめて運用する計画のほうが合います。無料トライアルの案内もあるので、自社の要件を条件に入れて人数を見てから、プランを選ぶ順番にできます。
1か月目:届かない相手を外し、ログインの新しい層から送る
送り始める前に、条件に合っても届かない相手がいることを前提にしておきます。ヘルプの「企業からスカウトが届きません」には、届かない場合が列挙されています。送信数を計画するとき、これらの人を分母から外しておかないと、返信率を実際より低く読むことになります。
| 届かない条件 | 候補者側の状態 | 運用での扱い |
|---|---|---|
| 職種「その他」 | 直近の職務経歴で経験職種「その他」を一番上に登録している | 職種以外の軸で探す層として別に数える |
| 必須項目の未入力 | 最終学歴、直近の職務経歴、メールアドレスなどが未入力 | 分母から外す |
| dodaとの併用 | dodaスカウトサービスとdoda X企業スカウトサービスを両方利用中 | doda Xからは届かないので、合算の人数を割り引いて読む |
| 企業ブロック | 特定の企業に職務経歴書が公開されず、スカウトも届かない | 同業ほど見えない人が多い前提で見積もる |
dodaとの併用について、ヘルプは候補者に「doda Xにて企業スカウトを受け取りたい場合、dodaサイトにてスカウトサービスの利用停止をお願いします」と案内しています。両方に登録している人は、どちらか一方でしか企業スカウトを受け取らないということです。合算の会員数から届く人数を見積もるときは、この重なりの分を差し引いて考えます。
送る時間帯については、公開情報に指定がありません。代わりに使えるのが最終ログイン日時です。企業スカウトサービスの開示情報では、最終ログイン日時が行動履歴として企業に開示され、開示目的は「スカウト対象者の確認、検索、並べ替え」とされています。時間帯を推測するより、ログインが新しい相手から順に送るほうが、反応を得やすい順番になります。
2か月目:応募直後の一通で、質問の経路を開く
送信が回り始めたら、追客の置き方を決めます。この媒体では、応募の前後で候補者ができることが変わります。ヘルプには「企業スカウトでは、応募前に企業に質問ができる機能がありません」と書かれ、「応募しない場合も、同内容のスカウトが再度届く場合があります」という記述もあります。応募前の対話が想定されていない設計なので、追客の中心は応募したあとの一通になります。
| 段階 | 候補者ができること | 企業がやること |
|---|---|---|
| 送信後・応募前 | 質問の機能はない。同内容のスカウトが再度届く場合がある | 再送は内容を変え、応募後の流れを先に書いておく |
| 応募直後 | 企業からメッセージを受信すると、返信機能から質問できる | 当日中に一通送り、評価した点と面接で話したいことを書く |
| 応募後 | 企業と直接やりとりする | 面接日程を詰める |
ヘルプには「応募後に企業からメッセージを受信すると、返信機能から質問することができます」と書かれています。応募が来たらすぐ一通送ることで、候補者の質問の経路が開くということです。文面の組み方はdoda Xのスカウトテンプレートの作り方にまとめました。
エラベルの見解
この媒体の運用で伸びしろが大きいのは、送信の工夫より応募直後の一通です。応募前に質問ができない設計なので、候補者は不明点を抱えたまま応募ボタンを押しています。そこに届く最初のメッセージが定型の受付通知だと、疑問はそのまま残り、面接の前に辞退が出やすくなります。ヘルプには企業スカウトの利点として「評価されたポイントや期待されていることを企業に聞くことも可能です」と候補者向けに書かれています。聞かれる前に、評価した点と面接で話したいことを書いておく。同じ運用を任せても、この一通を定型で済ませる担当者と、一人ずつ書く担当者では、返信率より辞退率に差が出ます。
3か月目:数字を見て、ヘッドハンター経由を併用するか決める
3か月目は、週次の数字を振り返り、自社で送る運用を続けるか、ヘッドハンター経由を併用するかを判断する時期です。doda ダイレクトの公式ページには、開封率64.8%という数値と、「最短1日の面接設定」が可能である旨が掲げられています。開封の段階を管理できるので、次の表の順に見ていくと、件名と本文の問題を分けて判断できます。
| 見る項目 | 分かること | 悪いときの手 |
|---|---|---|
| 送信数・開封数・返信数 | 件名と本文のどちらに問題があるか | 開封が低ければ件名、返信が低ければ本文を直す |
| ログインの新しい層をどこまで送ったか | 送る順番を守れているか | 並べ替えの条件を見直す |
| 応募から初回メッセージまでの時間 | 質問の経路を開くのが遅れていないか | 一通目の担当と期限を決め直す |
| 応募から面接設定までの日数 | 最短1日という前提に対する自社の実績 | 面接官の枠を先に押さえる |
| 対象DBの残り人数 | プランの範囲で母集団が尽きていないか | 条件を広げるか、紹介の併用を検討する |
母集団が尽きかけているなら、ヘッドハンター経由の併用が選択肢になります。ヘルプには、ヘッドハンターが特に重要なポジションにふさわしいと判断した人だけに送る「プラチナスカウト」と、「doda Xが特に高く評価するヘッドハンターにだけ送信が認められた」「ダイヤモンドスカウト」が説明されています。ヘッドハンターのランクについては、直近1年間の転職支援実績やスカウトへの返信対応などから評価し、上位約2~5%を「S」ランク、上位約12~20%を「A」ランクとしています。求人を預ける相手を選ぶときは、ランクやダイヤモンドスカウトの送信が認められているかを聞くと、客観的な材料になります。条件の組み直しはdoda Xの検索条件の組み方、委託を検討する場合の範囲はスカウト代行の範囲も参考にしてください。
まとめ
- doda Xには企業が単体で契約する送信窓口がなく、自分で検索して送るならdoda ダイレクトを契約する
- 契約時は、プランの対象にdoda XのDBが入っているかと、月あたりの送信可能数を確かめる
- 1か月目は届かない相手を分母から外し、最終ログインの新しい層から送る
- 2か月目は応募直後の一通を当日中に送り、候補者の質問の経路を開く
- 3か月目は週次の数字を振り返り、母集団が尽きかけていればヘッドハンター経由の併用を検討する
よくある質問
Q. doda Xに企業が直接スカウトを送ることはできますか
doda Xに単体で契約して送る窓口はありません。法人向け問い合わせページでは、企業が自分で検索して送る窓口としてdoda ダイレクトが案内されていて、アプローチ先はdoda X、dodaのデータベースとされています。ただしプランによって閲覧・スカウトできるデータベースが異なるため、契約前にご確認ください。
Q. スカウトを送る時間帯はいつがよいですか
公開情報には、送る時間帯の指定や推奨は見当たりません。代わりに、企業に開示される最終ログイン日時を使い、ログインが新しい相手から順に送る方法があります。曜日や時間を変えたときの開封率を週次で比べ、自社の候補者層に合う送り方を探してください。
Q. 応募前に候補者から質問が来ないのはなぜですか
ヘルプには、企業スカウトでは応募前に企業へ質問できる機能がないと書かれています。候補者は、応募後に企業からメッセージを受信すると返信機能から質問できるようになります。応募が来たらすぐ一通送り、質問しやすい状態を作ることが追客の中心になります。
※料金・機能・提供条件は変わります。掲載した内容は2026年9月24日時点の公式サイトおよびヘルプの記載に基づくもので、契約できるプランと対象データベースは担当者の案内をご確認ください。