スカウト代行 / リクナビNEXT

リクナビNEXTのスカウトテンプレートの作り方

公開 2026-09-24

リクナビNEXTで文面を作るときは、使える材料の少なさから設計が決まります。ダイレクトオファーの利用時に企業へ公開されるのは匿名状態のレジュメで、氏名は非公開です。さらに2022年12月のリニューアルで「自己PR」と「キャリアプラン」の項目が削除され、相手の言葉を読める場所が限られています。この記事では、その制約のなかで実際に送る文面の例を三つ示し、どの一文がどの材料から来ているかを分解します。以下は2026年9月24日時点のヘルプセンターの記載に基づく整理です。

文面の材料は、職務要約と具体的な業務内容の二つ

例文に入る前に、材料の出どころを確かめます。ヘルプによれば、レジュメは希望条件、アピールポイント、スキル・資格、職務要約、職歴、学歴等の登録情報の総称です。ダイレクトオファーの利用時に公開されるのは学歴や資格、職歴、都道府県、生年月日から自動算出された年齢等で、メールアドレス、氏名、生年月日、住所、電話番号、性別などは非公開とされています。候補者が自分の言葉で書いている場所は、そのなかでも限られます。

場所読み取れること文面での使い方
職務要約経歴の総括と、今後や志向に触れた部分冒頭で受ける一文の材料
職歴の「具体的な業務内容」実務の粒度、役割や判断の範囲任せたい経験を示す二段目の材料
スキル・資格選択式の登録。語学は点数帯(例:TOEIC>500点~549点)条件の確認にとどめ、引用はしない

自己PRとキャリアプランが削除されたあと、ヘルプは候補者に、応募先企業へ伝えたいことがあれば職歴の「具体的な業務内容」や「職務要約」欄に入力するよう案内しています。候補者の志望や意欲は、経歴の説明と同じ欄に混ざって書かれているということです。職務要約のうち今後に触れた一文を拾えたとき、文面の当たりはよくなります。

例文1:レジュメを読んで送るダイレクトオファー

最初の例は、レジュメを読んで個別に送る層に向けた全文です。職種は購買・調達を想定し、候補者の職務要約に「担当領域を広げるより一つの領域を深めたい」という記述があり、具体的な業務内容に「外注先の選定基準を自分で作った」とあった場合を置いています。氏名は使えないので、呼びかけは入れていません。

件名:購買担当のポジションについて(職務要約を拝見しご連絡しました)

職務要約に書かれていた、担当領域を広げるより一つの領域を深めたいという一文を読んでご連絡しました。当社のこのポジションは、担当範囲を一つに絞ったまま裁量を広げる設計にしています。

具体的な業務内容にあった、外注先の選定基準を自分で作ったという記述に関心を持ちました。当社はいま選定基準が属人的で、そこを整えられる方を探しています。

部門は昨年から取引先が増え、担当者一人あたりの社数が多い状態です。基準づくりから任せられる方を、今回初めて外から迎えます。

応募いただいた後、書類の確認を経て一次面接をご案内します。面接は部門長と人事の二名、六十分を予定しています。書類の確認結果は五営業日以内にご連絡します。

人事部 採用担当(送信者の氏名と連絡先)

この文面は、段ごとに材料の出どころが決まっています。冒頭は職務要約、二段目は具体的な業務内容、三段目は社内の事情、四段目は選考の進み方です。材料と位置の対応を表にすると、次のようになります。

位置書く内容材料の出どころ
件名職種名と、この媒体で読んだことが分かる一言求人票とレジュメ
冒頭職務要約のどの記述を受けたか職務要約
二段目どの経験を任せたいか具体的な業務内容
三段目ポジションの状況と、いま募集している理由社内の事情
四段目選考の進み方と連絡の目安日数自社の選考設計

四段目で面接を約束する書き方をしていないのは、この媒体の前提に合わせるためです。ヘルプには、オファー経由で応募した場合でも最終的な採否は応募書類や面接などから総合的な判断で行われ、選考の通過を約束するものではないと明記されています。約束の代わりに進み方を具体的に書くと、候補者は応募後の流れを想像しやすくなります。

エラベルの見解

匿名で氏名が使えない媒体では、文面の冒頭が難しくなります。よく見るのは「ご経歴を拝見し」で始める型ですが、これは条件配信でも書ける文章なので差がつきません。例文1のように職務要約の一文をそのまま受ける書き出しなら、条件一致では作れない文章になります。

同じ型を渡しても、書き出しの質は担当者によって分かれます。職務要約から「今後に触れた一文」を探せる担当者と、経歴の事実だけを拾う担当者では、冒頭の一文が別物になるからです。文面を外に出すときは、過去に書いた冒頭を三通ほど見せてもらい、レジュメのどこを受けているかを確かめてください。読める場所が限られている媒体だからこそ、その場所を読み切る手間を惜しまない人に任せる意味があります。

例文2:条件で配信される層には、求人票の要約として書く

二つ目の例は、条件で配信されるオファーに向けた文面です。ヘルプの機能紹介では、オファーは企業が設定した条件等に基づいて届くと説明されています。個人に宛てて書いても材料がないので、ここは求人票の要点が短く読めることを優先します。

件名:購買担当(取引先の選定基準づくりから担当)

取引先の増加に合わせて、外注先の選定基準を整える購買担当を募集しています。担当範囲は一つの領域に絞り、基準づくりから運用までを任せます。

選考は書類確認のあと、一次面接をご案内します。詳しい業務内容と条件は求人票に記載していますので、あわせてご覧ください。

例文1と比べると、候補者の経歴には一切触れていません。そのかわり、職種ごとに一度作れば同じ条件の候補者全員に使えます。二つの型を並べると、手間の配り方の違いが見えます。

型届く相手個別化かける手間
求人票の要約型(例文2)条件に合致した候補者しない。求人票と同じ事実だけを書く職種ごとに一度作り、求人の変更時に直す
個別型(例文1)レジュメを読んで選んだ候補者職務要約と具体的な業務内容を受ける一通ごとにレジュメを読む

要約型では、求人票と食い違うことを書かないのが一番の注意点です。媒体にはマッチ分析機能があり、レジュメや希望条件、サービス上の行動履歴、求人情報をもとにAIがマッチしそうなポイントのコメントを生成して候補者に送ると説明されています。ヘルプは候補者に、求人情報にない内容が表示される場合もあるので求人票や企業に確認するよう注意を添えています。自社が書いていない「合っている理由」が届く可能性があるので、文面には求人票と同じ事実だけを書いておきます。

例文3:応募後の最初のメッセージと、直したい書き方

三つ目の例は、応募を受けたあとに送る最初のメッセージです。ヘルプによれば、応募画面に表示される項目は企業が設定しており、レジュメの「スキル・資格」「職歴」「学歴」から反映されます。応募の際はその情報がそのまま送信されるため、氏名等の情報は公開状態になります。応募の時点で匿名が解けるので、ここからは氏名で呼びかけられます。

(氏名)様

ご応募ありがとうございます。書類を拝見し、五営業日以内に一次面接のご案内か、今回の結果をご連絡します。

ご質問はこのメッセージにご返信ください。担当の人事が二営業日以内にお答えします。

返信の目安日数を先に書くのは、この媒体では特に効きます。ヘルプの候補者向け記事には、選考結果の連絡が来ないときの問い合わせ例文まで用意されています。応募後のやりとりは「メッセージ」で行い、送受信したメッセージは初回受信日から1年間保管されますが、企業側の設定によって候補者がサイト上から返信できない場合はメールでのやりとりになります。どちらで受けるかを決めてから、文面に連絡先を書きます。

最後に、送る前に直したい書き方を三つ挙げます。どれも他媒体のテンプレートを流用したときに残りやすい表現です。この媒体の仕様と合わない点を、直し方と合わせて見ておきます。

直したい書き方合わない理由直し方
「あなたにぜひ来ていただきたい。特別なご案内です」条件配信でも送れる文章で、選考の通過を思わせる職務要約のどの記述を読んだかを書く
「自己PRを拝見し」自己PRの項目は2022年12月に削除されている職務要約か具体的な業務内容を指す
「〇〇様」で始まる初回のオファー応募前は氏名が非公開呼びかけを入れず、経歴への言及から始める

三つとも、送る前の読み返しで見つけられる種類のずれです。担当者が複数いる場合は、この表を確認の手順に入れておくと直し漏れが減ります。文面づくりの一般的な組み立てはスカウト文面の作り方にまとめています。

エラベルの見解

この媒体のテンプレートは、最初から二つの型を持つと楽になります。例文2の要約型と、例文1の個別型です。多くの現場では一つの型を使い回し、個別化の余地がない条件配信の層に凝った文面を送って手間を使い、読める材料がある層には定型文を送って機会を逃しています。

型を分けると、依頼の仕方も変わります。要約型は求人票を正確に要約できる人に職種ごとに一度作ってもらえば足ります。個別型は一通ごとにレジュメを読む時間を買う発注で、同じ「文面作成」でも中身がまったく違います。

見積もりを取るときは、二つを別の行に分けて出してもらってください。一行にまとめた見積もりでは、読む時間がどこまで含まれているかが分かりません。運用側の設計はリクナビNEXTのスカウト運用設計にまとめています。

まとめ

よくある質問

Q. オファーの文面で候補者の名前を使えますか

応募前は使えません。ダイレクトオファーの利用時に公開されるのは匿名状態のレジュメで、氏名は非公開です。応募の時点で氏名等が公開状態になるため、名前で呼びかけるのは応募後のメッセージからになります。

Q. 自己PRを読んで文面を書きたいのですが、どこにありますか

自己PRとキャリアプランの項目は、2022年12月のリニューアルで削除されています。ヘルプは候補者に、伝えたいことは職歴の「具体的な業務内容」や「職務要約」欄に書くよう案内しています。文面の材料はこの二つの欄から探してください。

Q. 条件で配信されるオファーにも、個別の文面を書くべきですか

条件配信の層では、個人に宛てた書き方をしても材料がありません。求人票の要点を短く読める要約型にして、個別に書く手間はレジュメを読んで送る層に回すほうが効率的です。求人票と食い違う内容を書かないことも確認してください。

※機能・提供条件は変わります。掲載した内容は2026年9月24日時点のヘルプセンターの記載であり、最新の仕様は運営の案内をご確認ください。

出典