スカウト代行 / LabBase

LabBaseの運用スケジュールと送信計画

公開 2026-09-23

LabBase就職の運用は、一年を通して同じ動きを繰り返すものではありません。契約前の準備、接点づくりの時期、送信が増える時期、選考の時期、年度末の振り返りと、採用年度の段階ごとにやることの重さが変わります。この記事では、その流れに沿って、各時期に何を決め、何を見ればよいかを順に整理します。金額や契約条件は公開されていないため、契約前に運営に確認してください。以下は、2026年9月23日時点で公式サイトに記載されている内容に基づいて整理しています。

契約前から立ち上げまでに、分母と面談枠を決める

一年の流れを先に一枚にしておくと、各時期に何を準備すべきかが見えます。時期の区切りは会社の採用計画によって変わるので、ここでは段階の順番として示します。右の列は、その段階に入る前に社内で答えを出しておきたいことです。

段階運用の中心社内で決めておくこと
契約前〜立ち上げ自社の条件で何人出るかを数える週に出せる面談枠、キーワードを確認する現場の担当
接点づくりの時期AIアシストを週次の流れに組み込む誰が週の頭にキーワードを見直すか
送信が増える時期面談枠から送信数を逆算する最優先の層に割く本数
選考の時期返信と応募の両方を受ける返信までの時間の目安
年度末一年分を振り返り、次年度の条件に移す残す記録と、翌年に持ち越す基準

契約前にやることは、分母を数えることです。LabBase就職の企業向けサイトは、26卒の志望職種別・スキル別の学生登録数として、2025年1月時点で研究・設計20,358人、ソフトウェア・webエンジニア4,218人、データサイエンティスト2,778人、AIエンジニア2,674人、インフラエンジニア1,267人、プログラミングレベル3以上18,159人という数字を挙げています。専攻は機電・情報系を中心に幅広いとしています(同サイトの注記では2026年3月時点、学部名称より同社にて作成)。ただし、これは媒体全体の登録数であって、自社の条件に合う人数ではありません。

導入の流れは、申し込み・問い合わせ、打ち合わせ・相談、契約の三段階と案内されており、打ち合わせでは実際のデータベースや検索画面を見たうえで採用プランと見積もりが提案されるとしています。この場で自社の条件で検索すると何人出るかを数えておくことが、一年の計画の出発点になります。同サイトのよくある質問は、料金について基本的に月額のデータベース利用料金のみであり、LabBase就職経由で内定承諾を獲得した場合の成果報酬は受け取っていないとしています。送信ごとに費用がかかる仕組みではないので、送信数を決める制約は費用ではなく、次に決める面談枠のほうになります。

接点づくりの時期は、AIアシストを週の流れに組み込む

立ち上げが済んだら、最初の時期は週次の流れを固めることに使います。同サイトは三つ目の特徴として「AIアシスト」を挙げ、三つの機能を案内しています。三つとも自動でやってくれる機能に見えますが、入力の質がそのまま出力の質になります。職種と技術・スキルキーワードが雑なら、ピックアップも文面も雑になるので、機能ごとに週のどこで人が手を入れるかを決めておきます。

機能公式サイトの記載週の中での置き場所
募集作成職種と技術・スキルキーワードを入れるだけで募集情報が作れる週の頭に、キーワードを現場と見直す
学生の選定・見極め募集情報にマッチする学生を自動でピックアップし、具体的にどの部分が自社にマッチしているのかも明確になる中日に、表示を読んで送る順番を決める
スカウト文自動生成募集情報と学生との関連性を加味し、個別カスタマイズされたスカウト文面を自動生成する中日に、研究に触れる一行だけ人が書き直して送る

週の終わりには、ダッシュボードで開封と返信を見て、キーワードを次週に反映します。この時期はまだ送信数を追う段階ではありません。週の頭の見直し、中日の送信、週の終わりの振り返りという三つの動きが毎週同じ曜日に回るかどうかを確かめる時期です。研究内容に触れる一行だけは人が書くと決めておくと、送信の量が増える次の時期にも、文面の質を落とさずに済みます。

他媒体と母集団が重なりにくいことも、この時期に確かめておきます。同サイトは、研究室を直接訪問しながらデータベースを作り上げてきたため、他社のダイレクトリクルーティングサービスのデータベースと被りが少ないとしています。他媒体で使っている検索条件をそのまま持ち込まず、研究概要と活かせるスキルで切り直した条件で数週間回してみるのが、この時期の仕事です。

エラベルの見解

これをやる前に、先に「週の頭の三十分を誰が持つか」を決めておかないと、AIアシストは効果が出ません。自動化の進んだ媒体ほど、運用担当の仕事は送る作業から入力の設計に移ります。キーワードと募集情報の精度が結果を決めるのに、見直す人が決まっていないと、初週の設定のまま数か月が過ぎます。この三十分は、現場の言葉を知っている人が持つのが理想です。外注する場合でも、キーワードの見直しを担当者任せにせず、現場の誰かが同席する形にしてください。エラベルで担当者を選んでいただくときは、この三十分を現場との打ち合わせとして回した経験があるかを聞くようにおすすめしています。送信数の実績より、ここに慣れているかどうかのほうが、この媒体では結果に表れます。

送信が増える時期は、面談枠から送信数を逆算する

学生の動きが活発になり、送信を増やす時期に入ったら、送信数は面談枠から逆算します。送信ごとの費用がかからない仕組みなので、送れるだけ送ることもできますが、返信が来たあとに面談が組めなければ意味がありません。同サイトは二つ目の特徴として「スカウト返信率40%」を挙げています(同サイトの注記では2021年3月から2022年2月の実績、小数点以下は四捨五入)。数字は時期や条件で変わるので、そのまま自社の計画には使えません。

逆算に使う数字は、自社で出せるものだけにします。公式サイトの返信率のように条件の違う数字を混ぜると、計画と実績のずれが説明できなくなります。計算の形は次のとおりです。

求める数字計算の形数字の出どころ
週にスカウト返信に回せる面談枠週の面談枠 − 応募の対応に使う枠現場との合意、前週の応募数
週の送信数スカウト返信に回せる枠 ÷ 自社の返信率返信率は自社の直近の実績
最優先の層に割く本数週の送信数 × 最優先に回す割合社内で決めた割合

一行目で応募の対応を差し引いているのは、同サイトが、自社の募集に対して学生側からも応募が届くとしているためです。スカウトの返信だけを数えていると、応募の対応が後回しになります。自社の返信率がまだ出ていない最初の数週間は、面談枠の数に合わせた控えめな送信数から始め、実績が出てから二行目の計算に切り替えるのが安全です。

選考の時期は、返信と応募を同じ枠で受ける

選考の時期に入ると、運用の重心は送信から受け答えに移ります。返信をくれた学生と、募集に応募してきた学生が同じ週の面談枠を取り合うので、どちらを先に入れるかの順番を決めておきます。研究が近い学生からの返信を優先するのか、応募を先着で受けるのかは会社によって違いますが、決めておかないと、担当者ごとに判断が分かれます。

この時期に詰まりやすいのは、返信までの時間です。送信は増やせて返信も来るのに、現場のエンジニアが出られる枠が週に数枠しかなく、日程の調整が遅れると、返信をくれた学生から順に離れていきます。返信から日程の提示までの時間を目安として決め、週の振り返りで守れているかを見ます。学生とのやり取りには個人情報が含まれるので、記録の残し方や共有の範囲は社内の規程に沿って決め、法令に関わる判断は個別に専門家にご確認ください。

年度末は、振り返りの場を一本にして次年度へ移す

採用年度の終わりには、一年分の数字を振り返り、次年度の条件に移します。同サイトは、スカウトの利用状況をダッシュボードで可視化でき、運用面での改善ポイントが明確になること、どんな属性の理系学生と接点を持てたのかの振り返りも可能であることを挙げています。伴走の体制として、専任コンサルタントが年間を通して伴走し、理系採用のノウハウやスカウトの振り返りを行うとしており、契約後は専任のカスタマーサクセスメンバーが運用から内定までをサポートするとしています。

社内の振り返りとコンサルタントとの定例が別々に走ると、数字の定義がずれます。年度末の振り返りは、同じダッシュボードの画面を見ながら、同じ場で行う形にします。見る項目は次の四つで足ります。

見る項目年度の途中で見ること次年度に持ち越すこと
送信数面談枠と合っていたか時期ごとの送信数の配分
開封率件名と冒頭の一行開封されやすかった件名の形
返信率検索条件と文面のどちらを直すか返信が来た層の検索条件
接点を持てた学生の属性狙った層とずれていないか翌年のキーワードの入れ替え

スカウト以外の手も、振り返りの対象に入れます。同サイトは、機電系や理系女性など専攻・テーマに合わせた中〜大規模イベントや個社別の小規模座談会、学生が閲覧するWebメディアへの採用コンテンツ掲載も案内しています。スカウトの返信が伸びなかった時期があれば、翌年はその時期にイベントを重ねるなど、接点の作り方を一つに寄せない計画にしておくと崩れにくくなります。文面の型はLabBaseのスカウト文面の型にまとめています。

エラベルの見解

担当する側から見ると、年度をまたぐ運用でいちばん失われやすいのは、数字ではなく判断の理由です。ダッシュボードには送信数や返信率が残りますが、なぜそのキーワードを入れ替えたのか、なぜその時期に送信を絞ったのかは残りません。担当者が年度の途中で替わると、翌年はまた初週の設定から始めることになります。年度末の振り返りでは、数字の表に加えて「今年変えたことと、その理由」を一枚にまとめておいてください。外注している場合は、それを成果物として受け取る形にしておくと、翌年にどの担当者を選んでも、前の年の続きから始められます。

まとめ

よくある質問

Q. 公式サイトの登録者数から、送信数を決めてもよいですか

登録者数は媒体全体の数字なので、そのままは使えません。打ち合わせで実際の検索画面を見せてもらい、自社の条件で何人出るかを数えてから計画に入れます。そのうえで、送信数は面談枠から逆算します。

Q. 返信率40%という数字を、計画の前提にしてよいですか

公式サイトの数字は2021年3月から2022年2月の実績とされており、時期や条件で変わります。自社の実績が出るまでは、面談枠の数に合わせた控えめな送信数から始め、直近の実績で計算し直す形が安全です。

Q. 媒体側のコンサルタントと社内の会議は分けたほうがよいですか

分けると数字の定義がずれやすいので、同じダッシュボードを見ながら同じ場で振り返る形をおすすめします。外注先がいる場合も、その場に資料を持ってきてもらう形にすると、会議を増やさずに済みます。

※仕様や提供範囲は変わります。掲載した内容は2026年9月23日時点の公式サイトの記載です。契約前に、運営の案内で最新の内容をご確認ください。

出典