人事副業 / 案件獲得
連絡手段の分け方|人事の副業で、本業・私用・副業の連絡先を分け、依頼側・候補者・登録先ごとに経路を決める
副業を始めると、連絡の相手が一気に増えます。依頼側の担当、候補者、登録先の運営、紹介してくれた知人。それぞれから、メール、チャット、電話、メッセージで連絡が来る。本業のメールや私用の電話番号でこれを受けると、本業中に副業の連絡が届き、候補者に私用の番号が渡り、どれに返信したかが分からなくなります。結論を先に書くと、連絡先は「本業」「私用」「副業」の三つに分け、副業の中では相手ごと(依頼側・候補者・登録先・紹介者)に経路を決め、返信の目安と名乗り方を固定すると、連絡が混ざらず、枠の外で見なくて済みます。分けずに始めると、副業の連絡が生活の全部に広がります。ツール全体の分け方は使うツールをそろえるに、情報の扱いは情報の取り扱いと端末の分離にまとめています。
連絡先を三つに分ける
メールアドレス、電話番号、チャット、メッセージアプリを、三つの区分で整理します。
| 区分 | 何に使うか | 副業に使ってよいか |
|---|---|---|
| 本業 | 本業のメール、本業の電話、本業のチャット | 使わない。副業の連絡が本業に届くと、規定に触れ、本業中に見てしまう |
| 私用 | 家族や友人との連絡、私用のメッセージアプリ、私用の電話番号 | 原則使わない。候補者や依頼側に私用の番号が渡ると、副業を終えても連絡が来る |
| 副業 | 副業用のメールアドレス、副業用の番号(あれば)、依頼側のチャット | ここに集める。枠の中でだけ見る |
区分の要点は、「副業の連絡の入口を一つにする」ことです。副業用のメールアドレスを一つ作り、登録先・依頼側・紹介者との連絡をそこに集める。依頼側のチャットは依頼側の環境で使うので別ですが、それ以外は一つの入口にすると、枠の中で見る場所が一か所になります。
相手ごとの経路
副業の中でも、相手によって使う経路が違います。相手ごとに整理します。
| 相手 | 主な経路 | 使わない経路 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 依頼側の担当 | 依頼側のチャットか、依頼側が指定するメール | 私用のメッセージアプリ、自分の私用メール | 応募者の情報が流れるので、依頼側の環境の中で |
| 候補者・応募者 | 依頼側のアカウント(依頼側のメール、媒体のメッセージ)。自分の名前で送るなら依頼側のドメインで | 自分の副業用メール、私用の番号 | 候補者にとっての連絡先は依頼側。副業の人の連絡先を渡さない |
| 登録先の運営 | 副業用のメールと、登録先の仕組みのメッセージ | 本業のメール | 案件の打診と条件のやり取り |
| 紹介者・知人 | 普段の連絡手段でよい。ただし案件の内容は流さない | — | 関係の連絡と案件の連絡を分ける |
| 別の依頼側 | 別の依頼側の環境 | 同じチャットに混ぜる | 依頼側の情報が別の依頼側に流れないように |
経路の要点は、「候補者には、自分の連絡先を渡さない」ことです。候補者から見た連絡の相手は依頼側であって、副業の人ではありません。自分の副業用メールや私用の番号を候補者に渡すと、副業を終えても候補者から連絡が来て、依頼側の情報を自分が持ち続けることになります。候補者への連絡は、依頼側のアカウントか、依頼側のドメインで行います。
エラベルの見解
登録の相談で多いのは、「本業のメールで登録先とやり取りしていたら、本業の同僚に副業の打診が見えてしまった」という話です。本業のメールは、会社が管理していて、同僚が代理で見ることもあります。副業の連絡が本業のメールに届く形は、規定に触れる可能性があるだけでなく、本業の中に副業が入り込む入口になります。副業用のメールアドレスを一つ作ることは、最初にやることです。
見ていて差がつくのは、「候補者に自分の連絡先を渡していないか」です。依頼側の環境で候補者と連絡している人は、副業を終えたときに、候補者との接点が依頼側に残り、自分には残りません。自分のメールで候補者と連絡していた人は、終了後も候補者から連絡が来て、依頼側の情報を持ち続けます。エラベルの登録でも、連絡の経路を相手ごとに分けられている人は、依頼側から「情報を外に出さない人」として見られ、権限を渡されるのが早い。
返信の目安と、名乗り方
連絡の経路を分けたら、返信の目安と名乗り方を固定します。相手ごとに整理します。
| 相手 | 返信の目安 | 名乗り方 |
|---|---|---|
| 依頼側の担当 | 稼働の枠の中で。「火木の夜と土曜午前に返信します」と伝える。緊急の定義を決める | 依頼側との関係で決めた名前。本名か通称かは本名で活動するか |
| 候補者・応募者 | 依頼側と決めた目安。日中の一次返信は依頼側、本返信は自分の枠で | 依頼側の名前で。「〇〇社 採用担当」。自分の名前を出すかは依頼側と決める。副業であることは候補者に言わない |
| 登録先の運営 | 数日以内。打診には早めに反応する | 登録の名前 |
| 紹介者・知人 | 普段どおり | 普段どおり |
目安の要点は、「依頼側に、返信の枠を先に伝える」ことです。伝えていないと、依頼側は日中の返信を期待し、返事が無いことで止まったと感じます。「この曜日と時間帯に返信します。それ以外は見ません。緊急は〇〇でお願いします」と最初に伝えれば、依頼側はそれに合わせます。
連絡が混ざる失敗
連絡手段で起きやすい失敗を整理します。
| 失敗 | 起きる構造 | 直し方 |
|---|---|---|
| 本業のメールで登録先とやり取り | 手元にある | 副業用のメールを作る。本業のメールは一切使わない |
| 候補者に私用の番号を渡す | 電話で連絡が要ると思う | 候補者への電話は依頼側。自分は依頼側のアカウントで文面 |
| 私用のメッセージアプリで依頼側とやり取り | 依頼側が慣れている | 依頼側のチャットかメールに。応募者情報は流さない |
| 複数の依頼側を同じチャットで | 便利 | 依頼側の環境ごとに。混ぜない |
| 本業中に副業の通知が届く | 副業用のメールを本業の端末で見ている | 副業用のメールは副業の端末だけで。通知は枠の中だけ |
| 返信の目安を伝えていない | 言いにくい | 最初の面談で伝える。書面に入れる |
| 候補者に副業と名乗る | 正直に言おうとする | 候補者にとっての相手は依頼側。名乗りは依頼側と決める |
| 紹介者に案件の内容を流す | 近況として話す | 「始まった」「終わった」だけ |
| 案件が終わっても候補者から連絡が来る | 自分の連絡先を渡していた | 渡さない。終了時に依頼側に引き継ぐ |
| 副業用のメールが溢れる | 登録先の通知、媒体の通知が全部届く | 通知の設定を整理。案件の連絡だけが目立つ形に |
失敗の要点は、「入口を一つにしていない」ことと、「候補者に自分の連絡先を渡している」ことの二つに集約されます。この二つを直すと、残りの失敗の多くは起きません。
案件開始時と終了時の整理
連絡手段は、案件の始まりと終わりで整理します。番号付きで整理します。
開始時
- 依頼側に、連絡の手段(依頼側のチャットかメール)と、返信の枠、緊急の定義を伝える。書面に入れる
- 候補者との連絡に使うアカウント(依頼側のメール、媒体のメッセージ)と、名乗り方を依頼側と決める
- 自分専用のアカウントを、依頼側の環境に作ってもらう。共用にしない
- 副業用のメールに、依頼側からの連絡が届く場合は、その案件のラベルか振り分けを作る
終了時
- 候補者とのやり取りが依頼側の環境に残っていることを確認し、自分の側に残っていないことを確認する
- 依頼側の環境の自分専用のアカウントを止めてもらう
- 副業用のメールに残った依頼側からの連絡のうち、応募者の情報を含むものは消す。契約と請求の控えは残す
- 候補者から自分に直接連絡が来る状態が無いことを確認する。あれば依頼側に引き継ぐ
整理の要点は、「終了時に、候補者との接点が自分に残っていないことを確認する」ことです。残っていれば、依頼側の情報を自分が持ち続けることになり、次の案件との混在も起きます。
エラベルの見解
担当する側として登録した人の話を聞くと、連絡で困っていない人は、副業の連絡の入口が一つで、候補者には自分の連絡先を渡していません。依頼側の環境で候補者と連絡し、依頼側とのやり取りも依頼側のチャットで、登録先との連絡だけが副業用のメールに来る。この形だと、枠の中で見る場所が決まり、枠の外で見ることがありません。
依頼側から見ると、副業の人が候補者に自分の連絡先を渡していると、候補者との関係が副業の人に紐づき、終了時に引き継げなくなります。依頼側のアカウントで連絡してくれる人は、終了時に何も残らず、次の担当に引き継げる。エラベルは、範囲と時間を書いた登録に、条件が合う案件のときだけご連絡する窓口ですが、案件を出すときに、依頼側の連絡の手段と、候補者との連絡に使うアカウントをお伝えしています。その前提で受けていただければ、連絡の経路は最初から分かれた形で始められます。
まとめ
- 連絡先は本業・私用・副業の三つに分ける。副業の入口は一つ(副業用のメール)に
- 相手ごとの経路は依頼側=依頼側のチャットかメール、候補者=依頼側のアカウント、登録先=副業用メール、紹介者=普段どおり
- 候補者に自分の連絡先を渡さない。候補者にとっての相手は依頼側
- 返信の目安は稼働の枠の中。依頼側に先に伝え、緊急の定義を決める。名乗り方は依頼側と決める
- 失敗は入口が複数・候補者に連絡先を渡す・私用アプリ・複数の依頼側を混ぜる・本業中に通知・目安を伝えない
- 終了時に候補者との接点が自分に残っていないことを確認し、アカウントを止めてもらう
よくある質問
候補者から「直接連絡したい」と言われました。副業用の連絡先を渡してよいですか
渡さない形が基本です。候補者にとっての連絡の相手は依頼側で、副業の人の連絡先が渡ると、副業を終えたあとも候補者から連絡が来て、依頼側の情報を自分が持ち続けることになります。「ご連絡は〇〇社の採用窓口(依頼側のメールか媒体のメッセージ)にお願いします」と案内し、自分はそこで対応します。依頼側が「副業の人の名前で直接やり取りしてほしい」と希望する場合は、依頼側のドメインのアドレスを用意してもらい、そこで名乗ります。
依頼側が電話での連絡を希望します。私用の番号を伝えるべきですか
私用の番号は伝えない形が基本です。依頼側との連絡は、依頼側のチャットかメールを主にし、電話が要る場面は週次の確認などに限って、ビデオ会議の音声か、依頼側の環境の通話機能を使います。どうしても電話番号が要る場合は、副業用の番号を用意するか、通話アプリの副業用のアカウントを使います。私用の番号が依頼側に渡ると、枠の外で電話が来る形になり、返信の枠が守れなくなります。
副業用のメールに、登録先や媒体の通知が大量に届いて、案件の連絡を見落とします
通知の設定を整理し、案件の連絡(打診、依頼側からの連絡)だけが目立つ形にします。登録先の一般的なお知らせ、媒体の更新通知は、別のラベルに振り分けるか、通知を止める。案件の連絡には、送信元ごとのラベルを付けて、枠の冒頭でそのラベルだけを見る。それでも見落とすなら、副業用のメールを「案件の連絡専用」と「通知専用」の二つに分ける形もあります。入口は一つが原則ですが、通知で埋まるなら、案件用を守るために分けます。