人事副業 / 案件獲得
2件目の取り方|人事の副業で、一件目の実績を使って、一件目より早く・良い条件で二件目を決める順番
一件目の案件が回り始めると、二件目を考える時期が来ます。一件目を取ったときは、実績が本業のものしか無く、登録先で待ち、面談で長く説明し、単価は控えめでした。二件目は違います。一件目の型と数と評価があり、紹介の経路が開き、面談は短く、単価は上げられる。ただ、一件目の稼働を守ったまま足せる時間があるか、二つの依頼側の情報を混ぜない線が引けるかが前提で、これが無いと両方が崩れます。結論を先に書くと、二件目は「一件目が安定している」「足せる時間の枠がある」「一件目の実績が台帳にある」の三つがそろってから、紹介と登録先を中心に、一件目より狭い範囲・短い面談・高い単価で取るのが順番です。実績の残し方は実績の積み上げ方に、複数案件を回す考え方は複数案件の掛け持ちにまとめています。
二件目を取ってよい状態
二件目を探し始める前に、三つの条件を確認します。
| 条件 | 確認すること | そろっていないと |
|---|---|---|
| 一件目が安定している | 型が依頼側に渡り、稼働が枠の中で回り、判断待ちが溜まっていない。区切りを一度越えている | 二件目に時間が取られ、一件目が崩れる |
| 足せる時間の枠がある | 一件目の枠とは別に、週に一〜二枠を固定できる。休息を削らない | 両方の枠が混ざり、どちらも遅れる |
| 一件目の実績が台帳にある | 一般化した型、業務の数、変化、評価が書けている | 二件目の面談で一件目のときと同じ説明になる |
条件の要点は、「一件目の区切りを一度越えてから」ということです。一件目の最初の三か月は、把握と一つを直すことに集中する期間で、二件目を並行すると、どちらも中途半端になります。三か月目の区切りで型を渡し、四か月目から二件目を探す、という順番が無理がありません。稼働開始から九十日の設計を参照してください。
経路の選び方
二件目の経路は、一件目とは重みが変わります。
| 経路 | 一件目 | 二件目 | 理由 |
|---|---|---|---|
| いまの依頼側からの紹介 | 無い | 最も早い | 仕事ぶりを知っている人の紹介。紹介につなげる |
| 登録先 | 中心 | 中心のまま。プロフィールが具体的になる | 台帳の抜粋で、当たる案件が絞れる |
| 知人の紹介 | あれば | あれば。一言が具体的になる | 「一件目でこれをやった」と言える |
| 発信 | 材料が本業のみ | 一件目の型が材料に | 一般化した型を出せる |
| いまの依頼側の範囲拡大 | — | 二件目の代わりになることも | 同じ依頼側で二つ目の業務。専門特化と何でも屋のどちらがよいか |
経路の要点は、「いまの依頼側の範囲拡大は、二件目の代わりになる」ことです。別の依頼側を探す前に、いまの依頼側で二つ目の業務を足せるなら、初回打ち合わせも情報の線もそのままで済み、負担が小さい。ただし、一つの依頼側に稼働が集中するので、その依頼側の採用が終わったときに全部が止まります。二件目を別の依頼側で持つと、その危険が分散されます。
エラベルの見解
登録の相談で多いのは、「一件目が始まって一か月で、二件目に登録した」という話です。一件目の把握が終わり、直す一つを合意した直後で、二件目の打診が来て、面談に時間を使い、一件目の二か月目の集中が切れた。結果、一件目は数が変わらず、二件目は一件目の実績が無い状態で始まり、両方が一件目のときと同じ苦労をしています。二件目は、一件目の実績を使うから楽になるのであって、実績が無いうちに取ると、一件目が二つになるだけです。
見ていて差がつくのは、「二件目の面談が、一件目より短いか」です。一件目の型と数と評価が台帳にあれば、面談は「前の案件では、この範囲で、この数をこなし、この型を残しました」で始まり、依頼側は判断が早い。台帳が無ければ、一件目の面談と同じ長さになります。エラベルの登録でも、二件目が早く決まる人は、登録のプロフィールが台帳の抜粋に更新されていて、一件目のときより具体的です。
プロフィールと条件の更新
二件目を探す前に、登録先のプロフィールと、受ける条件を更新します。番号付きで整理します。
- 台帳から、一件目の一行をプロフィールの経験の欄に足す。 種別、業務、数、変化、型、評価。一般化した形で。プロフィールの書き方
- 範囲を、一件目より狭くするか、二つ目の業務を足すかを決める。 一件目と同じ業務で横展開するなら狭いまま。違う業務なら、台帳にある業務だけ。
- 時間を、足せる枠で書く。 一件目の枠は書かない。二件目に使える曜日と時間帯だけ。
- 単価を、一件目より上げる。 型と数と評価が根拠。値上げのタイミング
- 相手の像を、一件目の経験から具体的に。 「人事が一人の会社で、スカウトの運用に手が回らないところ」。
- 含まないことに、一件目で学んだことを反映する。 判断待ちで苦労したなら、「判断の返事の目安を初回に決めていただける会社」。
- 一般化した型の記事があれば、リンクを添える。 noteで実績を見せる
- 一件目の依頼側に、二件目を受けることを伝えるかを決める。 契約に他社との掛け持ちの制限が無いか確認。競合を受けないことを伝えると安心される。
更新の要点は、「三で、二件目に使える枠だけを書く」ことです。一件目の枠を含めて「週十二時間」と書くと、二件目の依頼側は十二時間を期待し、一件目と重なります。
面談と単価の変え方
二件目の面談は、一件目の実績を使って短くし、単価は上げます。
| 項目 | 一件目 | 二件目 |
|---|---|---|
| 自己紹介 | 本業の経験を長く | 「前の案件では」から三文。自己紹介文のテンプレート |
| 実績の示し方 | 本業の型と数 | 台帳の一行と、一般化した型。レビューがあれば要点 |
| 確認すること | 四つの条件(型・成果物・期間・判断) | 四つに加えて、一件目で学んだこと(判断の目安、分担、権限の発行日) |
| 範囲の伝え方 | 含むことと含まないこと | 同じ。加えて「前の案件ではこの範囲で回りました」 |
| 単価の根拠 | 時間×時給の土台 | 型と数と評価。「前の案件で、この変化を出した」 |
| 期間 | 一〜三か月で区切る | 同じ。二件目は三か月の三段を短く回せる |
| 面談の長さ | 一時間 | 三十分〜四十五分 |
変え方の要点は、「一件目で学んだことを、確認の項目に足す」ことです。一件目で困ったことは、二件目でも起きます。面談で先に確認すれば、二件目は一件目より楽に回ります。
二件目で起きる失敗
二件目に特有の失敗を整理します。
| 失敗 | 起きる構造 | 直し方 |
|---|---|---|
| 一件目が安定する前に取る | 案件が来たので | 区切りを一度越えてから |
| 一件目の枠を含めて時間を書く | 多く見せたい | 二件目に使える枠だけ |
| 一件目と同じ単価で受ける | 上げるのが言いにくい | 型と数と評価を根拠に上げる |
| 一件目の情報を二件目に持ち込む | 「前の案件では」で内情を話す | 一般化した型と程度だけ。社名も数値も出さない |
| 二つの依頼側の環境を混ぜる | 同じ端末、同じメモ | 依頼側ごとの環境。ブラウザのプロファイルを分ける。情報の取り扱いと端末の分離 |
| 一件目の競合を受ける | 確認していない | 業界と候補者の重なりを確認。一件目の依頼側に伝える |
| 一件目の依頼側に伝えずに受ける | 言いにくい | 契約の制限を確認し、競合でないことを伝える |
| 面談で一件目と同じ長さの説明をする | 台帳が無い | 台帳の一行から三文で |
| 二件目で範囲を広げる | 実績があるので受けられる気がする | 一件目と同じく、一つの業務から |
| 両方の判断待ちが溜まる | 定例会が二つになり、回らない | 書面版の定例会を使う。定例会の進め方 |
失敗の要点は、「二件目は、一件目の負担を増やす形で取らない」ことです。時間、情報、判断待ちのどれかが一件目に及ぶと、一件目が崩れ、実績が消えます。
エラベルの見解
担当する側として登録した人の話を聞くと、二件目が一件目より楽だった人は、二件目の面談で「一件目で困ったこと」を先に確認しています。判断の返事の目安、日中の分担、権限の発行日、情報の受け渡し。一件目で一か月かかった立ち上がりが、二件目では二週間で済む。実績が使えるのは、プロフィールや単価だけでなく、面談での確認の項目にも表れます。
依頼側から見ると、二件目以降の副業の人は、「前の案件でこう回した」と言える人で、初回から段取りが整っています。エラベルは、範囲と時間を書いた登録に、条件が合う案件のときだけご連絡する窓口ですが、一件目の実績が登録に反映されている人は、二件目の依頼側から「経験がある人」として見られ、条件の相談も対等に進みます。二件目は、一件目を安定させ、実績を台帳に残してから。この順番を守っていただくことをお勧めしています。
まとめ
- 二件目は一件目が安定・足せる枠がある・実績が台帳にあるの三つがそろってから。区切りを一度越えてから
- 経路はいまの依頼側からの紹介と登録先が中心。いまの依頼側の範囲拡大が二件目の代わりになることも
- プロフィールは台帳から一行足し、二件目に使える枠だけ書き、単価を上げ、相手の像と含まないことに学んだことを反映
- 面談は「前の案件では」から三文で短く、一件目で学んだことを確認に足し、単価は型と数と評価を根拠に
- 失敗は安定前に取る・枠を含めて書く・同じ単価・情報を持ち込む・環境を混ぜる・競合・伝えない・範囲を広げる
- 二件目は一件目の負担を増やす形で取らない
よくある質問
一件目の依頼側に、二件目を受けることを伝えるべきですか
契約に他社との掛け持ちの制限があるかを先に確認します。制限が無ければ、伝える義務はありませんが、競合でないことと、一件目の稼働は変わらないことを一言伝えると、依頼側は安心します。「別の業界の会社で、同じ業務を受けることになりました。御社の稼働と情報の扱いは変わりません」。伝えずに後で知られると、情報の懸念を持たれることがあります。二件目が一件目の競合に当たる可能性があるなら、受ける前に一件目の依頼側に確認します。
二件目の単価を上げると、決まりにくくなりませんか
根拠があれば、決まりにくくはなりません。「前の案件で、この範囲を三か月受け、この数をこなし、この変化を出し、型を残した」という根拠があると、依頼側は単価を成果の対価として見ます。一件目と同じ単価で受け続けると、時間の対価として見られ、上げる機会を失います。上げ幅は、一件目の単価の根拠(時間×時給)に、型と評価の分を足す形で。決まりにくいと感じたら、範囲を狭くして時間あたりを保つ形にします。最初の一件の価格の決め方と値上げのタイミングを参照してください。
いまの依頼側で範囲を広げるのと、別の依頼側で二件目を取るのと、どちらがよいですか
負担の小さいのは、いまの依頼側での範囲拡大です。初回打ち合わせも、情報の線も、定例会もそのままで、二つ目の業務を足すだけ。ただし、一つの依頼側に稼働が集中し、その依頼側の採用が終わると全部が止まります。別の依頼側で二件目を持つと、その危険が分散され、実績台帳の行も増え、相場の感覚も保てます。一件目の依頼側が安定していて、採用が続きそうなら範囲拡大、採用が縮む兆候があるなら別の依頼側、という判断が一つの目安です。両方を同時にはしないことです。