採用代行 / 小売
小売業界で採用代行が機能する条件・機能しない条件
同じ採用代行を使っても、機能する小売の会社と機能しない会社があります。差を作るのは代行の腕ではなく、発注側の条件です。当日中に返す窓口があるか、店舗をまたいで観点と記録が一つか、実態を求人票に書いているか、計画が一枚にあるか、本部の型を分けているか、記録が社内にあるか、任せる工程が絞られているか。結論を先に書くと、小売業界で採用代行が機能するのは、速さ・店舗・実態・計画・本部・記録・工程の七つで「社内に残すものを残している」会社で、機能しないのは「返事は店長が手が空いたときに。店舗は店長に任せている。全部任せたい」会社です。発注の前に七つで自社を確かめ、機能しない条件があれば、発注の前にそれを変えます。工程の切り分けは小売業界の採用代行に、課題の分解は小売業界の採用課題に、職種の切り分けは販売スタッフ採用を代行に出す判断基準に書いています。ここでは、小売業界の七つの対に絞ります。
七つの対
| 軸 | 機能する条件 | 機能しない条件 |
|---|---|---|
| 速さ | 店舗への応募に当日中に返す窓口が店長の外にあり、面接の日程を即日で確定できる | 「返事は店長が手が空いたときに」 |
| 店舗 | 店舗をまたいで観点と記録の形が一つ。決めるのは店長。枠を開店前・閉店後・接客の少ない時間帯で週に一つ預けられる | 「店舗は店長に任せている」。基準も記録も枠もばらばら |
| 実態 | 求人票の型にシフト・土日・繁忙期・一緒に働く人・最初の一週間を店長が埋めている | 「実態は面接で」「働きやすい」だけ |
| 計画 | 繁忙期と出店の時期が店舗ごとの採用の一枚にあり、数か月前に募集を始める | 直前に「急いで」 |
| 本部 | バイヤー・店舗開発・企画は、店舗の型と分けてスカウトと紹介で | 店舗と同じ媒体と速さの型で |
| 記録 | 一覧に「店舗」の列があり、店舗をまたいで社内の環境にある | 店舗ごとに別。代行の環境 |
| 工程 | 任せる工程が絞られ、残す工程(店長の見極め・シフトと条件・受け入れ・本部の要件)の担当がいる | 「全部任せたい」 |
七つのうち一つでも機能しない条件にあると、代行はその部分で止まります。
速さ:当日中に返す窓口があるか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 応募への返事と日程の提示を、店長以外の窓口(本部か代行)が当日中に | 店長が接客の合間に、翌日以降に |
| 店長の枠を先に預かり、候補を出して即日で確定 | 店長の都合を都度確認 |
| 面接の結果を当日か翌日に。入店の日を面接で決める | 「後日連絡」 |
エラベルの見解
小売業界で最も多い機能しない条件は「速さ」で、しかもそれが「店長の責任感」で隠れています。店長は「自分の店の人は自分が返事をする」と考え、接客の合間に見て、閉店後に返し、その間に応募者は別の店で決まる。店長の責任感は店舗の強みですが、返事の速さには向きません。「返事と日程は本部か代行が当日中に、面接と受け入れは店長が」と分けると、店長の負担が減り、入店が増えます。エラベルで担当者を選ぶ企業には、「店舗への応募に、誰が、何時間以内に返していますか」を、私たちから先に聞いています。「店長が翌日」なら、代行に出す最初の工程は一次対応です。速さの直し方は日程調整が遅くて候補者が流れるに書いています。
店舗:観点と記録が一つか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 観点(この役割に期待すること。三つ)と記録の形(事実と判断)が一枚で、全店長に渡っている | 店舗ごとに店長の勘 |
| 決めるのは店長 | 本部が決める(店舗の実態と合わない) |
| 枠を開店前・閉店後・接客の少ない時間帯で週に一つ先に | 接客と重なり、日程が延びる |
| 一覧に「店舗」の列 | 店舗ごとに別の記録 |
揃え方は面接官によって評価がばらつくに書いています。
実態:求人票の型に店長が埋めているか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 本部が型(シフト・土日・繁忙期・一緒に働く人・最初の一週間・店舗の環境)を作り、店舗の実態を店長が埋める | 本部の求人票をそのまま全店舗で |
| 応募の減少を受け入れ、入店と定着で見る | 応募の数を成果にして隠す |
| 早期離職の理由を求人票の型に戻す | 「本人の事情」で片付ける |
実態の書き方は求人原稿の作成の進め方に書いています。
計画:店舗ごとの一枚にあるか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 繁忙期の時期と出店の予定が、店舗ごとの採用の一枚に「時期・人数・募集の開始」で置かれている | 直前に店長から「人が足りない」 |
| 募集の開始を、応募から入店までの日数から逆算 | 「来週から」 |
| 本部が月次で店舗ごとの一枚を見る | 店長任せ |
計画のつなぎ方は要員計画と採用計画がつながっていないに書いています。
エラベルの見解
「全部任せたい」という小売の会社は、多くの場合、本部の人事が少人数で、店舗の数に対して手が回らず、店長に任せた結果、店舗ごとにばらばらになった状態です。その状態で全部を任せると、店舗の見極めもシフトも受け入れも代行に寄り、代行にはできないので止まります。エラベルは担当者を工程ごとに選べる形にしているので、本部が「観点の一枚・求人票の型・計画・条件」に絞り、店長が「面接の三十分と最初の一週間の受け入れ」に絞り、「店舗の一次対応・日程・店舗をまたぐ記録」を担当者が担う、という組み方ができます。店舗をまたぐ記録が一つになると、本部はどの店舗で詰まっているかを見られ、店長ごとの負担も見えます。工程の切り分けは面接の日程調整は代行に出せるかや求人媒体の運用は代行に出せるかに書いています。
本部:店舗の型と分けているか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| バイヤー・店舗開発・企画は、スカウトと紹介の型で、要件を「担った範囲」で | 店舗と同じ掲載型と速さの型で |
| 本部の職種ごとに、部門の責任者が要件を決め、見極めを担う | 人事だけで決める |
本部の要件の作り方は採用要件の定義の進め方に書いています。
記録:店舗をまたいで社内にあるか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 一覧に「店舗」の列があり、店舗をまたいで段階と数が見える。応募から返事までの時間も | 店舗ごとに別。代行の環境 |
| 週次の一枚で、店舗ごとの数と止まりが本部に届く | 月末の報告だけ |
| 契約が終わっても、記録と型(観点の一枚、求人票の型、店舗ごとの計画)が社内に残る | 契約が終わると消える |
記録の扱いは引き継ぎ資料に含める内容に書いています。
工程:絞られているか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 「店舗の一次対応と日程と記録」「本部のバイヤーの母集団形成」のように、型と工程で任せる範囲が明確 | 「採用を全部」 |
| 残す工程(店長の見極め・シフトと条件・受け入れ・本部の要件と見極め・合否)の担当が決まっている | 残す工程の担当がいない |
| 一つの店舗・一つの工程で三か月回し、記録で効いたかを見てから広げる | 最初から全店舗・全工程 |
機能しない条件を変える順番
| 順 | 変えること | 費用 |
|---|---|---|
| 一 | 速さ:当日中に返す窓口を店長の外に | かからない(本部で)か、代行の一工程 |
| 二 | 店舗:観点と記録の一枚。店長の枠 | かからない |
| 三 | 実態:求人票の型を作り、店長が埋める | 本部の時間 |
| 四 | 記録:店舗の列のある一覧を社内の環境に | かからない |
| 五 | 工程:任せる工程を一つに絞る(一次対応から) | 契約の範囲が小さくなる |
| 六 | 計画:店舗ごとの一枚 | 本部の時間 |
| 七 | 本部:型を分ける | かからない |
一から五は発注の前に社内で変えられます。六と七は本部の時間が要りますが、費用はかかりません。
機能しているかを見る記録
| 見ること | 機能している目印 |
|---|---|
| 応募から返事までの時間、面接に来た数 | 当日中になり、来た数が増えていれば速さが機能 |
| 店舗ごとの通過と日数の差 | 差が小さければ店舗が機能 |
| 早期離職の理由 | 「シフト」「働き方」が減っていれば実態が機能 |
| 募集の開始と繁忙期・出店の差 | 数か月前になっていれば計画が機能 |
| 本部の職種の応募の数 | 増えていれば本部が機能 |
件数のまま並べ、前の募集と比べます。割合や外部の平均で断定しません。見る指標は採用代行との定例会で見るべき数字に書いています。
まとめ
- 代行が機能するかは代行の腕より発注側の条件で決まる
- 七つの対は速さ・店舗・実態・計画・本部・記録・工程
- 最も多い機能しない条件は速さで、店長の責任感で隠れている。返事と日程は店長の外で当日中に
- 「全部任せたい」は機能しない。本部は観点の一枚・型・計画・条件に、店長は面接と受け入れに絞る
- 変える順番は速さ→店舗→実態→記録→工程→計画→本部。一〜五は発注前に社内で
- 店舗をまたぐ記録が一つになると、どの店舗で詰まっているかが見える
よくある質問
店長が「自分の店の人は自分が返事をしたい」と譲りません
返事の速さと、面接と受け入れを分けて話します。「応募者は先に返事が来た店に行く。返事は当日中に本部(か代行)が返し、面接と受け入れは店長が。店長が決めることは変わらない」と伝えます。一店舗で「返事を分けたら入店が増えた」記録が出れば、他の店長にも伝わります。全店舗を一度に変えず、応募が多く返事が遅れている店舗から始めます。
繁忙期の前に一気に採る形を、毎年繰り返しています
繁忙期の時期は毎年決まっているので、店舗ごとの採用の一枚に「時期・人数・募集の開始」を置き、応募から入店までの日数から逆算して、数か月前に募集を始めます。前年の繁忙期の短期の人への再度の声かけ(本人の同意と会社の決まりの範囲で)も経路になります。同意の取り方と記録の扱いは専門家の確認に従います。毎年ぎりぎりになるのは、一枚が無いからで、一枚があれば代行は時期に合わせて動けます。
パートとアルバイトの採用と、正社員の採用を同じ代行に任せられますか
任せられますが、型が違うので、工程を分けて契約します。パートとアルバイトは「速さと当日の返事と地域の経路」の型、正社員と店長候補は「掲載型とスカウトと登用の道筋」の型です。担当者の経歴も、それぞれの型で確かめます。一つの代行に両方を任せる場合も、記録は一つの一覧で「雇用の形」の列を置き、型ごとに効いたかを見ます。