人事副業 / 案件獲得

実績の積み上げ方|人事の副業で、案件の数ではなく「型・数・評価」を一件ごとに残して、次に使える形で積む

公開 2026-09-16

副業を始めたばかりの人が「実績を積みたい」と言うとき、多くは案件の数を思い浮かべます。三件、五件、十件。ただ、案件の数が増えても、そこから何も残していなければ、次の依頼側に見せられるものは「〇件やりました」だけです。逆に、一件でも、型と数と評価が残っていれば、次の依頼側は判断できます。結論を先に書くと、実績は案件の数ではなく、一件ごとに「一般化した型」「業務の種類と数」「依頼側の評価」の三つを残し、実績台帳として更新し続けることで積み上がります。三つを残す習慣があれば、一件目の終わりには、二件目で使える実績がすでにあります。実績の示し方は実績の示し方に、評価のもらい方はレビューをもらうにまとめています。

実績として残す三つ

一件の案件から残すものを三つに分け、それぞれの形と使い道を示します。

残すもの使い道出典
一 一般化した型手順、文面の雛形、判断の基準、崩れたときの見方。社名・名前・数値・時期を消したもの次の案件で最初から使える。発信の材料。面談で「こうやります」と示せる依頼側に渡した型を一般化
二 業務の種類と数「スカウト文面〇通、一次返信〇件、書類の一次絞り〇件、期間〇か月」プロフィールの経験の欄。職務経歴書。単価の根拠稼働の記録
三 依頼側の評価何を頼んで、何が変わって、どう働く人か。一般化したものプロフィール、面談、発信区切りの数と、レビュー

三つの要点は、「どれも、案件の途中から残せる」ことです。型は三か月目に作り、数は稼働の記録から拾い、評価は区切りの数から作る。案件が終わってから思い出して作るのではなく、途中で残しておけば、終わりに整えるだけです。

実績台帳を作る

三つを、案件ごとに一つの表にまとめたものを、実績台帳と呼びます。自分の側に持ち、依頼側の情報を含めません。

項目書くこと
案件の種別業種と規模、人事の体制「中小の事業会社、人事一名」
受けた業務一つの業務と、含むこと・含まないこと「スカウト運用の一次対応まで。面接の設定と合否は含まず」
期間と時間何か月、週何時間「三か月、週六時間」
業務の数種類ごとの数「文面〇通、返信〇件、一次絞り〇件」
変化見る数の変化を、程度で「応募から返信までの日数が大きく短縮。面接設定が増加」
残した型一般化した型の名前と置き場所「一次返信の型(三段階の文面と分担)」
評価一般化したレビューの要点「決めた曜日に稼働し翌朝に届く。範囲外は区切りで整理」
学んだこと次の案件で変えること「判断の返事の目安を、初回打ち合わせで決める」

台帳の要点は、「学んだこと」の列を書くことです。実績は、うまくいったことだけでなく、次に変えることも含みます。一件目で判断待ちに苦労したなら、二件目では初回打ち合わせで目安を決める。この積み上げが、二件目を一件目より楽にします。台帳に応募者の名前や依頼側の社名は書きません。情報の取り扱いと端末の分離を参照してください。

エラベルの見解

登録の相談で多いのは、「三件やったが、プロフィールに書けることが『人事の副業を三件経験』しかない」という話です。三件とも、終わったあとに何も残していない。型は依頼側に渡したままで自分の側に一般化したものが無く、数は稼働の記録を残していなかったので分からず、評価はもらっていない。三件の経験は本人の中にはありますが、次の依頼側に見せる形になっていません。

見ていて差がつくのは、「一件目の途中から、実績台帳を書き始めているか」です。稼働の記録を残していれば数は拾え、三か月目に型を作っていれば一般化はすぐでき、区切りの数があれば評価の要点は書ける。一件目が終わった時点で、台帳に一行が埋まっている人は、二件目のプロフィールが一件目より具体的になります。エラベルの登録でも、一件目の終わりに台帳を更新している人は、二件目の面談で「前の案件では」と具体的に話せ、決まるのが早い。

一件ごとに更新する手順

案件の始まりから終わりまでで、台帳をどう更新するかを、番号付きで整理します。

  1. 案件が決まったら、台帳に一行を作る。 種別、受けた業務、期間と時間を先に埋める。
  2. 稼働ごとの記録を、業務の種類と数で残す。 稼働管理の方法。ここが数の出典になる。
  3. 一か月目の四週目に、開始時点の数を台帳にメモする。 程度で書けるように、元の値は依頼側の環境の中に。
  4. 三か月目に型を作ったら、一般化した版を自分の側に置く。 台帳には名前と置き場所だけ。
  5. 区切りの数を出したら、変化を程度で台帳に書く。 「大きく短縮」「二倍近く」。
  6. レビューをもらったら、一般化した要点を台帳に書く。 もらえなければ、区切りの数から自分の言葉で。
  7. 案件が終わったら、学んだことを書く。 次の案件で変えること、一つか二つ。
  8. 台帳から、プロフィールと職務経歴書を更新する。 台帳が元で、プロフィールは台帳の抜粋。
  9. 一般化した型を、発信の材料にする。 noteで実績を見せる
  10. 次の案件の初回打ち合わせで、学んだことを使う。

手順の要点は、「八で、台帳が元でプロフィールは抜粋」という関係にすることです。プロフィールを直接更新すると、案件ごとに書き方がずれます。台帳を更新し、そこから抜粋すれば、プロフィールの粒度がそろいます。

実績が薄い時期の見せ方

一件目の途中や、一件目が終わったばかりで、実績が薄い時期の見せ方です。

状態見せられるもの見せ方
一件目の途中本業の型(一般化)、本業の数と変化「本業で〇年、〇〇を数千通。型を変えて返信率が上がった」。副業の案件は「進行中」と一行
一件目が終わったばかり台帳の一行(種別、業務、数、変化、型、評価)一件でも、三つがそろっていれば具体的に書ける
一件目が数で示せなかった型と数と学んだこと変化が無くても、業務の数と残した型は実績。学んだことを次に活かすと書く
本業の経験が浅い型に沿った業務の数「一年で数十通。件名を変えて開封が増えた」。数が小さくても具体性が信用

見せ方の要点は、「案件の数が少なくても、三つがそろっていれば具体的に書ける」ことです。「三件経験」より、「一件で、この型を残し、この数をこなし、こう評価された」のほうが、次の依頼側は判断できます。経験が浅くても受けられる案件を参照してください。

積み上げが止まる失敗

実績が積み上がらない失敗を整理します。

失敗起きる構造直し方
案件の数だけ数える数が実績だと思う一件ごとに三つを残す
稼働の記録を残さない面倒業務の種類と数だけでよい。稼働の終わりに一行
型を依頼側に渡したまま自分の側に一般化した版が無い渡すときに、一般化した版も作る
開始時点の数をメモしない変化を示せない四週目に台帳にメモ
台帳に依頼側の社名や数値をそのまま書く具体的に書きたい業種と規模、程度に
終わってから思い出して書く途中で残していない途中から。台帳は案件が決まった時点で一行
学んだことを書かないうまくいったことだけ残す次に変えることを一つか二つ
プロフィールを直接直す台帳が無い台帳が元、プロフィールは抜粋
型を発信に使わない実績は依頼側に見せるものと思う一般化した型は、発信と面談でも使える
一件目で範囲が広がり、型が残らない何でもやった一つの業務を直し切って型にする。専門特化と何でも屋のどちらがよいか

失敗の要点は、「途中で残さない」ことで大半が起きています。案件が終わってからでは、数も型も評価も、正確に残せません。

エラベルの見解

担当する側として登録した人の話を聞くと、二件目以降が早く決まる人は、実績台帳を持っています。一件ごとに一行、三つと学んだことが書かれていて、プロフィールはそこから抜粋されている。案件が三件になれば三行、五件なら五行。次の依頼側は、行を読めば「この人に何を頼めるか」が分かります。台帳が無い人は、三件やっても「三件経験」としか書けず、一件目のときと見せ方が変わっていません。

依頼側から見ると、副業の人の実績は、案件の数より、「前の案件で何をして、何が変わって、何を残したか」です。エラベルは、範囲と時間を書いた登録に、条件が合う案件のときだけご連絡する窓口ですが、登録の経験の欄が台帳の抜粋になっている人は、依頼側がその場で判断でき、面談が短い。実績は、案件をこなすことで自然に積み上がるものではなく、一件ごとに残すことで積み上がるものです。台帳の型を一つ持っていただくことをお勧めしています。

まとめ

よくある質問

一件目で数が変わりませんでした。実績になりますか

なります。実績は変化だけではなく、業務の種類と数、残した型、学んだことも含みます。「三か月で文面〇通、一次返信〇件をこなし、返信の型を三段階に整えた。判断の返事の目安が決まっていなかったことが数に影響したので、次は初回打ち合わせで決める」と台帳に書けば、次の依頼側は「この人は数をこなせて、型を作れて、原因を見ている」と判断できます。変化が無かったことを隠すより、理由と学んだことを書くほうが、信用になります。

実績台帳を、依頼側に見せてもよいですか

台帳そのものは自分の側のもので、依頼側には見せません。依頼側に見せるのは、台帳から抜粋して、一般化した形にしたプロフィールや職務経歴書です。台帳には「学んだこと」のように、依頼側に見せる必要の無い項目もあり、前の依頼側の業種や規模も、次の依頼側に全部見せるものではありません。台帳は元データ、見せるのは抜粋、と分けてください。

本業の実績も、台帳に入れてよいですか

入れて構いません。本業の型(一般化したもの)、本業の数と変化は、副業の実績が薄い時期の主な材料です。ただし、本業の社名、社内の手順書、本業の採用計画や候補者の情報は入れません。「本業で〇年、〇〇を数千通、型を変えて返信率が上がった」のように、一般化した形で一行。本業の規定で業務内容の公開に制限がある場合は、その範囲に従い、判断がつかない点は専門家に確認してください。副業の案件が積み上がるにつれ、本業の行は相対的に小さくなります。