人事副業 / 案件獲得

社内の人事担当との役割分担|人事の副業で、担当の「手が回らない一つ」を受け、担当の立場を守りながら動く形

公開 2026-09-16

人事が一人いる会社の案件は、副業の人にとって最も回しやすい相手です。型があり、判断する人がいて、相談相手がいる。ただ、担当との役割分担を決めずに始めると、担当の仕事を奪っているように見えたり、逆に担当に指示する形になったりして、担当との関係が崩れます。担当が協力しなくなれば、副業の人は社内で動けません。結論を先に書くと、副業の人は、担当の代わりでも担当の上でもなく、「担当の手が回らない一つの業務を受け、その業務の実行を担い、判断と社内の窓口は担当に残す」形で分担すると、担当の立場を守りながら動けます。分担は、面談と初回打ち合わせで担当と一緒に決め、書面にします。相手の規模ごとの違いは企業規模で絞るという戦い方に、現場との関係は現場との関係の作り方にまとめています。

分担の原則

担当と副業の人の分担を、原則として整理します。

領域担当副業の人
判断合否、条件、優先順位(または判断する人に上げる)判断の材料を選択肢の形で用意
社内の窓口現場、経営者、経理との連絡担当が出せる材料を作る
日中の即応応募者への定型返信、当日の日程変更、電話夜や週末に本返信と整理
手が回らない一つの業務型と基準を持ち、確認する実行する。数をこなす
型の管理型の所有者。変更の判断型の改善を提案し、実行
情報応募者情報と社内情報の管理担当の環境の中で扱い、外に出さない
対外の名乗り会社の採用窓口担当の名前か、会社の窓口の名前で

原則の要点は、「判断・窓口・即応・型の所有は担当、実行は副業の人」ということです。副業の人が判断や窓口を持つと、担当の仕事を奪う形になります。実行に徹すると、担当は「手が空いた」と感じ、協力します。

業務ごとの分け方

同じ業務の中でも、担当と副業の人で分ける部分があります。業務ごとに示します。

業務担当副業の人
スカウト運用誰に送るかの基準、送信の承認(または任せる範囲を決める)検索、文面の作成、送信、返信の一次対応
求人票要件の決定、最終の承認初稿の作成、修正、媒体ごとの調整
応募者対応日中の定型返信、当日の変更、電話本返信の下書き、日程候補の提示、記録
書類選考合否の判断、判断する人への引き上げ基準に沿った一次絞り、要約の作成
面接面接官の調整、実施、評価の回収質問の案、候補者の要約、記録(オンライン同席の場合)
進捗管理表の所有、社内への報告表の更新、週次のまとめ
媒体の管理契約、費用の判断運用、効果の数の整理、改善の提案

分け方の要点は、「一つの業務の中で、判断と実行を分ける」ことです。「スカウト運用を任せる」と言われても、誰に送るかの基準は担当が持ち、送信は副業の人が担う。この分け方があると、担当は「自分の業務を外に出した」ではなく「実行を手伝ってもらっている」と受け取ります。

エラベルの見解

登録の相談で多いのは、「担当が最初は歓迎していたのに、途中から協力してくれなくなった」という話です。経緯を聞くと、副業の人が良かれと思って型を変え、現場に直接連絡し、経営者に直接報告していた。担当から見ると、自分の業務が外の人に持っていかれ、自分の頭越しに社内が動いている。担当は、副業の人を「自分の立場を脅かす人」と感じ、協力をやめました。副業の人に悪気はなく、動きやすさを優先しただけです。

見ていて差がつくのは、「担当を、全部の窓口にしているか」です。型を変えるなら担当に提案し、担当が決める。現場に頼むなら担当を通す。経営者への報告は担当と一緒に。担当が全部の窓口にいる状態なら、担当は「自分が回している」と感じ、副業の人を「自分を助ける人」として扱います。エラベルの登録でも、人事が一人の会社で長く続いている人は、担当を窓口にする動きを徹底していて、担当から「いなくなると困る」と言われています。

担当の立場を守る動き方

分担を決めたあと、日々の動きで担当の立場を守る型を、番号付きで整理します。

  1. 型の変更は、提案して担当が決める。 「文面をこう変えると、返信が増えると思います。変えてよいですか」。勝手に変えない。
  2. 現場・経営者・経理への連絡は、担当を通す。 直接連絡が来ても、担当に共有しながら返す。
  3. 報告は、担当に先に、判断する人には担当と一緒に。 判断する人に直接送る場合も、担当を写しに入れる。
  4. 成果は、担当の成果として見える形にする。 「担当の方の基準で一次絞りをしたところ、面接の通過率が上がりました」。自分の手柄にしない。
  5. 担当の判断を、待つ。 判断が遅くても、自分で判断しない。期限を付けて待つ。
  6. 担当が知らないことを、社内で話さない。 担当より先に、現場や経営者が知る状態を作らない。
  7. 担当の負担を減らすことを、自分の仕事にする。 担当が「手が空いた」と感じる状態が、協力の源。
  8. 担当の型を尊重する。 自分の型のほうが良いと思っても、まず担当の型で回し、数で示してから提案する。

動き方の要点は、「四で、成果を担当の成果にする」ことです。副業の人の成果は、担当の成果として社内に見えるほうが、担当は協力します。自分の手柄にすると、担当の立場が弱くなり、協力が消えます。区切りの数は、依頼側との書面では自分の成果として示しますが、社内では担当の成果として見える形にします。

担当との定例の型

担当との週次の確認は、判断待ちを消す時間です。担当が一人で忙しい前提で、型を示します。

項目内容
時間短く。十五〜三十分。担当の空く時間帯に固定
事前週ごとの一枚を前日に送る。担当が読む時間が無ければ、冒頭で数だけ一分
中身判断待ちを選択肢の形で。担当が判断できないものは、判断する人に上げる項目として整理
担当の負担「私が用意するので、決めていただくだけです」
担当の困りごと「いま一番手が回らないのは何ですか」を毎回一つ聞く。次に受ける業務の候補になる
決まったことその日のうちに書面で。担当と判断する人の両方に
担当が来られない週書面版。期限付きの一覧で

定例の要点は、「担当の困りごとを毎回一つ聞く」ことです。担当の手が回らないことは、時期で変わります。毎回聞いておくと、区切りで範囲を広げる相談が、担当の困りごとに沿った形でできます。定例会の進め方を参照してください。

分担が崩れる兆候と失敗

分担が崩れ始める兆候と、崩す失敗を整理します。

兆候・失敗意味直し方
担当の返事が遅くなった担当が副業の人を警戒し始めている担当を窓口にできているかを見直す
現場や経営者から直接連絡が来るようになった担当を飛ばす経路ができている担当に共有しながら返す。担当を戻す
担当の型を勝手に変えた動きやすさを優先提案して担当が決める形に戻す
判断する人に直接報告した早く伝えたい担当を写しに。担当と一緒に
自分の成果として社内に見えている手柄になっている担当の成果として見える形に
担当の判断を待たずに進めた遅いので期限を付けて待つ。自分で判断しない
担当より自分のほうが詳しいと態度に出た経験の差担当の型を尊重。数で示してから提案
担当の困りごとを聞かなくなった自分の範囲に集中毎回一つ聞く
担当が「全部やってもらえる」と手を引き始めた逆方向の崩れ。担当が判断から離れる判断と窓口は担当に残す。丸投げにしない

崩れの要点は、「担当を飛ばす経路ができたとき」が最も重い兆候だという点です。現場や経営者から直接連絡が来るのは、動きやすいようで、担当の立場を崩しています。担当に戻します。

エラベルの見解

担当する側として登録した人の話を聞くと、人事が一人の会社で続いている人は、担当を「自分の上司」のように扱っています。型は担当のもの、判断は担当、窓口は担当、成果は担当のもの。自分は実行と材料の用意。この位置づけが、担当にとっては最も安心で、副業の人にとっては最も動きやすい。担当より前に出ようとした人は、担当の協力を失い、社内で動けなくなっています。

依頼側から見ると、人事が一人の会社で副業の人を入れることは、担当の負担を減らすためであって、担当を置き換えるためではありません。エラベルは、企業と担当者の間に立つ窓口として、案件を出すときに依頼側の担当が誰で、何に手が回っていないかをお伝えしています。分担を担当と一緒に決め、担当を窓口にする型を持っていただくと、担当から「続けてほしい」という声が出て、案件が続きます。

まとめ

よくある質問

担当の型が明らかに良くないのですが、どう提案すればよいですか

まず担当の型で一か月回し、数を出します。「担当の型で一か月やったところ、返信率はこのくらいでした。冒頭を変える型を試させていただけませんか。二週間で比べます」。数で示してから、試す提案をし、担当が決める。担当の型を否定せず、比べる形にすれば、担当は受け入れやすい。結果が良ければ、「担当の型を土台に、冒頭だけ変えました」と、担当の型の改善として社内に見せます。自分の型を持ち込んで置き換える形は、担当の立場を崩します。

経営者から「担当を通さずに直接報告してほしい」と言われました

担当を写しに入れる形で応じます。「承知しました。〇〇さん(担当)にも共有しながらお送りします」。経営者が担当を飛ばしたい理由が、担当への不信なら、それは経営者と担当の問題で、副業の人が間に入ると担当の立場が悪くなります。経営者に直接報告しつつ担当を写しに入れれば、経営者の希望にも応え、担当も知らないままにはなりません。担当を外した報告を続けると、担当は副業の人を経営者側の人と見て、協力しなくなります。

担当が「全部やってもらって助かる」と、判断からも手を引き始めました

分担の逆方向の崩れです。担当が判断と窓口から離れると、副業の人が判断を負い、範囲が広がり、担当の立場も消えます。「判断と社内の窓口は、〇〇さんにお願いしたいです。私は材料を用意します」と、分担に戻します。担当が忙しくて判断できないなら、判断の項目を減らし、選択肢の形で短く出す。担当が判断する人として機能する状態を保つことが、担当の立場を守り、自分の範囲も守ります。丸投げ案件をどう扱うかを参照してください。