採用代行 / 千葉県

千葉県の採用代行|地域の採用事情と依頼先の選び方

公開 2026-09-24

千葉県で働く人を採りたい企業に向けて、この記事では「県の有効求人倍率」を使う前に、自社の求人がどこに数えられているかを確かめる手順を整理します。千葉労働局が公表している令和8年7月分の有効求人倍率(季節調整値)は、受理地別が0.99倍、就業地別が1.26倍で、同じ月に0.27ポイントの開きがあります。千葉で働く求人の一部が県外のハローワークで受理されていることが、この差の背景にあると読めます。どちらの数字を前提にするかで、採用の難易度の説明がまるで変わるので、代行会社と話す前にそろえておく必要があります。以下は2026年9月24日時点で千葉労働局が公表している令和8年7月分の数値に基づきます。

0.99倍と1.26倍、自社にとっての倍率はどちらか

千葉労働局の資料には、全国、千葉県の受理地別、千葉県の就業地別という三本の有効求人倍率が、同じグラフに並べて掲載されています。二つの系列を併記することが前提になっている県です。

集計令和8年7月前月との比較数え方向いている使い方
受理地別0.99倍0.02ポイント上昇求人を受理したハローワークの所在地で集計県内のハローワークに出した求人どうしの環境を見る
就業地別1.26倍前月と同水準求人票に書かれた就業場所の都道府県で集計千葉で働く求人の総量、求職者が見ている選択肢を見る

実務で効くのは就業地別です。求職者は「どこのハローワークが受理したか」ではなく「どこで働くか」で求人を選ぶので、千葉で働く人を採るなら、求職者の目に入っている求人の量は就業地別に近いと考えられます。受理地別の0.99倍だけを見て「求職者のほうが多いから応募は集まるはず」と判断すると、千葉で働く求人の側で見た1.26倍の競争を見落とします。

東京で受理され千葉で働く求人が、二つの数字を離す

受理地別が低く就業地別が高いという並びは、千葉で働く求人のうち一定数が、県外のハローワークで受理されていることを示します。典型的なのは、東京の本社がまとめて求人を出し、勤務地を千葉の事業所にしている場合です。この求人は受理地別では東京に、就業地別では千葉に数えられます。

求人の出し方受理地別での計上先就業地別での計上先自社にとっての意味
千葉の事業所が千葉のハローワークに出す千葉千葉県の二つの数字の両方に含まれる
東京の本社がまとめて出す(勤務地は千葉)東京千葉県の受理地別の数字に自社の求人が入っていない
拠点ごとに窓口が分かれる拠点ごとに異なる勤務地ごと拠点ごとに確かめる必要がある

二行目の企業は、自社の求人が県の受理地別の数字に含まれていません。県の数字と自社の実感がずれる理由の一つがここにあります。自分たちの求人がどこに数えられているかを知らないまま、県の数字を根拠にしているという状態は、社内で求人の出し先と勤務地を並べれば解消できます。代行会社に聞く前に確かめられることです。

エラベルの見解

商談で「千葉県は1倍を割っていて、採用しやすい環境です」と言われたら、それが受理地別の数字であることを確かめてください。就業地別では1.26倍で、千葉で働く求人の側から見れば、求職者より求人のほうが多い状態です。数字が一つだと思っている相手とは、最初の前提から話が噛み合いません。「就業地別ではどうですか」と一言聞き返すだけで、提案を読み込んでいるかが分かります。本社が東京にある企業なら、自社の求人がどちらに数えられるかまで説明できる相手を選ぶと、毎月の報告が一貫します。集計の単位を分ける考え方は神奈川県の採用代行でも扱いました。

新規1.70倍の取り合いと、有効0.99倍に残る求職者

同じ資料には、新規求人倍率も載っています。受理地別の季節調整値で、有効求人倍率が0.99倍(0.02ポイント上昇)なのに対し、新規求人倍率は1.70倍(0.06ポイント低下)です。

有効は前月からの繰越を含み、決まらずに残っている求人と求職者が入ります。新規はその月に新しく受け付けた分だけです。新規が高いということは、その月に新しく出た求人に対しては求職者が少なく、取り合いになりやすいということです。有効が1倍を割っているのは、決まらずに残っている求職者が積み上がっていることを示します。新規が下がり有効が上がった今月の動きは、新しい求人が減り、滞留が少しずつ解消している方向と読めます。

採用する側にとっての論点は、滞留している求職者に届くかどうかです。新しく出た求人に反応する層だけを狙うと、1.70倍の側の競争に加わることになります。求職期間が長くなっている人に向けて、選考の進め方や入社時期の柔軟さを求人票に書くと、別の層に届く可能性があります。

千葉労働局は県内の雇用情勢について「緩やかに持ち直しているものの、動きに弱さがみられる」と判断し、「物価上昇等が雇用に与える影響に留意する必要がある」としています。新規求人(原数値)の前年同月比では、生活関連サービス業・娯楽業や建設業などで増加し、情報通信業などで減少しました。自社の産業がどちら側かで、競合の増え方が変わります。

常用と全数で分かれる充足率・就職率を切り分けに使う

倍率は求人と求職の量の比にすぎず、決まったかどうかは表していません。千葉労働局の一般職業紹介状況には、就職率(就職件数÷新規求職申込件数×100)と充足率(充足数÷新規求人数×100)が、全数(新規学卒者を除きパートタイムを含む)と常用(雇用期間の定めがない、または4か月以上)の両方で載っています。

状況読み方次に確かめること
充足率が低い出した求人が埋まっていない自社の求人票の条件を同じ職業の求人と比べる
就職率が低い求職者が決まっていない求職者の希望と求人の条件のずれを見る
両方低い求人と求職の中身が噛み合っていない職業別の需給と賃金をバランスシートで確かめる

千葉労働局は、職業別の求人・求職・倍率と賃金の上限・下限をまとめた求人・求職・賃金バランスシート、安定所別と中高年齢者の状況をまとめた職業紹介状況(全数・中高年)、月次の概況の雇用ニュース、雇用保険適用・給付状況も公開しています。安定所は千葉、市川、銚子、館山、木更津、佐原、茂原(いすみ)、松戸(野田)、船橋、成田、千葉南などに分かれ、東京に近い所とそうでない所で事情が違うことを踏まえて見る必要があります。

集計の単位を、報告と契約の言葉にそろえる

代行会社との契約では、最初に集計の単位をそろえます。報告に使うのは受理地別か就業地別か、有効か新規か、全数か常用か。これを月ごとに変えると、良くなったのか悪くなったのかが分からなくなります。求人を受理するハローワークと勤務地の関係、募集する職業のバランスシート上の区分、競合として想定する求人の範囲も、あわせて決めておきます。

自社の数字で見積もりを立てるには、まず過去の採用で、応募から入社に至った割合を出します。月に採りたい人数をその割合で割ると、必要な応募数が出ます。次に、その職業の求人・求職の状況をバランスシートで確かめ、就業地別の競争の中でその応募数を集めるのにどの程度の作業が要るかを代行会社に見積もらせます。見積もりが月額で出てきたら、想定する応募数と面接の件数で割り、一件あたりの費用に直して比べます。

商談では、受理地別か就業地別かを明示するか、自社の求人がどちらに計上されるかを説明できるか、有効と新規を区別するか、充足率と就職率を材料にできるか、拠点の安定所で話せるかを確かめてください。労働条件や助成金の適用が関わる点について、個別の判断は専門家にご確認ください。

エラベルの見解

担当する側から見ると、千葉県の案件は最初の一か月で差が出ます。自社の求人の出し先と勤務地を確かめ、どちらの倍率で報告するかを企業と合意する作業を、最初にやる担当者とやらない担当者がいるからです。やらないまま始めると、三か月後に「県の数字は改善しているのに応募が増えない」という相談になり、原因をさかのぼるのに時間がかかります。同じ料金でも、最初に前提をそろえる担当者かどうかで、後の報告の読みやすさが変わります。担当者を選べるなら、面談で「最初の月に何を確かめますか」と聞いてみてください。集計の単位の話が出てくる人なら安心です。近隣の状況は東京都の採用代行にもまとめました。なお雇用情勢の数値は毎月更新されるため、最新の数値は千葉労働局の統計情報をご確認ください。

まとめ

よくある質問

Q. 千葉県の有効求人倍率は、受理地別と就業地別のどちらを見ればよいですか

千葉で働く人を採るなら、求職者が見ている求人の量に近い就業地別を中心に見ます。受理地別は県内のハローワークに出た求人の環境を見るときに使い、二つを並べて読むと実態に近づきます。

Q. 本社が東京にある場合、何に気をつければよいですか

自社の求人が東京のハローワークで受理されていると、千葉の受理地別の数字には含まれません。求人の出し先と勤務地を確かめ、報告にどちらの数字を使うかを代行会社と決めておいてください。

Q. 倍率のほかに見るべき指標はありますか

充足率と就職率です。充足率は出した求人が埋まった割合、就職率は求職者が決まった割合で、千葉労働局は全数と常用に分けて公表しています。倍率だけでは分からない、決まらない原因の切り分けに使えます。

出典