採用代行 / 島根県

島根県の採用代行|地域の採用事情と依頼先の選び方

公開 2026-09-24

島根県で採用を考えるとき、県全体の数字はあまり役に立ちません。東西に長く離島も含む県なので、地域によって労働市場が分かれているからです。島根労働局もその前提で資料を作っていて、有効求人倍率を県東部・県央・県西部の三つのブロックで公表し、さらに9つの安定所別の数値も出しています。この記事では、自社の拠点を地図の上に置き、ブロックと安定所で位置を決めてから、依頼の単位を地域ごとに切る方法を整理します。以下は2026年9月24日時点で島根労働局が公開している資料の構成に基づき、数値は毎月更新されるため実際の値は同局の資料でご確認ください。

拠点を、ブロックと安定所の二段で位置づける

島根労働局の資料には「地域別有効求人倍率(原数値)の状況」という表があり、県東部・県央・県西部の区分が明記されています。県計と合わせて四つの倍率を並べて見られる作りです。さらに安定所別の表には、松江、安来、出雲、雲南、隠岐の島、石見大田、川本、浜田、益田の9か所が並びます。人口規模から見ると多い数で、県内の居住地が分散していることを示しています。

最初の作業は、自社の拠点がどのブロックのどの安定所に属するかを特定することです。そのうえでブロックの倍率と安定所の数値を確認し、県計との差を把握します。下の表は、ブロックごとに採用の設計がどう変わるかを整理したものです。

拠点の位置地域の性格採用の設計で考えること
県東部(松江・出雲などを含む東側)県内で最も人口が集まる地域母集団は相対的に大きい。まず安定所の数値で競合の多さを見る
県央県の中央部東西どちらからの通勤も検討対象になる
県西部(浜田・益田などを含む西側)東部から離れた地域隣県との往来も含めた通勤圏を考える
隠岐の島離島移動の条件を本土とは別に設計する

東西に長い県なので、県内の異動でも移動距離が大きくなります。「島根県で採る」ではなく「どのブロックのどの安定所で採る」まで決めてから、母集団を見積もるのが、この県の資料の使い方です。

隠岐の島は、別の市場として扱う

安定所の一覧で目を引くのが、隠岐の島が独立した所として並んでいることです。離島なので、通勤や転居の前提が本土と違い、本土のエリアと合算した数字では島内の状況が見えません。独立した安定所として数値を持っているので、島内の拠点で採用するなら、その所の数字を単独で追うことになります。

島内の拠点を持つ会社が、本土の拠点と同じ求人票と同じ条件で募集すると、応募の見込みも辞退の理由も読み違えやすくなります。島内で採るのか、本土から転居を伴って採るのかで、求人票に書くべき内容も面談で確かめることも変わります。代行会社に頼むときは、島内の拠点を独立した案件として切り出し、報告も分けてもらうほうが、状況を正しく把握できます。

エラベルの見解

採用の相談で「島根は人が少ない」と言われることがありますが、東部の松江・出雲と西部の益田では、母集団の規模も通勤の条件も違い、隠岐の島はさらに別の市場です。県内の労働市場が一つではないことは、労働局自身が資料の分け方で示しています。担当する側から見ると、ブロックが違う拠点を一つの案件として受けると、求人票も面談の段取りも二重に作ることになり、結局どちらかが手薄になりがちです。同じ料金でも、地域ごとに案件を分けて受ける担当者のほうが、それぞれの地域で打ち手を変えられます。地方企業の採用の考え方は地方企業の採用にもまとめています。

12か月を、前年の12か月と重ねて読む

島根労働局の資料は、推移の見せ方にも特徴があります。月間有効求人数と月間有効求職者数の推移を、6年7月から7年7月、7年7月から8年7月の二つの期間に分けて並べて掲載しています。前年の12か月と当年の12か月を重ね、7月同士、8月同士で比べられる形です。季節の要因が同じなので、差は実際の変化として読みやすく、12か月分を並べるので単月の振れも見分けやすくなります。

この形を、代行会社の月次報告にもそのまま使います。下の表は、重ねた曲線の見え方ごとに、何を判断し、報告で何を頼むかをまとめたものです。

重ねた曲線の見え方判断報告で頼むこと
当年が前年より下にある求人または求職が減っているどちらが減ったかを分けて書く
形が前年と似ている季節要因が同じで、構造は変わっていない前年と同じ時期に採用の山を置く計画でよいかを確認する
形が前年と変わった何か構造的な変化がある変化が始まった月と、自社の応募数の動きを並べる

三つ目の形が見つかったときは、原因を追う価値があります。単月の前年同月比ではなく、12か月の形として比べる報告にしておくと、季節の影響に振り回されずに判断できます。

産業は中分類で、雇用形態は一般とパートで絞る

産業別新規求人の状況も、資料には細かい分類で並んでいます。製造業であれば、食料品製造業、飲料・たばこ・飼料製造業、繊維工業、木材・木製品製造業(家具を除く)、金属製品製造業、電子部品・デバイス・電子回路製造業、輸送用機械器具製造業などの中分類まで出ています。製造業以外でも、建設業、情報通信業、運輸業・郵便業、卸売業・小売業、宿泊業・飲食サービス業、医療・福祉、サービス業(他に分類されないもの)などが並びます。

さらに一般とパートの区分も設けられているので、自社の産業を中分類で特定し、募集する形態に合わせて数字を見られます。製造業の中で自社がどの分類に当たるかを先に確かめておくと、資料を開いたときに迷いません。地域の二段に、産業と形態の二つを重ねれば、自社の募集に近い数字にかなり絞り込めます。

拠点の数と場所で、依頼の単位を分ける

ここまでの位置づけが済んだら、依頼の単位を決めます。島根県では、地域の切り方がそのまま委託範囲の切り方になります。見積もりを頼む前に、拠点の状況ごとに次の材料をそろえておきます。

自社の状況依頼の単位自社で出すもの代行会社に聞くこと
単一拠点その安定所のエリア拠点の市町村、通勤圏として想定する範囲安定所の数値を報告に含めるか
東西に複数拠点ブロックごとに別の計画拠点ごとの募集職種と人数ブロックごとに求人票と条件を分けるか
離島に拠点がある本土と分けた独立の案件島内で採るか、転居を伴って採るか島内の拠点の報告を分けて出せるか
県外からの採用も検討隣県を含む範囲転居を伴う採用を想定するか隣県の資料もあわせて参照するか

費用は、依頼の単位ごとに「月の応募数 × 一件あたりの対応時間」で作業量を出し、単位の数だけ積み上げると、県全体を一括で見積もった提案と比べられます。東部と西部で同じ求人票と同じ条件で募集すると、どちらかに合わなくなることが多いので、一括の見積もりが安く見えても、単位ごとの手当てが含まれているかを確かめてください。なお、労働関係の法令や助成金の適用については個別の判断が伴いますので、専門家にご確認ください。

エラベルの見解

安定所が9か所あるという事実は、それ自体が県の性格を表しています。居住地が分散していて、一か所に集めて募集する形が成り立ちにくいということです。代行会社の提案が「島根県の有効求人倍率は」で始まる場合、ブロックの表を見ていない可能性があります。逆に、最初の面談で「拠点はどの安定所の管轄ですか」「隠岐の島の拠点は別に扱いますか」と聞いてくる相手なら、資料の分け方を依頼の分け方に移せる人です。担当者を選ぶ段階で、この二つの質問が相手から出てくるかを見てください。近隣県の状況は鳥取県の採用代行、岡山県の採用代行にもまとめました。

まとめ

よくある質問

Q. 島根県の地域別の倍率はどこで確認できますか

島根労働局の「島根の雇用情勢」に、地域別有効求人倍率(原数値)の状況として県東部・県央・県西部の数値が載っています。安定所別の数値も同じ資料で確認できます。数値は毎月更新されるため、最新の資料をご確認ください。

Q. 東部と西部に拠点がある場合、代行は一社にまとめるべきですか

一社にまとめること自体は問題ありませんが、計画はブロックごとに分けるのが一案です。求人票や条件を地域ごとに分けてもらい、報告も分けて出してもらうと、どちらかの地域が手薄になるのを防げます。

Q. 前年と重ねた12か月の比較は何に役立ちますか

同じ月同士で比べるので、季節の影響を除いた変化を読み取れます。曲線の形が前年と変わった月があれば、構造的な変化の手がかりになります。単月の前年同月比より、振れに惑わされにくい見方です。

出典