採用代行 / 三重県
三重県の採用代行|地域の採用事情と依頼先の選び方
三重県で採用代行を検討する企業に、この記事は「求人票にいくらと書くか」を決める順番を示します。三重労働局は、求人側の提示額と求職者の希望額をまとめた資料と、実際に採用が決まったときの賃金をまとめた資料を、別々に公開しています。他社がいくらで募集し、求職者がいくらを望み、実際にいくらで決まっているか。この三つを公的な資料で並べられる県は多くありません。結論を先に言うと、三重県では条件の議論を「どの相場の話か」から始められるので、代行に出す前に自社で三つを並べておくと、相談の中身が変わります。以下は2026年9月24日時点で三重労働局が公開している資料の構成に基づき、実際の数値は同局の資料でご確認ください。
三重労働局の賃金資料は「提示・希望・成立」の三つに分かれる
賃金まわりの資料は二つあります。一つは求人募集賃金・求職者希望賃金情報で、求人票に書かれた額と、求職者が希望として登録した額が確認できます。もう一つは中途採用者採用時賃金情報で、こちらは採用が成立したときの賃金です。資料は二つですが、読み取れる数字は三つになります。
| 数字 | 載っている資料 | 何を表すか | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| 求人募集賃金(提示額) | 求人募集賃金・求職者希望賃金情報 | 他社が求人票に書いている額 | 求人票を出す前の相場の確認 |
| 求職者希望賃金(希望額) | 同上 | 求職者が希望として登録している額 | 応募が来るかどうかの見立て |
| 採用時賃金(成立額) | 中途採用者採用時賃金情報 | 実際に合意された額 | 内定時の提示額の上限の目安 |
三つの数字は、それぞれ性格が違います。提示額は各社が戦略的に書いた数字で、希望額は求職者の期待です。成立額だけが、双方が合意した結果です。採用代行の商談で「相場より少し高めに」と言われたとき、その相場が三つのどれを指すのかを聞き返せるのが、この県で資料を読んでおく利点です。
なお、中途採用の採用時賃金は、他県の同種資料では雇用保険の資格取得時に届け出た賃金月額を基礎にした平均とされ、超過勤務手当や賞与を含まないのが一般的です。三重県の資料でも注記を確かめてから使います。年収で比べたい場合は、別に換算が要ります。
求人票の額を、他社の提示と求職者の希望の間に置く
最初の作業は、募集する職種を資料の区分で特定することです。自社の呼び方と資料の職業分類は一致しないことが多いので、仕事の中身から近い区分を選びます。そのうえで同じ区分の提示額と希望額を確認し、二つの差を把握します。差が分かったら、自社の提示額がどこに位置するかを見ます。
| 自社の提示額の位置 | 起きやすいこと | 先に手を入れるところ |
|---|---|---|
| 提示額の相場より下 | 他社と比べられた段階で外れる | 求人票の額そのもの |
| 提示額と希望額の間 | 応募は来るが、比較で迷われる | 仕事の中身と条件の説明 |
| 希望額を上回る | 応募は来やすい。人件費の妥当性が論点になる | 要件の水準と選考の厳しさ |
表の二行目が、多くの企業が置かれる位置です。この位置で応募が来ない場合、額を上げる前に、求人票に仕事の範囲や働き方が書かれているかを見直す余地があります。逆に、提示額の相場を下回っているなら、書き方を工夫しても比べられた時点で不利になります。
提示と希望の差が小さい職種で応募が集まらないなら、原因は条件以外にあると考えるのが自然です。職種ごとの過不足は、求人・求職バランスシートで確認できます。額の議論と量の議論を分けて持つことで、代行会社に何を頼むのかがはっきりします。
成立額が示す、求人票の外で動く上乗せ
三つ目の数字である成立額は、条件設計で見落とされやすい部分です。求人票に書いた額と、面談を経て実際に決まる額は同じとは限りません。成立額が提示額の相場より高い職種では、求人票の額は入口で、実際には上乗せして決まっていると読めます。この場合、求人票の水準だけで条件を判断している企業は、最後の提示で競り負けることがあります。
打ち手は二つに分かれます。一つは求人票の額を上げて入口で目立つ方法、もう一つは求人票の額は据え置き、面談での提示に幅を持たせる方法です。どちらを選ぶかは、応募の数が足りないのか、内定後の辞退が多いのかで決まります。代行会社に選考の記録を取ってもらい、辞退の理由に条件が挙がっているかを確認してから判断すると、根拠のある見直しになります。
エラベルの見解
商談で最も曖昧なまま使われる言葉が「相場」です。求人票の平均なのか、求職者の希望なのか、決まった額なのか。三重県ではこの三つが公表されているので、どれの話かを特定できます。私たちは、三つのうち最も実務に使えるのは成立額だと考えています。求人票の額は各社の思惑が入った数字ですが、成立額は合意の結果だからです。成立額を先に見て、そこから求人票の額を決めるという順番にすると、条件の議論がぶれにくくなります。求人票の平均を基準にすると、他社が低めに書いた額に引きずられ、面談の最後で提示を上げる場面が増えます。先に成立額を押さえておけば、どこまでなら上げられるかを社内で決めてから選考に入れます。条件設計の考え方は香川県の採用代行でも扱いました。
北勢の拠点は名古屋の求人と比べられる
三重県は愛知県と隣り合い、北勢地域から名古屋方面へ通勤する人がいます。県内の相場で条件を決めても、求職者は愛知の求人と並べて比べることがあります。競合が県内だけとは限らないという前提は、賃金の議論に直接効いてきます。
三重労働局の労働市場月報には、県内の状況が地域や安定所の単位で掲載されています。北勢・中勢・南勢で状況が同じとは限らないので、自社の拠点の位置づけを月報で確認し、そのうえで愛知との関係を見ます。拠点が北勢にあるなら愛知の条件水準も参照し、南勢なら県内の比較を中心に置く、という使い分けです。
資料を見る頻度も決めておきます。労働市場月報は毎月、中途採用者採用時賃金情報は条件を見直す時期に、求人募集賃金・求職者希望賃金情報は求人票を出す前に、労働市場年報は年度の計画を立てるときに開く、という形が現実的です。月報を読むときは、同局が独立して用意している用語の説明で指標の定義を確かめられます。近隣の状況は愛知県の採用代行、静岡県の採用代行にもまとめました。
賃金の議論に付き合える依頼先かを確かめる
三重県で代行会社を選ぶとき、最も分かりやすい確認は「相場という言葉を使ったときに、どの資料のどの数字かを言えるか」です。賃金の資料が二種類公開されているのに、どちらにも触れない提案は、県の資料を読んでいない可能性があります。商談では、次のように聞いて、返ってきた答えと自社の数字を掛け合わせます。
| 商談で聞くこと | 返ってきてほしい答え | 自社側で用意して掛けるもの |
|---|---|---|
| 条件の根拠にする数字はどれか | 提示・希望・成立のどれかを特定する | 自社の現在の提示額(月額) |
| 成立額と比べるとき何をそろえるか | 手当や賞与の扱いに触れる | 基本給と固定手当の合計、賞与の見込み |
| 愛知の求人をどう扱うか | 拠点の位置で比較の範囲を変える | 拠点から名古屋方面への通勤時間 |
| 見直しの結果をどう報告するか | 応募数に加え、辞退の理由を記録する | 直近の辞退件数と理由のメモ |
見積もりの考え方も、この表から出てきます。成立額と比べるなら、自社の月額を同じ基準にそろえる必要があります。年収で話したいなら、月額に12を掛け、賞与の見込みを足してから比べます。代行費用の妥当性は、条件の見直しで減らせる辞退の件数と、一件の採用にかかる総額を並べて判断します。賃金の見直しは労働条件の変更を伴う場合があるため、就業規則や労働法令が関わる点について、個別の判断は専門家にご確認ください。
エラベルの見解
同じ依頼内容でも、担当者によって条件の見直しの回数が変わります。毎回の報告に成立額を持ってくる担当者と、求人票の平均で話す担当者では、同じ辞退を見ても出てくる打ち手が違うからです。前者は「決まる額に届いていない」と言い、後者は「求人票を目立たせましょう」と言います。三重県はその差が表に出やすい県です。会社の実績より、担当者が賃金の資料をどう使ってきたかを面談で聞いてください。過去の案件で成立額をどう扱ったかを具体的に話せる人なら、自社の条件の話も数字でできます。エラベルでは担当者の経歴を見てから依頼先を決められるので、賃金の議論を任せたい案件では、その経験の有無を最初に確かめるようにしています。なお資料の構成と数値は更新されるため、最新の内容は三重労働局の資料をご確認ください。
まとめ
- 三重労働局の賃金資料からは、提示額・希望額・成立額の三つが読み取れる
- 求人票の額は、同じ職業区分の提示額と希望額の間のどこに置くかで考える
- 成立額が提示額の相場より高い職種では、面談での上乗せを前提にした設計が要る
- 北勢の拠点は愛知の求人と比べられるため、拠点の位置で比較の範囲を変える
- 代行会社には「どの相場か」を特定して話せるかを確かめ、自社の月額を同じ基準にそろえて比べる
よくある質問
Q. 三重県の賃金資料は、どれから見ればよいですか
求人票を出す前なら、求人募集賃金・求職者希望賃金情報から見ます。自社の職種の提示額と希望額を確認し、そのあとで中途採用者採用時賃金情報の成立額と比べると、求人票の額と内定時の額の両方を考えられます。
Q. 成立額と自社の年収をそのまま比べてもよいですか
そのままでは比べにくいことがあります。採用時賃金は月額で、超過勤務手当や賞与を含まない形で集計されるのが一般的です。資料の注記を確認し、自社の基本給と固定手当を同じ基準にそろえてから比べてください。
Q. 愛知県の求人とも比べる必要がありますか
拠点の位置によります。北勢地域のように名古屋方面へ通勤する人がいる地域では、求職者が愛知の求人と並べて比べることがあります。拠点ごとに通勤の範囲を確かめ、比較する相手を決めておくと、条件の議論がずれません。