人事副業 / 両立・スキル
子育てと両立する|人事の副業を子育てと両立するなら「子どもの予定が入らない時間帯を固定し、その時間帯で終わる工程だけを受け、体調不良で止まる日の動き方を先に決め、家族と枠を共有する」の四つ。両立できるかは時間の量ではなく、時間帯の固定と止まり方で決まる
子どもが小さく、本業と家事と子育てで一日が終わる。それでも、人事の経験を副業で活かしたい、あるいは、時短勤務で減った分を少し補いたい。子育てをしながら、副業は続けられるのか。結論を先に書くと、子育てと副業の両立は、「子どもの予定が入らない時間帯を固定し、その時間帯で終わる工程だけを受け、体調不良で止まる日の動き方を先に決め、家族と枠を共有する」の四つを揃えれば、できます。両立できるかどうかは、使える時間の量ではなく、時間帯を固定できるかと、止まったときの動き方で決まります。「空いた時間でやる」形は、子育てでは空いた時間が来ないので続きません。時間帯を固定し、その中で終わる工程を選び、止まる日を前提にする。この形で、子育てと副業は両立できます。時間帯が読めない前提の業務と契約の形は育児・介護と両立できるかに、時間の枠の作り方は本業と両立する時間の作り方に、介護との両立は介護と両立するにまとめています。
子育ての両立で崩れやすいところ
子育てをしながらの副業で、どこが崩れやすいかを先に見ます。
| 崩れやすいところ | 何が起きるか | 崩れない形 |
|---|---|---|
| 「空いた時間でやる」 | 空いた時間が来ない。来ても疲れていて手が動かない | 時間帯を固定し、家族と共有する |
| 夜の稼働 | 寝かしつけで一緒に寝てしまう。夜泣きで起きる | 早朝か、寝かしつけが安定している時間帯に変える。早朝の稼働という選択 |
| 締め切りが固い工程 | 子どもの体調不良で止まり、締め切りを落とす | 締め切りが柔らかい工程か、余裕を持った締め切りに |
| 打ち合わせ | 子どもの帰宅、送迎と重なる。途中で中断する | 打ち合わせの時間帯を固定し、依頼側に先に伝える |
| 家族の理解 | 「家にいるのに手伝わない」と見られる | 枠を家族と共有し、枠の時間は副業、枠の外は家族、と分ける。家族の理解を得る |
| 自分の休み | 本業と子育てと副業で、自分の休みがゼロになる | 休む枠を先に入れる。休む設計 |
| 子どもの成長で枠が変わる | 保育園から小学校、習い事、受験で、使える時間帯が変わる | 年に一度、枠を見直す |
崩れやすいところの要点は、「空いた時間でやる」が、子育てでは成り立たないことです。子育て中は、空いた時間が予定通りに来ることがなく、来ても疲れています。時間帯を固定し、その時間帯は家族も「副業の時間」と分かっている状態にすることが、両立の土台です。固定の仕方は次に書きます。
時間帯の固定の仕方
子育てと両立する時間帯は、「子どもの予定が入らない時間帯」から選びます。
| 候補の時間帯 | 向いている場合 | 注意 |
|---|---|---|
| 早朝(子どもが起きる前) | 寝かしつけで一緒に寝てしまう人。朝に強い人 | 子どもが早起きの時期は崩れる。起きたら終わりと決める |
| 子どもを送った後の短い時間(時短勤務や在宅の場合) | 本業が在宅や時短で、朝に少し時間がある人 | 本業の時間と混ぜない。本業の端末を使わない |
| 昼休み(本業の昼休みではなく、在宅の日の昼) | 在宅の日がある人 | 本業の昼休みに副業をするのは、本業の規則を確認 |
| 寝かしつけ後(安定している場合) | 寝かしつけが早く、安定している人 | 夜泣きの時期や、自分も寝てしまう人は向かない |
| 週末の決まった時間(配偶者や家族が見ている間) | 家族と分担できる人 | 家族の予定と重ならないよう、先に共有する。週末だけの稼働は可能か |
| 通勤時間(考える作業だけ) | 通勤がある人 | 依頼側の情報は開かない。通勤時間の使い方 |
固定の要点は、「一つの時間帯を、週に何回か、同じ時刻で固定する」ことです。「今日は朝、明日は夜」と動かすと、家族も自分も予定が立たず、崩れます。「火・木・土の早朝、一時間ずつ」のように固定し、家族に伝え、依頼側にもその時間帯で稼働することを伝えます。稼働の時間帯の決め方は週何時間から受けられるかに、平日夜の場合は平日夜だけで受けられる案件に書いています。
エラベルの見解
担当する側から見ると、子育てをしながら副業を続けている人と、数か月で止まる人の差は、使える時間の量ではなく、「時間帯を固定して、家族と依頼側の両方に伝えているか」です。続いている人は、「火・木・土の早朝」のように固定し、家族はその時間を副業の時間として扱い、依頼側はその時間帯に返事が来ると分かっています。止まる人は、「子どもが寝たら」と決めていて、寝る時刻が読めず、寝ても自分が疲れていて、結果として稼働がゼロの週が続いています。
見ていて差がつくのは、子どもの体調不良で止まった日に、朝の時点で一言送っているかです。子育て中は、体調不良で止まる日が月に何日かあり、それ自体は依頼側も想定しています。朝に「本日は家庭の事情で稼働できません。〇日に再開します」と送っている人は、依頼側から「聞いていた通り」と受け止められ、信用は残ります。夕方に「今日はできませんでした」と送る人は、依頼側の一日を無駄にし、続かなくなります。エラベルでは、依頼側が担当者を選ぶ仕組みなので、稼働の時間帯と止まる日の連絡の型を明確にしている担当者には、その条件で十分な依頼側がついています。子育てとの両立は、時間を作ることではなく、時間帯を固定して伝えることです。
時間帯で終わる工程の選び方
固定した時間帯の中で終わる工程を選びます。時間帯の長さと、工程の性質を合わせます。
| 時間帯の長さ | 向く工程 | 向かない工程 |
|---|---|---|
| 一回一時間程度 | スカウト文面の作成と送信、求人票の下書きと修正、応募者への一次連絡の文面、日程調整の連絡 | 面接、長い打ち合わせ、一度に仕上げる資料 |
| 一回二時間程度 | 上に加えて、面接官向けの準備資料、採用の型づくりの一部、候補者の書類の確認 | 連続した面接、当日中の対応が要る工程 |
| 週末にまとまった時間 | 上に加えて、月次の振り返り、提案資料、型の整備 | 平日日中の対応が要る工程 |
工程の性質で見ると、向くのは「区切りが細かく、途中で止めても影響が小さく、締め切りが柔らかい」工程です。向かないのは「当日中の対応が要る、連続した時間が要る、止まると依頼側の採用が止まる」工程です。
| 性質 | 向く | 向かない |
|---|---|---|
| 区切り | 細かく区切れる(スカウト一通、求人票一本) | 一度に仕上げる(長い資料、連続の面接) |
| 締め切り | 柔らかい(週の中で出せばよい) | 固い(当日中、翌朝まで) |
| 中断 | 止めても影響が小さい | 止めると依頼側の採用が止まる |
| 平日日中の対応 | 不要 | 必要(候補者への電話、当日の面接調整) |
選び方の要点は、「平日日中の対応が要る工程を受けない」ことです。子育て中は、平日の日中に子どもの体調不良で対応が入ることがあり、平日日中の対応が要る工程を受けると、そのたびに止まります。工程の種類は育児・介護と両立できるかに、平日日中の連絡の扱いは平日夜だけで受けられる案件に整理しています。
体調不良で止まった日の動き方
子どもの体調不良で止まる日は、避けられないことがあります。止まった日の動き方を先に決めておきます。
| 順番 | 内容 |
|---|---|
| 一、朝の時点で分かったら、一言送る | 「本日は家庭の事情で稼働できません。〇日〇時に再開します」 |
| 二、今日の締め切りがあれば、代わりの案を添える | 「本日予定の〇〇は△日に出します。急ぎなら途中までを送ります」 |
| 三、依頼側の連絡は読めるなら読み、返信は再開時に | 「拝見しました。再開時に返します」まで |
| 四、看病の間に副業をしない | 子どもが寝ている間に少しだけ、は疲れを溜め、翌日に響く |
| 五、再開したら、止まった間の連絡に最初に返す | 優先して処理する |
| 六、止まった日を記録する | 月に何日止まったか。枠の見直しの材料 |
| 七、止まる日が続いたら、枠と締め切りを見直す | 「今月は稼働を減らします」「締め切りに余裕をください」 |
動き方の要点は、「四」の、看病の間に副業をしないことです。子どもが寝ている間に少しだけ進めたくなりますが、看病の日は自分も疲れていて、質が落ち、翌日の本業に響きます。止まる日は止まると決め、再開したときにまとめて進めます。止まる日があることを先に依頼側に伝えてあれば、止まる日に自分を責める必要はありません。連絡の型は遅れそうなときの連絡に、伝え方は無理なときの伝え方に書いています。
家族との枠の共有
子育て中の副業は、家族の協力なしには続きません。枠を家族と共有します。
| 共有すること | 内容 | 共有しないと |
|---|---|---|
| 副業の時間帯 | 「火・木・土の早朝一時間は副業」と、カレンダーや貼り紙で見える形に | 「家にいるのに手伝わない」と見られる |
| 副業の目的 | 収入の補い、経験の継続、次の準備、のどれか | 家族が「何のために」と感じ、協力しにくい |
| 枠の外は家族の時間 | 枠の外では副業をしない。連絡も見ない | 常に副業のことを考えている状態になり、家族が不満を持つ |
| 止まる日の扱い | 子どもの体調不良の日は、副業を止める。家族に押しつけない | 「副業のために看病を押しつけられた」となる |
| 収入の使い道 | 副業の収入が家計にどう入るか | 家族が副業の意味を感じられない |
| 枠の見直しの時期 | 年に一度、家族と一緒に枠を見直す | 子どもの成長で枠が合わなくなっても、直せない |
共有の要点は、「枠の外では副業をしない」ことです。枠を決めても、枠の外で依頼側の連絡を見たり、返信したりしていると、家族から見れば「いつも副業をしている」状態になります。枠の中は副業、枠の外は家族、と分け、その分け方を守ることで、家族は枠の中の時間に協力しやすくなります。家族への伝え方は家族の理解を得るに、休みの分け方は休む設計に整理しています。
子どもの年齢による枠の変化
子どもの年齢で、使える時間帯と枠は変わります。年に一度、見直します。
| 時期 | 使える時間帯の傾向 | 枠の考え方 |
|---|---|---|
| 乳児期 | 夜泣きと授乳で、時間帯が読めない | 副業を始める時期としては難しい。始めるなら、締め切りのない工程を、ごく小さく |
| 幼児期(保育園) | 送迎の前後と、寝かしつけ後。体調不良で止まる日が多い | 早朝か寝かしつけ後を固定。止まる日を前提に、枠は小さく |
| 小学校低学年 | 帰宅が早く、放課後の対応が要る。習い事の送迎 | 早朝か、習い事の待ち時間(考える作業だけ)。夜は宿題と重なる |
| 小学校高学年 | 自分で過ごせる時間が増える。習い事と受験の準備 | 夜の時間帯が使えるようになる。枠を少し広げられる |
| 中学生以降 | 自分の時間が持てる。ただし受験や部活で送迎と費用が増える | 枠を広げられる時期。収入の目的が変わることがある |
変化の要点は、「枠は広がる方向に変わるが、時期によって一時的に狭まる」ことです。受験、進学、転校などの時期は、一時的に枠を縮めます。介護と違い、子育ての枠は長期的には広がるので、始めるときの枠は小さくても、続けていれば広げられます。始めるときに大きな枠で受けて崩れるより、小さく始めて広げる方が、続きます。枠の見直しは長く続けるための設計に書いています。
両立を続ける順番
子育てと副業の両立を続けるための順番です。
| 順番 | 内容 |
|---|---|
| 一、子どもの予定が入らない時間帯を見つける | 早朝、送った後、寝かしつけ後、週末の分担の時間 |
| 二、一つの時間帯を、週に何回か、同じ時刻で固定する | 「火・木・土の早朝一時間」 |
| 三、家族に枠と目的を共有する | 見える形にする。枠の外は副業をしない |
| 四、時間帯で終わる工程を選ぶ | 区切りが細かく、締め切りが柔らかく、平日日中の対応が要らない工程 |
| 五、依頼側に、時間帯と、止まる日があることと、連絡の型を伝える | 「稼働は早朝。月に何日か当日に止まる日があり、朝に連絡します」 |
| 六、止まった日の動き方を決めておく | 朝に一言、代わりの案、看病中はしない、再開時に最初に返す |
| 七、休む枠を先に入れる | 副業に触れない日を週に一日。自分の休みも |
| 八、年に一度、子どもの年齢に合わせて枠を見直す | 家族と一緒に |
順番の要点は、「三」の家族への共有を、依頼側への伝達より先にやることです。家族の協力がない状態で依頼側に約束すると、約束を守れず、家族との関係も崩れます。家族と枠を決めてから、その枠を依頼側に伝えます。順番を逆にすると、両方が崩れます。家族への伝え方は家族の理解を得るに、依頼側への伝え方は週何時間から受けられるかに整理しています。
エラベルの見解
相談で最も多い思い込みは、「子どもが小さいうちは、副業は無理だ」というものです。実際には、幼児期から小さい枠で続けている担当者は少なくなく、共通しているのは、早朝など一つの時間帯を固定し、家族と共有し、その時間帯で終わる工程だけを受け、止まる日を前提にしていることです。使える時間の量が多い人が続いているのではなく、時間帯を固定できた人が続いています。
順番として、子どもの予定が入らない時間帯を見つけ、一つの時間帯を同じ時刻で固定し、家族に枠と目的を共有し、時間帯で終わる工程を選び、依頼側に時間帯と止まる日と連絡の型を伝え、止まった日の動き方を決め、休む枠を先に入れ、年に一度、子どもの年齢に合わせて見直す。この順番で、子育てと副業の両立は、「時間を捻出する」ものから、「固定した枠の中で回す」ものになります。エラベルでは、依頼側が担当者を選ぶ仕組みなので、稼働の時間帯と条件を明確にした担当者には、その条件に合う依頼側がついています。両立できるかは、時間の量ではなく、時間帯の固定と止まり方で決まります。
まとめ
- 子育てと副業の両立は時間帯の固定・その時間帯で終わる工程・止まる日の動き方・家族との枠の共有の四つで決まる
- 「空いた時間でやる」は子育てでは成り立たない。一つの時間帯を、週に何回か、同じ時刻で固定する
- 工程は区切りが細かく、締め切りが柔らかく、平日日中の対応が要らないものを選ぶ
- 止まった日は朝に一言、代わりの案、看病中は副業をしない、再開時に最初に返す
- 家族には枠と目的を見える形で共有し、枠の外では副業をしない。家族との共有は依頼側への伝達より先
- 子どもの年齢で枠は変わる。小さく始めて、年に一度見直して広げる
よくある質問
寝かしつけ後に副業をしようとしていますが、一緒に寝てしまい、稼働がゼロの週が続きます
寝かしつけ後は、子育て中の副業で最も崩れやすい時間帯です。一緒に寝てしまうなら、その分早く起きて、早朝を副業の時間帯にする方が続きます。早朝は、子どもが起きるまでという終わりが決まっていて、疲れが少なく、家族の予定と重なりません。「寝かしつけ後にやる」を「一緒に寝て、早朝に起きる」に変えるだけで、稼働が安定することがあります。早朝の稼働の作り方は早朝の稼働という選択に整理しています。
子どもの体調不良で止まる日が多く、依頼側に申し訳なくなります
止まる日があることを先に伝え、止まる日に朝の時点で連絡し、再開時に最初に返す、という動き方を守っていれば、依頼側にとっては想定内で、申し訳なく思う必要はありません。申し訳なさが出るのは、伝えていなかった場合と、夕方になって連絡した場合です。止まる日が月に何日も続くなら、「今月は稼働を減らします」と枠を縮めるか、締め切りに余裕をもらう相談をします。止まる日を記録しておくと、相談の根拠になります。相談の仕方は無理なときの伝え方に書いています。
配偶者が副業に反対しています。子育て中に始めるべきではないでしょうか
反対の理由が「子育ての負担が自分に来る」なら、枠の共有で解決できることがあります。「火・木・土の早朝一時間だけ。枠の外は副業をしない。子どもの体調不良の日は止める。収入は〇〇に使う」と、枠と目的と止まる日の扱いを具体的に示すと、配偶者は判断の材料を持てます。「副業をしたい」という気持ちだけで伝えると、反対するしかありません。それでも反対なら、時期をずらす判断もあります。家族への伝え方は家族の理解を得るに整理しています。