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通勤時間の使い方|人事の副業で通勤時間に向く作業は「依頼側の情報を画面に出さない、頭の中で済む準備」だけ。候補者の情報を電車で開く、依頼側の連絡を歩きながら返す、はどちらも事故のもと。通勤は「考える時間」に使い、「触る時間」は自宅に置く

公開 2026-09-20

往復の通勤で一日一時間以上ある。この時間を副業に使えれば、夜の稼働が減る。ただ、電車で候補者の情報を見てよいのか、依頼側への返信を歩きながら送ってよいのか、どこまでが許されるのかが分からない。結論を先に書くと、通勤時間に向く副業の作業は、「依頼側の情報を画面に出さない、頭の中で済む準備」だけです。候補者の経歴を電車で開く、依頼側の連絡を駅で返す、求人票を私物の携帯で直す、はどれも、覗き見、誤送信、本業の端末や回線との混同、という事故のもとです。通勤は「考える時間」に使い、「触る時間」は自宅の副業用の環境に置きます。通勤で考えたことを、自宅で短時間で形にする。この分け方で、通勤は副業の時間になり、事故は起きません。時間の枠は本業と両立する時間の作り方に、端末の線は私物端末で作業してよいかに、情報の扱いは個人情報の扱いにまとめています。

通勤で扱ってはいけない情報の線

通勤中は、公共の場にいます。扱ってはいけない情報の線を、先に引きます。

情報通勤で扱うと
候補者の経歴、連絡先、選考の状況隣の人に画面が見える。落とした端末から漏れる。本業の関係者に見られる通勤では開かない。自宅の副業用の環境でだけ
依頼側の求人の中身、社内の情報、条件同じ。依頼側が特定される会話や画面通勤では開かない。頭の中で考えるだけ
依頼側とのやり取り(メール、チャット)歩きながら返すと、誤送信、宛先違い、本業の連絡との混同が起きる通勤では読むだけにするか、読まない。返信は自宅で
依頼側のシステム(採用管理、スカウト媒体)公共の回線や本業の回線からの接続。ログインの情報が残る通勤では接続しない。ネットワーク環境の注意
自分の記録(稼働、判断、型)依頼側の情報が含まれていれば、同じ依頼側の情報を含まない部分だけ、通勤で見てよい
本業の情報副業の作業中に本業の情報が混ざる通勤中は、本業と副業のどちらの情報も開かないのが最も安全

線の要点は、「依頼側の情報は、通勤では画面に出さない」ことです。副業の情報の事故で多いのは、覗き見と誤送信で、どちらも通勤中に起きやすいものです。依頼側は、担当者が電車で候補者の経歴を見ているとは思っていません。見ていたことが分かれば、契約の問題になります。線は、「開かない」で引きます。情報の分け方は案件ごとの情報の分け方に、端末の管理はパスワードとアカウントの管理に書いています。

通勤に向く作業と向かない作業

線を引いたうえで、通勤に向く作業と向かない作業を分けます。

向く作業(頭の中で済む)向かない作業(画面と情報が要る)
今週の副業の段取りを考える。何を、いつ、どの順で候補者の経歴を読む、選考の判断をする
依頼側への提案の骨子を考える。何を提案し、なぜか依頼側への提案の資料を作る
求人票やスカウト文面の「構成」を考える。何を最初に書き、何を削るか求人票やスカウト文面を実際に書く、直す
面接官向けの準備資料の「項目」を考える準備資料に候補者の情報を入れる
判断に迷っていることを、整理する。何と何で迷い、何が決め手か依頼側に判断を仰ぐ連絡を送る
自分の範囲の一言、プロフィールの文面を考える登録先のプロフィールを更新する
人事の一般的な知識や、業界の動きを学ぶ(依頼側の情報を含まない)依頼側のシステムに接続して作業する
依頼側の情報を含まない、自分の型の改善を考える稼働の記録に、依頼側の名前と作業を書く

向く作業の要点は、どれも「考えること」で、「触ること」ではないことです。副業の作業のうち、考える部分は、実は自宅でやると時間がかかります。自宅の副業の時間は、画面を触る時間として貴重で、考える時間に使うともったいない。通勤で考え、自宅で触る。この分け方で、自宅の副業の時間が短くなり、夜の稼働が減ります。自宅の時間の使い方は平日夜だけで受けられる案件に整理しています。

エラベルの見解

担当する側から見ると、通勤時間を副業に使っている人のうち、事故を起こさずに続いている人と、事故を起こす人の差は、「通勤で画面を開くかどうか」の線を引いているかです。続いている人は、通勤では依頼側の情報を一切開かず、考えることだけをして、自宅で短時間で形にしています。事故を起こす人は、「少しだけ」と電車で候補者の経歴を開き、隣の席の人が同じ会社の人だった、という形で問題になります。依頼側にとって、通勤で見られていたことは、「見られたかもしれない」だけで契約の問題になります。

見ていて差がつくのは、通勤で考えたことを、その場で「依頼側の情報を含まないメモ」にしているかです。「提案の骨子:範囲を絞る、理由は三つ」「求人票:最初の一文を仕事内容から」といった、依頼側が特定されないメモを、自分の副業用のメモ帳に残しておけば、自宅で開いたときにすぐ形にできます。考えるだけで残さないと、自宅で思い出すところから始まり、通勤で考えた意味がなくなります。エラベルでは、依頼側が担当者を選ぶ仕組みなので、情報の扱いが丁寧な担当者ほど、依頼側から続けて選ばれています。通勤の使い方は、時間の使い方であると同時に、情報の扱い方です。

頭の中で済む準備の種類

通勤で「考える」といっても、漠然と考えると何も残りません。準備の種類を決めておきます。

種類通勤で考えること残すメモ(依頼側の情報を含まない)
段取り今週の副業の時間で、何をどの順でやるか「火:求人票の構成。木:スカウト文面。土:稼働の記録」
提案の骨子依頼側に提案したいことの、結論と理由と、想定される反論「結論:範囲を絞る。理由:三つ。反論:人手が減る→期間を区切る」
文面の構成求人票、スカウト、面接官向けの資料の、構成と削るところ「最初の一文は仕事の中身。条件は後。長い部分は表に」
判断の整理迷っていることの、選択肢と決め手と、依頼側に聞くべきこと「AかB。決め手は期間。期間は依頼側に確認」
学び人事の一般的な知識、業界の動き、自分の型の改善「面接の準備資料に、評価の観点を先に書く」
範囲の一言自分の範囲、プロフィール、次に受けたい案件の条件「範囲:スカウト運用と求人票。週数時間。次は面接設計を一つ試す」

種類の要点は、「メモには依頼側の名前も候補者の名前も書かない」ことです。「A社の求人票」ではなく「求人票の構成」、「〇〇さんの選考」ではなく「判断の整理」と書けば、メモが誰かに見られても、落としても、依頼側の情報は漏れません。自宅で開いたときに、自分だけがどの案件のことか分かる形にします。判断の整理の仕方は分からないことの聞き方に、提案の作り方は改善提案の伝え方に書いています。

通勤で作った下書きを自宅で仕上げる流れ

通勤で考えたことを、自宅で形にする流れを固定します。

順番場所内容
一、朝の通勤で、今日の副業の作業を一つ決める通勤「今日は求人票の構成を考える」
二、通勤で構成を考え、依頼側の情報を含まないメモに残す通勤「最初の一文は仕事の中身。条件は後」
三、帰りの通勤で、メモを見返し、足りない点を足す通勤「削るところ:福利厚生の羅列」
四、自宅の副業用の環境で、依頼側の情報を開く自宅求人票の原稿を開く
五、メモの構成に沿って、短時間で形にする自宅考えてあるので、書く時間だけで済む
六、依頼側に送る前に、一度読み直す自宅誤送信、宛先、情報の混入を確認
七、稼働の記録に、自宅の作業時間を書く自宅通勤の考えた時間は、稼働に含めるかを依頼側と決めておく

流れの要点は、「七」の、通勤で考えた時間を稼働に含めるかどうかを、依頼側と決めておくことです。時間で報酬を受ける契約なら、通勤で考えた時間を稼働に含めると、依頼側は「電車で考えた時間に払うのか」と感じることがあります。含めない形にするか、「構成を考える時間」として合意しておくかを、契約のときに決めます。稼働の記録は稼働時間の管理と申告に、報告は稼働報告の書き方に整理しています。

本業の端末や回線を使わない理由

通勤中は、本業の端末を持っていることが多く、それで副業の作業をしたくなります。使わない理由です。

使うと何が起きるか
本業の端末で副業のメールを読む本業の端末の記録に、副業の情報が残る。本業の会社が端末を確認したときに見える
本業の回線で副業のシステムに接続する本業の通信の記録に残る。本業の会社の規則に反することがある
本業の携帯で依頼側と電話する通話の記録が本業に残る。本業の会社の費用で副業の通話をした形になる
本業の端末に副業の資料を保存する本業の情報と副業の情報が混ざる。退職時に返す端末に副業の情報が残る
副業の端末で本業の情報を見る逆も同じ。本業の情報が副業の端末に残る

理由の要点は、「端末と回線は、本業と副業で完全に分ける」ことです。通勤中に本業の端末しか持っていないなら、副業の作業は「考えること」だけにし、触る作業は自宅の副業用の端末で行います。副業用の携帯を持つなら、通勤で見るのは依頼側の情報を含まないメモまでです。端末の分け方は私物端末で作業してよいかに、回線の考え方はネットワーク環境の注意に、本業に知られる経路は副業は会社にばれるかに書いています。

通勤の使い方を決める順番

通勤時間を副業に使うと決めたら、この順番で決めます。

順番内容
一、通勤で開かない情報を決める候補者、依頼側の中身、やり取り、システム。「開かない」で線を引く
二、通勤で使う端末を決める本業の端末は使わない。副業用の携帯を持つなら、メモ帳だけ
三、メモの形を決める依頼側と候補者の名前を書かない。自分だけが分かる形
四、通勤でやる準備の種類を決める段取り、提案の骨子、文面の構成、判断の整理、学び、範囲の一言
五、自宅で仕上げる流れを固定する通勤で考え、メモに残し、自宅で開いて形にし、読み直して送る
六、通勤の時間を稼働に含めるかを依頼側と決める契約のときに合意しておく
七、通勤で副業をしない日を決める毎日使うと疲れる。通勤で本を読む日、休む日も残す

順番の要点は、「七」の、通勤で副業をしない日も残すことです。通勤は、本業と副業の間の、頭を切り替える時間でもあります。毎日副業のことを考えると、本業に着いたときに副業のことが残り、家に着いたときに本業のことが残ります。週に何日かは、通勤を副業に使わない日にします。休む設計は長く続けるための設計に、時間帯の選び方は早朝の稼働という選択に整理しています。

エラベルの見解

相談で最も多い思い込みは、「通勤時間を使えば、副業の稼働が増やせる」というものです。実際には、通勤で増やせるのは「考える時間」で、「触る時間」は増やせません。触る作業を通勤でやろうとすると、依頼側の情報を公共の場で開くことになり、事故のもとです。続いている人は、通勤を考える時間に使って自宅の触る時間を短くし、結果として稼働を増やさずに成果を増やしています。

順番として、通勤で開かない情報を決め、本業の端末は使わず、依頼側の名前を含まないメモの形を決め、段取りや構成や判断の整理を通勤で考え、自宅で開いて短時間で形にし、読み直して送り、通勤の時間を稼働に含めるかを依頼側と決め、通勤で副業をしない日も残す。この順番で、通勤は事故の場所ではなく、副業の質を上げる時間になります。エラベルでは、依頼側が担当者を選ぶ仕組みなので、情報の扱いが丁寧で、短い稼働で成果を出す担当者が、続けて選ばれています。通勤の使い方は、時間の工夫ではなく、線の引き方です。

まとめ

よくある質問

副業用の携帯を持っていれば、電車で候補者の情報を見てもよいですか

端末が副業用でも、公共の場で候補者の情報を画面に出すことは避けます。問題は端末ではなく、隣の人に見える、落とす、本業の関係者がいる、という場所の問題です。副業用の携帯で通勤中に見てよいのは、依頼側と候補者の名前を含まない自分のメモまでです。候補者の情報は、自宅の副業用の環境でだけ開きます。個人情報の扱いは個人情報の扱いに整理しています。

依頼側から通勤中に急ぎの連絡が来たら、どうすればよいですか

読むのは構いませんが、返信は自宅か、人のいない場所で落ち着いてからにします。急ぎでも、「拝見しました。〇時までに返します」と一言だけ返し、中身の返答は後にします。歩きながら、電車の中で中身のある返信を書くと、誤送信と宛先違いが起きます。稼働しない時間帯を先に依頼側に伝えておけば、通勤中に急ぎの連絡が来ること自体が減ります。連絡の型はメールの書き方と運用に、時間帯の伝え方は週何時間から受けられるかに書いています。

車で通勤しています。運転中に副業のことを考えてもよいですか

運転中は、運転に集中してください。副業のことを考えるのは、信号待ちや駐車後ではなく、運転していない時間にします。音声で本や講座を聞くことは、運転に支障がない範囲であれば、学びの時間として使えますが、依頼側の情報を含む音声(面談の録音など)は、車内でも流さないでください。同乗者や、窓を開けたときに外に聞こえることがあります。学びの時間の作り方は副業で学び続けるに整理しています。