よくある質問|実績がない状態で単価を出せるか|副業の実績がなくても単価は出せる。根拠は「作業の時間」と「本業の経験」で、範囲を小さく区切り、最初の案件で実績をつくる前提で出す

働き方・両立両立・スキル 更新日 2026-10-17

人事の副業を始めたいが、副業としての実績が一つもない。依頼先に単価を聞かれたら、何を根拠に答えればよいのか分からない。実績がないのだから、安くしないと選ばれないのではないかと不安になる。結論を先に書くと、副業の実績がなくても、単価は出せます。根拠になるのは「作業にかかる時間」と「本業で積んできた経験」です。最初の案件は範囲を小さく区切り、そこで実績をつくる前提で単価を出せば、安くしすぎずに始められます。

人事の副業の単価には公的な統計がなく、案件の範囲や依頼先で大きく変わるため、この記事では金額の相場は書きません。実績がない状態で単価を出す考え方を書きます。最初の一件の価格の決め方は最初の1件の価格の決め方に、実績の積み方は実績の積み方にまとめています。

実績がなくても単価を出せる理由

依頼先が単価を見て知りたいのは、「この人に頼むと、何を、どれくらいの時間で、どの質で受け取れるか」です。副業の実績は、その判断の材料の一つにすぎません。作業の範囲と時間がはっきりしていて、本業の経験から質が想像できれば、依頼先は判断できます。

実績がないことを理由に単価を大きく下げると、かえって依頼先に「この人は自分の仕事にどれくらいの価値があるか分かっていない」と受け止められることがあります。根拠を示して単価を出すほうが、依頼先にとっても安心です。

作業の時間から単価を組み立てる

実績がない状態でも、単価は次の手順で組み立てられます。

  1. 作業を分ける:受ける仕事を、聞き取り、たたき台づくり、修正、報告などの作業に分ける
  2. 作業ごとの時間を見積もる:本業で似た作業をしたときの時間を思い出し、少し多めに見積もる
  3. 自分の時間単価を決める:本業の収入や、副業に使える時間の限りから、時間単価を決める
  4. 合計して示す:作業ごとの時間 × 時間単価 を合計し、作業ごとに分けて示す

時間単価の考え方は本業の年収と副業単価の関係で書いています。作業ごとに分けて示すと、依頼先は何に払うのかが分かり、範囲を減らして予算に合わせる相談もしやすくなります。

エラベルの見解

実績がない人に多いのは、単価の根拠を「実績」だけだと思い込み、本業の経験を根拠に使わないことです。副業の実績はなくても、本業で採用や人事の仕事を何年も続けてきたなら、それは十分な実績です。依頼先は、副業かどうかより、その作業を経験してきたかを見ています。

担当する側から見ると、本業の経験は「どんな会社で、何人規模の採用を、どの作業を担ってきたか」と具体的に書くと伝わります。会社名や内部の情報を出す必要はありません。経験した作業と規模が分かれば、依頼先は質を想像できます。本業の経験を、副業の単価の根拠として堂々と示してください。

本業の経験を実績として示す

本業の経験を実績として示すときは、次の点を押さえます。

厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」は、労働者は副業・兼業を希望する場合にも、まず自身が勤めている企業の副業・兼業に関するルールを確認する必要があるとし、秘密保持義務を意識することが必要であるとしています。経験を示すときも、本業の会社の秘密に触れない書き方にしてください。

最初の案件は範囲を小さく区切る

実績がない状態では、最初の案件の範囲を小さく区切ることが大切です。範囲が小さければ、見積もりのずれも小さく、依頼先も試しやすくなります。たとえば、求人の書き直しを一つの職種だけ受ける、一か月だけ日程調整を受ける、といった形です。

範囲を小さくすることと、単価を下げることは別です。範囲を小さくして、作業の時間に見合った単価を出してください。小さな範囲で成果を出せば、それが最初の実績になり、次の範囲を広げる相談や、単価を見直す相談の根拠になります。

条件は書面で確かめておきます。特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(フリーランス法)第3条は、業務委託事業者に、給付の内容、報酬の額、支払期日などを書面または電磁的方法で直ちに明示することを求めています。最初の案件でも、範囲と単価と支払日を書面やメールで残しておくと、後の行き違いを防げます。

エラベルの見解

もう一つ見てほしいのは、最初の案件で無償や大幅な値引きで受けると、その後の単価が上げにくくなるということです。実績づくりのために安く受けると、依頼先はその単価を基準に考えるため、次に単価を上げる話がしにくくなります。周りの依頼先にも、その単価が伝わることがあります。

最初の案件は、範囲を小さくすることで依頼先が試しやすくし、単価は作業の時間に見合ったものにしてください。成果が出れば、範囲を広げるときに同じ時間単価で見積もれます。最初の単価の決め方が、その後の副業の単価の土台になります。

まとめ

よくある質問

実績がないのに、本業と同じくらいの時間単価を出してもよいですか

本業の経験が依頼先の作業に生きるなら、本業の収入を参考に時間単価を決めて構いません。ただし、慣れない作業は時間がかかるため、最初は作業の時間を多めに見積もり、慣れてきたら見直してください。

依頼先から「実績を見せてほしい」と言われたらどうすればよいですか

本業で経験した作業と規模を、会社の内部の情報を出さない形で説明してください。必要であれば、範囲を小さくした試しの作業を提案し、その成果を見て判断してもらう形もあります。

最初の案件を無料で受けて実績にするのはどうですか

無料で受けると、その後の単価を上げにくくなり、依頼先との関係でも報酬の話がしにくくなります。範囲を小さくして、作業の時間に見合った単価で受けるほうが、長い目で見て無理がありません。

出典

本記事は 2026-10-17 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

この記事のタグ

関連記事

「働き方・両立」の他の記事

「働き方・両立」の記事一覧を見る →