人事副業 / 両立・スキル
よくある質問|どれくらい稼げるか|人事の副業の収入は「固定できる時間×工程の単価×続いた月数」で決まり、一律の答えは無い。金額の目安を探す前に、自分の三つの数を出せば、自分の答えが出る
人事の副業で、どれくらい稼げるのか。始める前に一番知りたいことだが、調べると「月〇万円」という数字が並び、どれが自分に当てはまるのかが分からない。結論を先に書くと、人事の副業の収入は、「固定できる時間」「受ける工程の単価」「続いた月数」の三つの掛け算で決まり、一律の答えはありません。この記事は金額の目安を示しません。代わりに、三つの要素を自分の場合で出せば、自分の答えが出る形にしています。誰かの「月〇万円」は、その人の時間と工程と期間の掛け算で、自分の数ではありません。自分の三つの数を出すほうが、目安を探すより早く、正確です。目標の置き方は副業で月いくらを目指せるかに、年間の見立ては年間の副業収入の見立てに、単価の考え方は人事の副業単価の相場にまとめています。
金額の目安を示さない理由
「月〇万円」という目安を、この記事が示さない理由を先に書きます。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 時間が人によって違う | 週に数時間の人と、週に十数時間の人では、同じ単価でも収入は数倍違う |
| 工程で単価が違う | 一次対応と、採用の型づくりでは、単価の幅が大きい。「人事の副業」で一つの単価は無い |
| 契約の形で収入の形が違う | 月額固定、時間単価、成果報酬で、入る時期も額の安定も違う |
| 続いた月数で年間が違う | 三か月で終わった案件と、一年続いた案件では、年間の収入が全く違う |
| 目安が期待になる | 目安を見ると、それが自分の収入になると期待し、届かないと「割に合わない」と感じる |
| 公開されている数字の前提が見えない | 誰かの実績の数字は、その人の時間と工程と期間の前提があり、前提を外して比べられない |
示さない要点は、「目安が期待になり、期待が判断を狂わせる」ことです。目安を基準に案件を選ぶと、自分の時間と工程に合わない案件を、金額で選ぶことになります。自分の三つの数を出してから案件を見れば、金額ではなく、時間と工程で選べます。相場の数字の読み方は人事の副業単価の相場に書いています。
収入を決める三つの要素
収入は、三つの要素の掛け算です。それぞれを自分の場合で出します。
| 要素 | 内容 | 自分の数の出し方 |
|---|---|---|
| 一、固定できる時間 | 本業の最も忙しい月でも、副業に使える週の時間 | 曜日と時間帯で書き出す。閑散期の時間ではなく、繁忙期の時間で。週何時間必要か |
| 二、受ける工程の単価 | 自分の範囲の工程が、どの単価の帯にあるか | 工程で決まる。一次対応と日程調整は低め、文面と求人票は中程度、型づくりと設計は高め、という順。具体の額は案件ごと |
| 三、続いた月数 | 一年のうち、案件が続いている月数 | 最初の一件は三か月程度で区切ることが多い。更新されれば延びる。年間で「案件がある月」を見込む |
三つの要点は、「三」の続いた月数が、最も見落とされることです。「月〇万円」という目安は、案件が毎月続いている前提ですが、副業の案件は、始まるまでの期間、契約の区切り、本業の繁忙期で止まる期間があり、一年のうち案件がある月は、想像より少ないことがあります。年間で見るときは、案件がある月数を見込んで掛けます。年間の見立ては年間の副業収入の見立てに整理しています。
エラベルの見解
相談で最も多い思い込みは、「人事の副業の平均的な収入があり、それを知れば自分の収入も分かる」というものです。実際には、登録している担当者の収入は、週に数時間で一次対応を受けている方と、週に十数時間で採用の型づくりまで受けている方で、大きく違います。平均を出しても、どちらの方にも当てはまらない数字になります。担当者の側から見ると、収入は「自分の時間と工程」で決まっていて、他の人の平均は自分の数ではありません。
見ていて差がつくのは、収入を「目安との差」で見るか、「自分の三つの数の積」で見るかです。目安との差で見る人は、届かないと「割に合わない」と感じてやめ、届いていても「もっと稼げるはず」と無理な案件を受けます。三つの数の積で見る人は、収入が自分の時間と工程の結果だと分かるので、上げたければ工程を上げるか時間を増やすか、と次の手が見えます。エラベルでは、登録の際に固定できる時間と受ける工程を聞いていますが、収入の目安を伝えることはしていません。収入は、その二つと続いた月数で、担当者ごとに決まるものです。
工程で単価が変わる仕組み
同じ「人事の副業」でも、受ける工程で単価の帯が変わります。具体の額ではなく、帯の順番を知っておきます。
| 工程の帯 | 工程 | 単価が決まる理由 |
|---|---|---|
| 型に沿って動く工程 | 一次返信、日程調整、記録の整備、型に沿った送信 | 依頼側の型があり、正確に動くことが価値。経験の長さで差が付きにくい。単価は低めの帯 |
| 型を調整する工程 | 文面の調整、送る相手の絞り方、面接の準備の資料 | 依頼側の型を元に、判断を加える。経験で差が付き始める。中程度の帯 |
| 型を作る工程 | 文面の型の作成、求人票の設計、選考の流れの整理 | 依頼側に型が無いところに型を作る。経験と判断が価値。高めの帯 |
| 採用の仕組みを設計する工程 | 採用計画、媒体の選定、採用の体制の設計 | 依頼側の採用全体に関わる。経験が長く、実績がある人に限られる。最も高い帯 |
仕組みの要点は、「帯を上げるには、工程を上げる」ことです。同じ工程で単価を上げようとしても、その工程の帯の中でしか動きません。一次対応から文面の調整へ、文面の調整から型の作成へ、と工程を上げていけば、単価の帯が上がります。工程の上げ方は次の案件へ広げるに、単価の見直しの時期は値上げを申し出るタイミングに書いています。具体の額は、依頼側の予算と案件の条件で決まるので、案件ごとに確認します。
契約の形で収入の形が変わる
収入の額だけでなく、入る時期と安定も、契約の形で変わります。
| 契約の形 | 収入の形 | 向く人 |
|---|---|---|
| 月額固定 | 毎月同じ額。稼働の多少に関わらず | 安定を優先する人。範囲が明確な案件 |
| 時間単価 | 稼働した時間の分。月によって変わる | 稼働が月で変わる人。範囲が動く案件 |
| 成果報酬 | 成果が出たときだけ。出なければゼロ。額は大きいことがある | 自分で動かせる範囲に成果があり、ゼロの月があっても困らない人。成果報酬型は受けるべきか |
| 固定と成果の組み合わせ | 固定の分は毎月、成果の分は成果の時点 | 安定と上振れの両方を持ちたい人。最低保証を付けてもらえるか |
形の要点は、「成果報酬の額を、収入の見立てに入れない」ことです。成果報酬は、入れば大きいことがありますが、入るかどうかは自分で動かせない要因(面接官の判断、条件、候補者の事情)で決まります。生活の計画に入れるのは固定か時間単価の分だけにし、成果報酬は入ったら加える見立てにします。支払いの時期は報酬はいつ支払われるかに整理しています。
最初の一年の収入の立ち上がり方
始めた年の収入は、目安の「月〇万円」とは違う形で立ち上がります。形を知っておくと、最初の数か月で判断を誤りません。
| 時期 | 収入の状態 | 理由 |
|---|---|---|
| 登録から最初の案件まで | ゼロ | 案件が決まるまでの期間。数週間から数か月 |
| 最初の案件の最初の二か月 | ゼロ | 稼働はしているが、締めと支払日の関係で入金が無い。報酬はいつ支払われるか |
| 最初の入金から数か月 | 一件分の、狭い範囲の単価 | 最初の一件は範囲が狭く、単価も型に沿う工程の帯 |
| 更新の節目 | 範囲が広がれば上がる。終われば一時ゼロ | 更新で工程を足せれば単価の帯が上がる。終われば次の案件まで空く |
| 二件目が加わる時期 | 二件分 | 一件目が繁忙期を越えてから。複数社を同時に受けられるか |
| 一年を通して | 案件がある月の合計 | 空白の月を含めた年間で見る |
立ち上がりの要点は、「最初の数か月はゼロが普通」だということです。登録から案件が決まるまでと、最初の稼働から入金までの期間で、始めてから収入が入るまで数か月空きます。ここで「稼げない」と判断してやめる人がいますが、それは仕組みの期間で、副業の向き不向きではありません。最初の一年の見立ては年間の副業収入の見立てに、最初の案件までの過ごし方は副業案件の探し方に書いています。
収入を上げる順番
収入を上げたいとき、三つの要素のどれを動かすかに、順番があります。
| 順 | 動かす要素 | 内容 | なぜこの順か |
|---|---|---|---|
| 一 | 続いた月数 | 案件を止めず、更新を続ける。空白の月を減らす | 最も効く。同じ時間と単価でも、年間で案件がある月が増えれば収入は増える。止めない工夫は続かない人の共通点 |
| 二 | 工程の単価 | 一件ごとに工程を一つ上げ、単価の帯を上げる | 時間を増やさずに上げられる。工程を上げる順番は次の案件へ広げる |
| 三 | 固定できる時間 | 枠を増やす | 最後。本業と生活の時間を削ることになり、繁忙期に崩れやすい |
順番の要点は、「時間を増やすのは最後」だということです。収入を上げたいとき、まず時間を増やそうとする人が多いですが、時間は本業と生活から削るもので、繁忙期に消え、崩れます。案件を止めず、工程を上げる。この二つで、時間を増やさずに収入は上がります。時間を増やすのは、その二つをやった後で、枠に余りがあるときだけです。
収入を保証する話への注意
「どれくらい稼げるか」を調べていると、収入を保証するような話に出会います。注意する点を整理します。
| 話 | 注意する理由 |
|---|---|
| 「月〇万円は堅い」 | 誰の、どの時間と工程の話かが無い。自分の数ではない |
| 「未経験でも月〇万円」 | 未経験で受けられる工程の帯と、その額が合っているか。合っていなければ、前提が違う |
| 「登録すれば案件が来る」 | 案件が来るかは、範囲と条件と依頼側の相談の相性で決まる。登録は入口で、保証ではない |
| 「成果報酬で大きく稼げる」 | 成果が出なければゼロ。自分で動かせない要因が多い |
| 「稼げないのは努力が足りないから」 | 収入は時間と工程と月数の積で、努力の量ではない。時間を削って努力すると、本業と生活が崩れる |
注意の要点は、「収入は保証されるものではなく、自分の三つの数の結果である」ことです。保証する話は、三つの数の前提を隠しています。自分の時間と工程と続く見込みで出した数だけが、自分の見立てです。安く受けないための考え方は安請け合いを避けるに書いています。
エラベルの見解
担当する側から見ると、収入の見立てが合っている人は、目安を探していません。固定できる時間を繁忙期で出し、受ける工程の帯を知り、続く月数を年間で見込み、その積を自分の見立てにしています。見立てが合っている人は、収入が見立ての通りに来るので、「割に合わない」と感じることが無く、上げたければ工程を上げるか案件を止めないかで動きます。目安を探していた人は、目安との差で一喜一憂し、無理な案件を受けるか、早くやめるかになっています。
順番として、金額の目安を探す前に、固定できる時間を繁忙期で書き出し、自分が受けられる工程の帯を知り、最初の一年は空白の月を含めて見込み、その積を見立てにする。上げたければ、案件を止めず、工程を上げ、時間は最後に。この順番で、「どれくらい稼げるか」は、他人の数字ではなく、自分の数になります。エラベルでは、登録の際に固定できる時間と受ける工程を聞き、それに合う案件を提示していますが、収入の目安を示すことはしていません。収入は、担当者の時間と工程と続いた月数の結果であり、その三つを決めるのは担当者自身です。
まとめ
- 収入は固定できる時間×工程の単価×続いた月数。一律の答えは無く、この記事は金額の目安を示さない
- 目安を探すと期待になり、判断を狂わせる。自分の三つの数を出す
- 工程の単価は型に沿う→型を調整する→型を作る→仕組みを設計するの順で帯が上がる。帯を上げるには工程を上げる
- 契約の形で収入の形が変わる。成果報酬は見立てに入れない
- 最初の一年は最初の数か月がゼロで、空白の月を含めた年間で見る。ゼロの期間は仕組みの期間
- 上げる順番は案件を止めない→工程を上げる→時間を増やす(最後)
- 収入を保証する話は、三つの数の前提を隠している
よくある質問
それでも、始める前に何かの目安が欲しいです
目安が欲しいなら、他人の数字ではなく、自分の三つの数で作ります。「繁忙期でも固定できる週の時間」を出し、「最初に受けられる工程の帯」を知り、「最初の一年で案件がある月数」を空白を含めて見込む。この三つを掛けた数が、自分の目安です。他人の数字は、その人の三つの数の積で、自分の目安にはなりません。作り方は副業で月いくらを目指せるかに整理しています。
収入が本業の給与より少ないと、続ける意味が無い気がします
副業の収入を本業の給与と比べると、多くの場合は少なくなりますが、副業の意味は収入の額だけではありません。本業では得られない工程の経験、依頼側の型を見る機会、自分の範囲の言葉が整うこと、次の案件や独立の入口になることも、副業の結果です。収入だけで比べて「意味が無い」と決める前に、自分が副業で何を得たいかを言葉にしておくと、続ける判断が変わります。続ける理由の整理は続かない人の共通点にも書いています。
単価を最初から高く出しても、案件は来ますか
単価は工程の帯で決まるので、受ける工程が型に沿う工程なら、その帯を大きく超える単価では案件が来にくくなります。最初の一件は、工程の帯の中で、経験を作ることを優先し、工程を上げてから単価を上げるほうが、結果として年間の収入は増えます。最初から高い単価にこだわって案件が来ない期間が長引くと、続いた月数が減り、年間の収入は下がります。最初の一件の単価の決め方は最初の1件の価格の決め方に書いています。