採用代行 / 物流・運送
物流・運送業界の採用課題|人が採れない原因を分解する
物流・運送業界の会社が「人が採れない」と言うとき、その言葉には五つの違う問題が混ざっています。離職が採用を上回り、募集が止まらない。免許の区分が要件に無く、採っても配置できない。時間帯と労働時間の実態を先に出さず、面接で辞退される。拠点ごとの経路が地域の掲載型だけで、学校や知人や派遣からの切り替えを使っていない。運行の責任者の面接の枠が取れず、日程が延びる。どれが原因かで、直す場所も、外に出せるかも変わります。結論を先に書くと、物流・運送業界の採用課題は、離職・免許・実態・経路・枠の五つに分解し、自社の記録(離職の時期と理由、配置できなかった件数、辞退の理由、拠点ごとの経路と応募の数、段階ごとの日数)で詰まりを一つに特定してから直します。「人が採れない」を一つの問題として扱うと、媒体を増やして採り、離れて、また募集する、という往復になります。代行に出す工程の切り分けは物流・運送業界の採用代行に、職種ごとの母集団形成はドライバーの母集団形成に書いています。ここでは、物流・運送業界の課題を分解する順番に絞ります。
「採れない」に混ざっている五つ
| 課題 | 現れ方 | 記録で見えること |
|---|---|---|
| 離職 | 募集が止まらない。採っても数か月で離れる | 離職の時期と理由。募集の回数 |
| 免許 | 採ったが、免許の区分で配置できる車両が無い | 配置できなかった件数。要件に区分が無い |
| 実態 | 面接で「時間帯が聞いていない」。入社後に「拘束が思っていたのと違う」 | 辞退と早期離職の理由が「時間」「働き方」 |
| 経路 | 拠点によって応募の数が違う。倉庫の繁忙期に間に合わない | 拠点ごとの経路と応募の数 |
| 枠 | 日程が延びて「他社に決まった」 | 段階ごとの日数。責任者の枠の数 |
五つは同時に起きることもありますが、直すのは一つずつです。
分解の順番
| 順 | 見ること | 判断 |
|---|---|---|
| 一 | 離職の時期と理由、募集の回数 | 離職が採用を上回っていれば離職。入口より先に |
| 二 | 要件に免許の区分があるか。配置できなかった件数 | 無ければ免許 |
| 三 | 辞退と早期離職の理由 | 「時間」「働き方」なら実態 |
| 四 | 拠点ごとの経路と応募の数 | 偏りがあれば経路 |
| 五 | 段階ごとの日数 | 長ければ枠 |
一が最初なのは、離職を止めずに入口を直しても、穴を埋め続けることになるからです。ファネルの並べ方は採用ファネルのどこが詰まっているか分からないに書いています。
エラベルの見解
物流・運送業界で最も多い詰まりは「離職」で、しかもそれが「業界だから仕方ない」で片付けられていることです。退職面談で理由を集めると、「同乗の期間が無く、初日から一人で出された」「時間帯が聞いていたのと違った」「拠点で誰に聞けばよいか分からなかった」が並びます。どれも受け入れと実態の問題で、直せます。エラベルで担当者を選ぶ企業には、「直近で辞めた方は、入社から何か月で、理由は実態・受け入れ・拠点・条件のどれでしたか」を、私たちから先に聞いています。答えが「分からない」なら、代行の前に退職面談の記録からです。離職の分け方は早期離職が続くのは採用のどの段階の問題かに書いています。
離職の課題:採用を上回っている
| 離職の理由 | 直す場所 |
|---|---|
| 同乗の期間が無く、一人で出された | 受け入れの体制(同乗の期間、教える人、最初の三か月の到達点) |
| 時間帯や拘束の実態が聞いていたのと違う | 求人票と初回の連絡に、専門家の確認を経た実態を |
| 拠点で相談先が無い | 拠点の責任者との週次の接点 |
| 条件 | 会社の判断 |
| 私的な事情 | 直す場所は無い。上の四つを確かめた後 |
受け入れの型は入社後のオンボーディングの進め方に書いています。
免許の課題:区分が要件に無い
| 状態 | 直し方 |
|---|---|
| 「ドライバー募集」だけで、免許の区分が無い | 会社と専門家で、車両と配置と免許の区分の関係を整理し、「必須・取得の支援・歓迎」の区分に |
| 採ってから配置できる車両が無いと分かる | 書類の一次確認で区分を照合 |
| 取得の支援の中身が無い | 若手を採るなら、支援の中身(費用の扱い、期間、取れなかった場合)を決め、求人票に |
免許と車両と配置の関係は、法令上の整理があると一般に整理されているため、会社と専門家(社労士等)で整理します。代行は照合まで。個別の判断は専門家にご確認ください。
実態の課題:先に出していない
| 求人票に無いこと | 書き方 |
|---|---|
| 時間帯 | 「早朝の開始」「夜間」など、実態の時間帯 |
| 拘束と休息の考え方 | 法令上の整理があるため、会社と専門家で決めた範囲の中で |
| 休日 | 「週の休日の形」の実態 |
| 配送の型 | ルート・長距離・拠点間など。一日の流れ |
| 一緒に働く人と最初の三か月 | 同乗の相手、教える人 |
労働時間の実態の書き方には法令上の整理があるため、専門家の確認を経た範囲で、正直に書きます。求人票の書き方は求人原稿の作成の進め方に書いています。
エラベルの見解
物流・運送業界で見落とされやすいのは「経路」の偏りです。どの拠点も同じ地域の掲載型の媒体だけで募集し、応募の来る拠点と来ない拠点の差を「地域の差」で片付ける。使っていない経路(学校、社員の知人、派遣からの切り替え、前年の短期の人への再度の声かけ、地域の紹介)を拠点ごとに並べると、来ない拠点にも経路はあります。エラベルで担当者を選ぶ企業には、「拠点ごとに、使っている経路と使っていない経路を一覧にしていますか」を、私たちから先に聞いています。一覧が無ければ、媒体を増やす前に一覧からです。経路の考え方は媒体の組み合わせ方に書いています。
経路の課題:拠点ごとに地域の掲載型だけ
| 職種の型 | 合う経路 | 使われていないことが多い経路 |
|---|---|---|
| ドライバー | 地域の掲載型、免許の区分に合う媒体、社員の知人、地域の紹介 | 知人、紹介 |
| 倉庫 | 地域の掲載型、派遣からの切り替え、前年の短期の人(同意と決まりの範囲で) | 切り替え、再度の声かけ |
| 管理(運行・配車) | 掲載型、紹介会社、社内の登用 | 社内の登用 |
| 若手・未経験 | 学校、地域の経路、免許の取得の支援を書いた求人票 | 学校 |
拠点ごとに経路の一覧を作り、応募の数を記録します。前年の短期の人への声かけは、本人の同意と会社の決まりの範囲で行い、個人情報の扱いは専門家の確認に従います。
枠の課題:運行の責任者が現場で手一杯
| 状態 | 直し方 |
|---|---|
| 日中の面接が取れない | 早朝の出発の後、夕方の帰着の前、オンライン、の枠を週に一つ先に預かる |
| 候補者の希望を聞いてから調整 | 枠を預かっているので、候補を三つ出して即日で確定 |
| 同乗の確認と面接が別の日 | 同じ日に組む |
| 決める人が曖昧 | 運行の責任者を決める人に |
枠の預かり方は面接の日程調整の進め方に書いています。
外に出せる部分と社内で直す部分
| 課題 | 外に出せる部分 | 社内で直す部分 |
|---|---|---|
| 離職 | 退職面談の型、記録の分類 | 受け入れの体制、実態の見直し、拠点の接点 |
| 免許 | 書類での区分の照合 | 区分の整理(会社と専門家) |
| 実態 | 求人票に落とす作業 | 実態の範囲の判断(会社と専門家) |
| 経路 | 拠点ごとの経路の運用、一覧の作成 | 経路を開く判断(知人、切り替え、学校) |
| 枠 | 日程の運用 | 枠の形を変えて出す |
どの課題にも社内で直す部分があります。機能する条件と機能しない条件は物流・運送業界で採用代行が機能する条件・機能しない条件に書いています。
まとめ
- 「採れない」には離職・免許・実態・経路・枠の五つが混ざっている
- 記録で一つに特定してから直す。最初は離職の時期と理由と募集の回数
- 最も多い詰まりは離職で、「業界だから」で片付けられている。受け入れと実態で直せる
- 免許の区分と労働時間の実態は会社と専門家。個別の判断は専門家にご確認ください
- 経路は拠点ごとに一覧。知人・切り替え・学校・再度の声かけを並べる
- 枠は早朝の後・夕方の前・オンラインで週に一つ先に預かる
よくある質問
業界全体で人が足りないので、自社だけでは直せないのではないですか
同じ業界で離職が少なく募集が止まっている会社はあります。違いは、同乗の期間があるか、実態を先に出しているか、拠点に相談先があるか、経路を拠点ごとに開いているか、です。「業界全体」にすると、直す場所が消えます。五つを記録で確かめ、一つずつ直しても採れないなら、条件の判断に進みますが、それは五つを確かめた後です。
倉庫の繁忙期の短期の人を、翌年も採りたいです
前年の短期の人への再度の声かけは、本人の同意(連絡を続けてよいという意向)と会社の個人情報の扱いの決まりの範囲で行います。同意の記録が無い人には送りません。今年の短期の人には、終了時に「来年も声をかけてよいか」を聞き、同意の記録を残す形にします。同意の取り方と記録の扱いは、専門家の確認に従います。個別の判断は専門家にご確認ください。プールの考え方は過去の応募者を活かせていないに書いています。
免許の取得を支援する制度を作りたいのですが、何を決めればよいですか
支援の中身(費用の扱い、取得までの期間と担える業務、取れなかった場合の扱い、取得後の一定期間の扱い)は、法令上の整理があると一般に整理されているため、会社と専門家(社労士等)で決めます。決めた内容を、要件と求人票に区分(必須・取得の支援・歓迎)で書きます。採用の側は「区分と支援の中身が求人票にあるか」を確かめるまでで、制度の設計は専門家の領域です。個別の判断は専門家にご確認ください。