採用代行 / 佐賀県

佐賀県の採用代行|地域の採用事情と依頼先の選び方

公開 2026-09-24

佐賀県で正社員を採ろうとする企業に向けて、この記事では「正社員で募集する」こと自体が差別化にならない市場で、何で選ばれるかを考えます。佐賀労働局が公表している令和8年7月分では、有効求人倍率(原数値)が1.16倍、正社員有効求人倍率が1.15倍で、差は0.01ポイントしかありません。県内で求人を出している企業の多くが正社員を募集している、ということです。比べられる相手も正社員求人である以上、勝負は求人票の中身と選考の進め方に移ります。以下は2026年9月24日時点で佐賀労働局が公表している令和8年7月分の数値に基づきます。

全数と正社員の倍率がほぼ同じ、という佐賀県の特徴

まず県計の倍率を、前月と前年同月と並べて確認します。全数と正社員の差は、令和8年7月で0.01ポイント、前年同月でも1.22倍と1.16倍で0.06ポイントにとどまります。

項目令和8年7月前月前年同月
有効求人倍率(原数値)1.16倍1.12倍1.22倍
有効求人倍率(季節調整値)1.19倍1.21倍1.24倍
正社員有効求人倍率1.15倍1.11倍1.16倍
新規求人倍率(原数値)1.90倍1.94倍2.20倍
新規求人倍率(季節調整値)1.68倍2.06倍1.93倍

実数で見ると、月間有効求人17,935人のうち正社員有効求人が9,808人で、半分を超えています。正社員の求人がこれだけの割合を占める市場では、「正社員募集」と書いても他の求人と並んだときに目立ちません。求職者は正社員の求人どうしを比べることになり、その比較で見られるのは、仕事の範囲、条件、働き方の説明です。

この特徴は、県の倍率だけを見ていると気づきません。全数と正社員の二つの倍率を並べて初めて分かることなので、代行会社がこの点に触れるかどうかは、資料を読み込んでいるかの目安にもなります。

新規求人の減少と、埋まらずに残る求人

次に、求人と求職の実数の動きを前年同月と比べます。ここで目を引くのは、新規求人の落ち込みと有効求人の落ち込みの大きさが違うことです。

項目令和8年7月前年同月前年同月比
新規求人数6,388人7,224人11.6%減
月間有効求人数17,935人18,293人2.0%減
正社員新規求人数3,464人3,896人11.1%減
正社員有効求人数9,808人9,792人0.2%増
新規求職申込件数3,364件3,288件2.3%増
月間有効求職者数15,493人15,039人3.0%増
就職者数1,058人1,047人1.1%増

新規求人はその月に新しく出た求人で、直近の採用意欲を表します。有効求人は前月からの繰り越しを含む在庫です。新規が11.6%減っているのに有効は2.0%減にとどまり、正社員の有効求人はむしろ0.2%増えています。新しく出る求人が減る一方で、過去に出た求人が埋まらずに残っている形です。新規求人倍率の季節調整値も、前月の2.06倍から1.68倍へ下がっています。

採用する側から見ると、この状況には二つの面があります。新しく出る競合の求人は減り、求職者は新規で2.3%、有効で3.0%増えているので、比較される回数は減っています。一方で、滞留している求人の中には、条件や仕事の内容が求職者と合っていないものが含まれている可能性があります。自社の求人が滞留している側に入っていないかを、掲載期間の長さで確かめておくと、打ち手の優先順位がはっきりします。

鹿島だけが前年を上回った安定所別の倍率

佐賀労働局は安定所別の有効求人倍率も公表しています。資料の注記には、各公共職業安定所の求人倍率は原数値であると記載されています。

安定所令和8年7月前年同月増減差
佐賀1.11倍1.22倍0.11ポイント減
武雄1.13倍1.18倍0.05ポイント減
伊万里1.22倍1.28倍0.06ポイント減
鳥栖1.33倍1.50倍0.17ポイント減
鹿島1.17倍1.02倍0.15ポイント増
ヤング1.21倍1.32倍0.11ポイント減

唐津については、求人の欄がダッシュ表記となっているため、倍率の記載がありません。並んでいる所の中では、最高が鳥栖の1.33倍、最低が佐賀の1.11倍で、幅は0.22ポイントです。県内の地域差は大きくありませんが、前年同月を上回ったのは鹿島だけで、ほかはすべて下がっています。

鹿島に拠点がある企業は、県全体の傾向と逆の環境にいることになります。県の数字で「求人が減って採りやすくなった」と説明されても、鹿島では当てはまらない可能性があります。拠点がどの安定所の管轄かを確かめ、その所の数字で話を始めるのが基本です。

エラベルの見解

相談で多い思い込みは、「正社員で募集すれば、パートやアルバイトの求人より目立つ」というものです。佐賀県では、有効求人の半分超が正社員求人なので、この前提が成り立ちにくくなります。比べられる相手は、同じく正社員を募集している他社です。そこで差がつくのは、配属先の仕事が一日の流れまで想像できるか、評価や昇給の決まり方が書かれているか、面接の日程をどれだけ早く出せるか、といった中身です。「正社員」の三文字に頼らず、比べられたときに選ばれる材料を求人票に入れる。代行会社に頼むなら、この書き直しと、応募への返信の速さを成果の基準に置くのが合っていると考えます。地方企業の採用代行の考え方は地方企業の採用代行にもまとめています。

受給者が減り、求職者が増えている意味

佐賀労働局の資料には、雇用保険の数値も併記されています。求職者の性格を推し量る材料になります。

項目令和8年7月前年同月比
適用事業所数14,921事業所0.3%減
被保険者数239,767人0.8%減
受給資格決定件数840件3.2%減
初回受給者数790人36.9%減
受給者実人員3,916人3.3%減

初回受給者数は36.9%減、受給者実人員も3.3%減です。求職者が増えているのに受給者が減っているという組み合わせは、離職して探している層より、在職しながら探している層が増えている可能性を示します。被保険者数239,767人は、県内で雇用保険に加入して働いている人の規模で、転職市場の母数を考える材料になります。

在職者が中心の母集団では、面談の時間帯を柔軟にし、入社時期の調整に幅を持たせる必要があります。選考のスピードを上げても、退職交渉にかかる期間は短くなりません。採用計画を逆算するときは、内定から入社までの期間を長めに見込んでおくのが安全です。

比べられたときに選ばれる求人票を、代行と一緒に作る

ここまでの数字から、佐賀県で代行に頼む工程は、母集団を増やすことより、比較の場面で選ばれる準備に寄せるのが合っています。求人票の書き直し、応募への返信と日程調整の速さ、在職者に合わせた面談の設定がその中心です。佐賀労働局は産業別の新規求人を一般とパートに分け、中分類まで公表しているので、自社の産業を特定して競合の動きを見ることもできます。

契約前には、自社の数字で必要な工数を見積もっておきます。月に採りたい人数に、過去の応募から内定までの割合の逆数を掛けると、必要な応募数が出ます。そこに一件あたりの返信と日程調整にかかる時間を掛ければ、代行に出す作業量の目安になります。見積もりが月額で出てきたら、この作業量で割って一件あたりの単価に直すと、会社ごとの比較ができます。

代行会社には、正社員の倍率が全数とほぼ同じことをどう読むか、鹿島のように県と逆の動きをする所をどう扱うか、在職者が中心の母集団で入社までの期間をどう見込むか、の三つを聞いてみてください。労働条件の変更や助成金の適用が関わる場合、個別の判断は専門家にご確認ください。近隣県の状況は長崎県の採用代行、熊本県の採用代行にもまとめました。

エラベルの見解

担当する側から見ると、佐賀県の正社員採用は、送信数や出稿量で成果を出しにくい案件です。求人の多くが正社員で、新規求人は減り、求職者は増えているので、応募の入口より、比較と決定の場面で差がつくからです。こうした案件で成果が分かれるのは、求人票を書き直した経験と、在職中の候補者と日程を詰めてきた経験を持つ担当者かどうかです。同じ料金でも、担当者の得意な工程が案件の山場と合っているかで結果が変わります。依頼先を決める前に、担当予定者に過去の書き直しの例と、内定から入社までをどう管理したかを聞いてください。なお雇用情勢の数値は毎月更新されるため、最新の数値は佐賀労働局の統計情報をご確認ください。

まとめ

よくある質問

Q. 佐賀県で正社員を募集すれば、応募は集まりやすいですか

正社員の有効求人倍率は1.15倍で、全数とほぼ同じです。正社員の求人が多い市場なので、「正社員」であることだけでは目立ちません。仕事の中身や条件の説明で比べられる前提で、求人票を整えることをおすすめします。

Q. 県の数字と自社の実感が合わないのはなぜですか

拠点の安定所によって動きが違うためかもしれません。令和8年7月分では鹿島だけが前年同月を上回っていました。自社の拠点がどの所の管轄かを確かめ、その所の数字と比べてください。

Q. 内定から入社までは、どのくらい見込めばよいですか

在職中の候補者が多いと考えられるため、退職交渉の期間を含めて長めに見込むのが安全です。具体的な期間は職種や候補者によって違うので、過去の採用で内定から入社までにかかった日数を記録し、それを基準にしてください。

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