採用SNSの運用の副業単価の目安と決め方|投稿の本数より「企画と社内のやりとり」の時間で決める
採用SNSの運用は、依頼先の会社の採用用のSNSアカウントで、職場の様子や働く人の話を発信し、候補者に会社を知ってもらう仕事です。採用の現場を知っている人事経験者は、候補者がどんなことを知りたいかが分かるため、採用につながる投稿を考えられます。単価は月額で決めることが多く、そのとき月の投稿の本数を基準にしがちです。ところが、実際に時間がかかるのは投稿を書くことより、何を発信するかの企画と、社内から素材を集めて確認を受けるやりとりです。結論から書くと、採用SNSの運用の単価は、企画・素材集め・投稿の作成・確認・反応への対応の時間から月額を組み立てると、無理のない単価になります。
単価は依頼先や業務の範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、この記事では金額の相場は扱いません。
作業の時間から月額を組み立てる
採用SNSの運用の作業は、次のように分けられます。
| 作業 | 中身 | 時間のかかり方 |
|---|---|---|
| 企画 | 誰に向けて何を発信するかを決め、月の投稿の予定を立てる | 発信の方針が決まっているかで変わる |
| 素材集め | 社員の話を聞く、写真を集める、社内の出来事を拾う | 社内の協力の得やすさで変わる |
| 投稿の作成 | 文章を書き、写真や画像を整える | 投稿の本数と形式で変わる |
| 確認 | 依頼先の担当者や、登場する社員の確認を受ける | 確認する人の数で変わる |
| 反応への対応 | コメントや問い合わせを確かめ、必要に応じて依頼先に伝える | 反応の量と、対応の範囲で変わる |
月額を組み立てるときは、1か月にこれらの作業にかかる時間を見積もり、自分の時間単価を掛けてください。運用を始めたばかりの時期は、発信の方針づくりや素材集めの仕組みづくりに時間がかかるため、最初の数か月は時間が多めになることも見込んでおくと安心です。時間単価の考え方は本業年収と副業単価の関係で書いています。
投稿の本数で受けるときの落とし穴
採用SNSの運用を「月何本の投稿」で受けると、次のような落とし穴があります。
- 素材集めの時間が反映されない:社内から素材が出てこないと、1本の投稿のために何度も依頼先とやりとりすることになる
- 確認の待ち時間が読めない:登場する社員や担当者の確認が遅れると、予定どおりに投稿できず、やりとりが増える
- 反応への対応の範囲があいまいになる:コメントや問い合わせにどこまで対応するかが決まっていないと、時間が読めなくなる
本数で受ける場合も、素材を誰がいつまでに出すか、確認は何日以内に返すか、反応への対応はどこまでかを決めておいてください。これらが決まっていれば、本数を基準にした月額でも、時間とのずれが小さくなります。
エラベルの見解
採用SNSの運用の単価で多い失敗は、素材集めを自分一人で抱え込むことです。社外の副業の立場では、社内の出来事や社員の様子を自分で拾うのは難しく、依頼先の担当者に一つずつ聞くことになります。そのやりとりが積み重なると、投稿を書く時間より長くなります。
受けるときは、依頼先の社内に素材を出してくれる窓口を決めてもらい、月に一度、素材をまとめて受け取る打ち合わせを設けてください。素材集めの仕組みを最初につくれる人ほど、運用が安定し、時間あたりの収入も安定します。
投稿の内容で気をつけること
採用SNSの投稿で、仕事の内容や働き方に触れるときは、内容の正確さに気をつけてください。職業安定法第5条の4は、労働者の募集を行う者などが、広告等により労働者の募集に関する情報を提供するときは、虚偽の表示または誤解を生じさせる表示をしてはならず、正確かつ最新の内容に保たなければならないと定めています。
SNSの投稿は短い文章で伝えるため、一部の社員の働き方を会社全体のことのように見せてしまいやすくなります。働き方や制度に触れる投稿は、依頼先の担当者に事実を確かめてから出してください。また、社員の顔や名前が出る投稿は、本人の了解を得てから出し、了解の範囲を依頼先と共有してください。法令の解釈について個別の判断が必要な場合は、専門家にご確認ください。採用SNSの運用の仕事の中身は採用SNSの運用の副業の仕事で書いています。
単価を上げていくには
採用SNSの運用で単価を上げていくには、次のことが役に立ちます。
- 採用の結果とつなげる:SNSを見て応募した人や、面接でSNSの話題が出た人の数を依頼先と確かめる
- 発信の方針づくりから受ける:投稿の作成だけでなく、誰に何を伝えるかの方針づくりを成果物として受ける
- 社内で回せる形を残す:依頼先の社員が自分で投稿できるように、投稿の型や手順を残す
エラベルの見解
採用SNSの運用で、もう一つ考えてほしいのは、フォロワーの数より、候補者に届いているかを見ることです。フォロワーが増えても、その中に依頼先が採りたい人がいなければ、採用にはつながりません。反対に、フォロワーが少なくても、面接の前に投稿を読んで来る候補者が増えれば、採用の役に立っています。
依頼先と、何をもって運用がうまくいっていると判断するかを最初に決めてください。採用とのつながりで価値を説明できれば、依頼先は運用を広報の仕事ではなく採用の仕事として見るようになり、単価の見直しにも前向きになります。
まとめ
- 採用SNSの運用の単価は、企画・素材集め・投稿の作成・確認・反応への対応の時間から月額を組み立てる
- 投稿の本数で受けるなら、素材の出し方、確認の期限、反応への対応の範囲を決めておく
- 素材集めを抱え込まず、依頼先に素材を出す窓口を決めてもらう
- 投稿の内容は正確に保ち、社員の顔や名前は本人の了解を得てから出す
- フォロワーの数より、候補者に届いているかで価値を説明する
よくある質問
採用SNSの運用の副業単価の相場はいくらですか
依頼先や業務の範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、一律の相場はお伝えできません。1か月の作業の時間を見積もり、自分の時間単価を掛けて月額の根拠をつくってください。
コメントや問い合わせへの返信も受けるべきですか
返信の内容によっては、依頼先の判断が必要なものもあります。返信まで受ける場合は、どんな内容なら自分で返し、どんな内容なら依頼先に回すかを決めておいてください。
複数のSNSを運用する場合はどう考えればよいですか
SNSごとに投稿の形や読む人が違うため、同じ素材を使っても作業は増えます。SNSの数ごとに時間を見積もり、月額に反映してください。
本記事は 2026-10-16 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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