採用代行 / 高知県
高知県の採用代行|地域の採用事情と依頼先の選び方
採用の判断に使われるのは、たいてい直近の数字と、社内に残っている「以前はこうだった」という感覚です。前者は季節で揺れ、後者は何年前の話かが曖昧なまま共有されがちです。高知労働局の労働市場月報「雇用こうち」は令和8年8月号で通巻697号を数え、月刊で切れ目なく積み上がった過去号をたどれます。この記事では、社内の感覚を過去の同じ月の数字で更新してから、採用代行に依頼するという順番を軸に、依頼の組み立て方を整理します。以下は2026年9月24日時点で高知労働局が公開している資料の構成に基づき、数値は毎月更新されるため、実際の値は同局の資料でご確認ください。
「以前は集まった」が何年前の話かを確かめる
採用の現場では、「以前は募集すれば集まった」「この職種は昔から採りにくい」「この地域は人が少ないから難しい」といった会話がよく起こります。どれも経験に基づいた感覚ですが、その経験が何年前のものかは、話している本人にも曖昧なことが多いはずです。求職者の数も求人の数も、年単位で変わります。感覚が古いまま採用計画を立てると、条件や手法が市場とずれていても気づけません。
高知県では、この感覚を数字で確かめる材料があります。同じ月報の令和8年7月号は通巻696号で、号数が一つずつ増えていることから、月次で切れ目なく発行されていると分かります。比べる相手を変えると、見えるものが変わります。
| 比べる相手 | 分かること | 注意点 |
|---|---|---|
| 前月 | 直近の動き | 季節の影響を受けるので、傾向とは言い切れない |
| 前年同月 | 季節の影響を除いた動き | 一年分の変化しか分からない |
| 数年前の同月 | 構造的な変化 | 資料の区分や集計の方法が変わっていないかを確かめる |
三つ目の比較ができるのは、長い時系列が公開されている県ならではです。自社が前提にしている感覚が何年前のものかを、数字で突き合わせられます。
過去号をたどって、四つの問いに答える
過去号をたどるときは、何を確かめるかを先に決めておきます。漫然と数字を眺めても、前月比の話に戻ってしまうからです。確かめる問いは四つに絞れます。募集する職種の求人数は、数年前の同じ月と比べて増えているか減っているか。求職者の数はどう変わったか。倍率の水準は上がっているか下がっているか。そして、自社の提示条件がその変化に追いついているか、です。
四つ目が最も大切です。市場が変わっているのに条件が据え置きなら、自社の相対的な位置は下がっています。これは単月の数字を見ていても気づけず、数年単位で並べて初めて見えます。たとえば、求人数が増え求職者が減っている職種で、提示額を数年前と同じにしているなら、応募が減っているのは市場の変化に条件が追いついていないからかもしれません。逆に、求人も求職者も大きく変わっていないのに応募が減っているなら、原因は条件以外にある可能性が高くなります。
この作業は、代行会社に依頼する前に社内でやっておくと効果が大きくなります。社内の感覚と数字のずれが分かっていれば、代行会社の提案を聞いたときに、それが市場に合っているかを判断できます。数字を確かめないまま相談すると、社内の古い感覚と代行会社の一般論がかみ合わず、議論が平行線になりがちです。
エラベルの見解
地方の採用相談で多い認識のずれは、「昔はこうだった」が基準になっていることです。十年前に募集して集まった経験があると、いまも同じ方法で集まるはずだと考えてしまいます。同じ料金・同じ業務範囲でも、結果が分かれるのはここです。過去号を開いて「この職種の求人は数年前の同じ月と比べてこう変わっています」と示せる担当者と、今月の倍率だけを報告する担当者では、社内の思い込みを解く力が違います。エラベルでは担当者の経歴を見てから選べるので、面談では「前年同月や数年前の同月と比べて、この職種はどう動いていますか」と聞いてみてください。時間軸で答えが返ってくる担当者なら、条件の見直しが必要かどうかを数字で一緒に判断できます。地方企業の採用体制は地方企業の採用体制にもまとめています。
比べる周期を、報告の約束に組み込む
長い時系列を使うには、比べる周期を決めて、代行会社との報告の約束に入れておく必要があります。毎月の報告が前月比だけだと、季節の影響と実際の変化が区別できません。周期ごとに目的を分けると、次のように整理できます。
| 比べ方 | 周期 | 目的 | 誰がやるか |
|---|---|---|---|
| 当月と前年同月 | 毎月 | 季節の影響を除いた動きを見る | 代行会社が月次報告に含める |
| 当月と数年前の同月 | 年に一度 | 構造的な変化を確かめる | 代行会社が資料を集め、社内で読み合わせる |
| 当月とさらに前の同月 | 採用計画を見直すとき | 前提そのものを点検する | 社内で行い、必要なら代行会社に資料を頼む |
一つ目を標準の報告項目にするのが要点です。二つ目と三つ目は年に一度か、計画を見直すときだけで足ります。年に一度の読み合わせを契約に書いておくと、担当者が替わってもこの確認が途切れません。
報告の約束には、単月の動きで施策を変えないことも含めておきます。月次の数字を見始めた直後は、少し動いただけで施策を変えたくなりますが、動いたのが傾向か振れ幅かを判断するには、複数月の並びが要ります。前年同月と比べて同じ向きの動きが数か月続いたら施策を見直す、というように、見直しの条件を先に決めておきます。
母集団が足りないときは、対象者別の資料を順に開く
時間軸で確かめた結果、母集団が以前より細っていると分かったら、対象を広げる選択肢を検討します。高知労働局は、統計情報を対象者ごとに分けて公開しており、それぞれが打ち手の候補になります。
| 資料 | 分かること | 検討するときに社内で決めること |
|---|---|---|
| 求人・求職、職業紹介・雇用状況 | 募集職種と地域の状況 | まず月報とあわせて現状を確かめる |
| 新規学卒予定者の求人・求職・就職内定状況 | 新卒採用の状況 | 育成に割ける時間と、入社時期 |
| 高齢者の雇用状況について | 高年齢者の雇用 | 業務の切り出しと勤務時間の柔軟さ |
| 障害者の雇用状況について/障害者の職業紹介状況について | 障害者雇用と職業紹介 | 受け入れの体制と業務の設計 |
| 外国人の雇用状況について | 県内の外国人雇用の実態 | 在留資格の確認などの手続の体制 |
資料が対象者ごとに並んでいるので、上から順に検討できます。どれを選ぶにしても、業務の切り出しや受け入れの体制など、社内でしか決められないことが先に来ます。代行会社には、決めた対象に合わせた母集団づくりや求人票の作り分けを頼みます。なお、障害者雇用には法定雇用率に関する要件があり、外国人雇用には在留資格の確認など別の手続が伴います。個別の判断は専門家にご確認ください。
委託の前に、自社の数字で費用の枠を見積もる
比べる周期と対象が決まったら、費用の枠を見積もります。代行会社への委託費は「月額 × 採用までの月数」で決まります。月数は、自社の月の必要採用数と、応募から採用までの歩留まりから逆算します。歩留まりは自社の過去の記録から出し、記録がなければ代行会社に同じ地域・同じ職種での実績の幅を聞きます。ここで過去号の比較が役に立ちます。数年前と比べて求職者が減っている職種なら、以前の歩留まりをそのまま使うと月数を短く見積もりすぎます。
月額の中身は、担当者の週あたりの稼働時間と掛け持ちの社数で確かめます。前年同月との比較を報告に含めるなら、そのための資料の収集と整理に月何時間を見込んでいるかも聞きます。年に一度の読み合わせを契約に入れるなら、その回の工数が月額に含まれるのか、別に見積もるのかも決めておきます。
なお、労働関係の法令や助成金の適用、候補者の個人情報の扱いについては個別の判断が伴います。個別の判断は専門家にご確認ください。
エラベルの見解
外に出してよいのは、過去号からの数字の収集と、前年同月との比較を報告に載せる作業までです。数字をどう解釈して条件を変えるか、対象者を広げるかどうかの判断まで代行会社に渡すと、社内の事情を知らないまま施策が決まり、現場の受け入れが追いつかなくなることがあります。四国の各県を並べると、香川県は採用時賃金、愛媛県は職種別の倍率、高知県は長い時系列と、使える資料の性格が違います。担当する側から見ると、年に一度の読み合わせで社内の担当者と数年前の数字を並べて話せる案件は、条件の見直しの提案を出しやすく、受け入れてもらいやすくなります。近隣県の状況は香川県の採用代行、愛媛県の採用代行にもまとめました。
まとめ
- 高知労働局の労働市場月報「雇用こうち」は令和8年8月号で通巻697号を数え、過去の同じ月の数字をたどれる
- 社内の「以前は集まった」という感覚が何年前のものかを、数年前の同月と比べて確かめる
- 求人数・求職者数・倍率の変化に、自社の提示条件が追いついているかを数年単位で点検する
- 前年同月との比較を毎月の報告に、数年前との比較を年に一度の読み合わせに組み込み、単月の動きで施策を変えない
- 母集団が細っているときは、新卒・高年齢者・障害者・外国人の対象者別の資料を順に開いて検討する
よくある質問
Q. 「雇用こうち」の過去号は、どこで確認できますか
高知労働局の労働市場月報「雇用こうち」のページで公開されています。令和8年8月号が通巻697号で、月次で切れ目なく発行されています。どの号まで遡れるかは、同局のページでご確認ください。
Q. 毎月の報告は、前月比だけでは足りませんか
前月比は季節の影響を受けるため、動いたのが傾向か振れ幅かを判断しにくくなります。前年同月との比較をあわせて見ると、季節の影響を除いた動きが分かります。見直しの条件は、同じ向きの動きが数か月続いたとき、のように先に決めておくと運用が安定します。
Q. 数年前と比べて、何を確かめればよいですか
募集する職種の求人数と求職者数、倍率の水準が、数年前の同じ月と比べてどう変わったかを確かめます。そのうえで、自社の提示条件がその変化に追いついているかを点検します。市場が変わっているのに条件が据え置きなら、相対的な位置が下がっている可能性があります。