人事副業 / 両立・スキル
発信の頻度|人事の副業の発信は「毎日」より「本業の繁忙期でも止まらない間隔」で決める。案件の稼働を削らない上限を先に置き、止まったら再開の形を決めておく
発信を始めてみたが、毎日書いている人を見ると自分の頻度では足りない気がする。一方で、本業と副業の合間に毎日は無理で、始めても止まりそうだと感じる。結論を先に書くと、人事の副業の発信は、頻度で決まるのではなく、止まらないことで決まります。頻度は「本業の繁忙期でも守れる間隔」を上限にし、案件の稼働を削らない範囲で決めます。毎日書いて三か月で止まるより、二週間に一度を一年続けるほうが、依頼側からは「続けている人」に見え、発信が案件の入口として機能します。止まること自体は珍しくないので、止まったときの再開の形も先に決めておきます。発信の進め方はSNS発信から案件につなげるに、書く内容の見つけ方は発信のネタの見つけ方に、書いてはいけない線は発信で書いてはいけないことにまとめています。
頻度より続くことが効く理由
発信が案件につながる仕組みを見ると、頻度が効く場面は限られています。
| 依頼側が発信を見る場面 | 何を見ているか | 頻度の効き方 |
|---|---|---|
| 登録先や紹介で候補に上がった後、発信を確認する | この人はどう考える人か。依頼側の話を外に出さない人か | 直近の投稿が数本あれば足りる。毎日は要らない |
| 発信を見て問い合わせようと思う | 判断の仕方が自分たちの状況に合うか | 内容が効く。頻度は「最近も書いているか」の確認程度 |
| 過去に見た発信を思い出して声をかける | 「あの考え方の人」として記憶に残っているか | 続いていることが効く。長い期間、同じ考え方で書いていること |
| 最終の投稿が古い | 「もう副業をしていないのでは」と思う | ここで頻度ではなく「止まっていないか」が効く |
効く仕組みの要点は、「止まっていないこと」が「頻度が高いこと」より依頼側に見えることです。依頼側は、毎日投稿しているかを数えません。直近の投稿がいつかと、内容が判断の仕方かを見ます。毎日投稿して止まった人の発信は、最終の投稿が古い時点で「止まった人」に見えます。二週間に一度でも続いていれば、「続けている人」に見えます。
頻度の上限を稼働から決める
頻度は、書きたい気持ちではなく、本業と副業の稼働から決めます。発信の稼働は、副業の稼働の一部です。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 一、副業の稼働の上限を確認する | 月に副業に使える時間の上限。案件の稼働が優先で、発信はその余り。稼働時間の管理と申告 |
| 二、本業の繁忙期の稼働を見る | 一年で最も本業が忙しい月に、副業に使える時間はどれだけか |
| 三、一本にかかる時間を測る | 短い投稿なら数分、記事なら数時間。実際に書いて測る |
| 四、繁忙期の余りで書ける本数を出す | 繁忙期の副業の余りの時間を、一本の時間で割る。それが繁忙期に書ける本数 |
| 五、その本数を年間の頻度にする | 繁忙期に書ける本数で、一年を通す。閑散期に増やさない |
決め方の要点は、「繁忙期の本数で通す」ことです。閑散期に多く書き、繁忙期に止まると、依頼側から見て「止まった」になります。繁忙期でも書ける本数を通年の頻度にすれば、止まりません。閑散期に余った時間は、投稿を書き溜めて繁忙期に出す形に使えます。本業の繁忙期の副業の回し方は本業が忙しくて稼働できないときに書いています。
エラベルの見解
相談で最も多い思い込みは、「発信の頻度が低いと、依頼側に熱意が無いと思われる」というものです。実際には、依頼側の担当者が発信の頻度を熱意の指標として見ている例は、見ている限りありません。依頼側が見ているのは、発信の内容が判断の仕方になっているかと、直近の投稿が止まっていないかの二つで、頻度が高いことで評価が上がることはほとんどありません。
むしろ、頻度が高い発信で、内容が出来事の記録になっている人は、依頼側から「うちのことも書かれる」と警戒されます。毎日書こうとすると、判断の仕方だけでは書くことが無くなり、出来事に手が伸びます。頻度を落として、一本ずつ判断の仕方として書くほうが、依頼側の信頼につながります。エラベルでは、担当者の発信を依頼側に提示することはありませんが、依頼側が自分で確認したときに、頻度ではなく内容で判断している様子が見えています。
場所ごとの目安の考え方
発信の場所によって、一本の重さと、止まったときの見え方が違います。場所ごとに頻度の考え方を変えます。
| 場所 | 一本の重さ | 止まったときの見え方 | 頻度の考え方 |
|---|---|---|---|
| 短い投稿のSNS | 軽い。数分で書ける | 最終投稿の日付が目立つ。数週間空くと「止まった」に見える | 短い間隔で、一本を軽く。書き溜めが効く。Xでの発信のしかた |
| 記事のサービス | 重い。数時間かかる | 数か月空いても「止まった」には見えにくい | 長い間隔で、一本を厚く。noteで実績を見せる |
| 経歴の一覧の場所 | 更新は稀 | 止まっていても気にされない | 範囲や経歴が変わったときだけ。LinkedInのプロフィール整備 |
| 自分のサイト | 更新は稀 | 「最終更新」を出さなければ気にされない | 年に数回。自分のサイトは要るか |
場所の要点は、「短い投稿の場所は止まると目立ち、記事の場所は目立たない」ことです。両方をやると、短い投稿の頻度に引きずられて稼働が足りなくなります。稼働が限られるなら、記事の場所を軸にし、短い投稿は記事の告知だけにすると、止まったときに目立ちにくくなります。
頻度を上げて起きること
頻度を上げると、届く範囲は広がりますが、副業の場合は別のことも起きます。
| 起きること | 内容 |
|---|---|
| 案件の稼働が削られる | 発信の時間が案件の時間を圧迫し、依頼側への稼働が下がる。依頼側から見れば、担当者が発信に時間を使っている状態 |
| 内容が出来事に寄る | 判断の仕方だけでは書くことが尽き、案件の出来事を書き始める。五つの線を越えやすくなる |
| 本業の関係者に見つかりやすくなる | 投稿が増えると、検索や共有で本業の関係者の目に触れる機会が増える |
| 止まったときの落差が大きい | 毎日から突然止まると、「何かあったのか」と見える。低い頻度から止まるより目立つ |
| 発信が目的になる | 案件のための発信が、発信のための発信になり、案件の稼働より優先される |
起きることの要点は、「案件の稼働が削られる」ことです。発信は案件の入口ですが、いま受けている案件の稼働より優先されるものではありません。依頼側から見て、担当者の発信が増えて稼働が下がっていれば、次の更新に響きます。発信の頻度は、案件の稼働の余りで決まるもので、逆ではありません。
止まったときの再開の形
発信は止まります。本業の繁忙、案件の山、体調で、数週間から数か月空くことは珍しくありません。止まることを前提に、再開の形を決めておきます。
| 決めること | 内容 |
|---|---|
| 止まった理由を書かない | 「しばらく空いてしまいました」と書かない。空いたことに触れず、いつもの投稿を出す |
| 再開の一本目を先に用意しておく | 止まる前に、再開用の一本を書き溜めておく。再開のときに書く負担を無くす |
| 頻度を下げて再開する | 止まる前と同じ頻度に戻そうとしない。止まった理由が続いているなら、頻度を下げる |
| 止まっている間の見え方を整えておく | プロフィールに範囲と経歴が書かれていれば、投稿が止まっていても「何をしている人か」は分かる。プロフィールの書き方 |
| 止まることを稼働の計画に入れる | 「繁忙期は止める」と最初から決めておけば、止まっても計画どおり |
再開の要点は、「止まった理由を書かない」ことです。空いたことを謝ると、読む側は「止まっていた」ことに気づきます。触れずにいつもの投稿を出せば、読む側の多くは気づきません。再開の一本目を先に用意しておけば、止まった後に「何を書くか」から考える負担が無く、再開しやすくなります。
頻度を落としてよい時期
頻度を落とすことは、失敗ではなく、稼働の調整です。落としてよい時期を決めておきます。
| 時期 | 理由 |
|---|---|
| 本業の繁忙期 | 副業の稼働そのものが減る。案件を優先し、発信は止めてよい |
| 案件の稼働が上限に近い | 案件が忙しいなら、発信の入口は要らない時期。案件に集中する。複数案件を掛け持ちできるか |
| 案件の立ち上げの時期 | 新しい案件の最初の数週間は稼働が読めない。案件の最初の時期の進め方 |
| 発信が出来事に寄り始めたとき | 書くことが尽きて出来事を書き始めたら、頻度を落として、判断の仕方に戻す |
| 続けるか迷っているとき | 副業を続けるか迷っているなら、発信の頻度を上げても意味が無い。先に続けるかを決める |
時期の要点は、「案件の稼働が上限に近いときは発信を落とす」ことです。発信は次の案件の入口なので、いま案件で手一杯なら、入口を広げる必要はありません。案件が落ち着いたら、頻度を戻します。この上げ下げを、稼働の計画として最初から入れておくと、迷わずに済みます。
エラベルの見解
担当する側から見ると、発信が長く続いている人は、頻度を決めるときに「書ける本数」ではなく「止まらない本数」で決めています。書ける本数で決めると、閑散期の本数になり、繁忙期に止まります。止まらない本数で決めると、繁忙期の本数になり、通年で続きます。続いている人の頻度は、周りから見ると低く見えますが、依頼側から見ると「ずっと書いている人」です。
順番として、発信を始める前に、本業の繁忙期の月を一つ選び、その月に副業の案件の稼働を引いた余りで、何本書けるかを出す。それを通年の頻度にして始める。閑散期に余った時間は、頻度を上げるのではなく、書き溜めに使う。この順番で決めた頻度は低いですが、止まりません。エラベルでは、担当者の発信の頻度を登録の条件にしていませんし、依頼側への提示にも使っていません。発信は、続いていれば案件の入口の一つになり、止まっていても登録の経歴で提示できるので、頻度で無理をする必要はありません。
まとめ
- 発信は頻度ではなく、止まらないことで決まる。依頼側が見るのは直近の投稿と内容
- 頻度の上限は本業の繁忙期に副業の案件の稼働を引いた余りで決め、通年で通す。閑散期は書き溜めに使う
- 場所ごとに短い投稿は止まると目立ち、記事は目立たない。稼働が限られるなら記事を軸に
- 頻度を上げると案件の稼働が削られ、内容が出来事に寄り、本業に見つかりやすく、止まったときの落差が大きい
- 止まったら理由を書かず、用意した一本目で、頻度を下げて再開。プロフィールが整っていれば止まっても困らない
- 落としてよいのは本業の繁忙期・案件の稼働が上限に近い・案件の立ち上げ・出来事に寄り始めた・続けるか迷っているとき
よくある質問
月に一度でも、発信として意味はありますか
続いていれば意味があります。月に一度を一年続けると、判断の仕方が十本以上並び、依頼側が読めば「この人はこう考える人」と分かります。毎日書いて三か月で止まった人の投稿は、量は多くても最終の投稿が古く、「止まった人」に見えます。月に一度なら、記事の場所を軸にして、一本を厚く書く形が合います。
書き溜めた投稿を、予約で出し続けるのはよいですか
止まらないための方法として有効です。閑散期に書き溜めて、繁忙期に予約で出せば、繁忙期でも頻度を保てます。ただし、書き溜めた投稿が出ている間に、範囲や考え方が変わっていると、古い内容が出続けることになります。予約で出す投稿は、判断の仕方や型のように、時間が経っても変わらない内容にしておきます。
発信を止めて、登録先のプロフィールだけにしてもよいですか
構いません。発信は案件の入口の一つで、無くても登録先の経歴で依頼側に提示できます。発信の稼働が案件の稼働を圧迫しているなら、止めて案件に集中するほうが、依頼側からの評価も次の紹介も良くなります。再開したくなったら、頻度を低く決めて始め直せば足ります。