人事副業 / 案件獲得
プロフィールの書き方|人事の副業で、依頼側が「この人に頼める」と判断できる六つの欄の書き方
登録先でも、発信の場でも、副業のプロフィールは同じ役割を持ちます。依頼側が読んで、「この人に、何を、どのくらいの時間で頼めるか」を判断する材料です。ところが、多くのプロフィールは経歴の要約になっていて、「人事として十年、採用・労務・制度を幅広く担当」のように、担当の広さは伝わっても、頼める範囲は伝わりません。結論を先に書くと、副業のプロフィールは、肩書・範囲・経験・時間・条件・連絡の六つの欄で構成し、それぞれを「依頼側がその場で判断できる粒度」で書くと、案件の連絡につながります。広く書くほど、頼める範囲は見えなくなります。登録の流れ全体は登録型サービスへの登録のしかたに、自己紹介の文面そのものは自己紹介文のテンプレートにまとめています。
六つの欄と、それぞれで判断されること
プロフィールを六つの欄に分けると、依頼側がどの欄で何を判断しているかが見えます。
| 欄 | 書くこと | 依頼側が判断すること |
|---|---|---|
| 肩書 | 一つの業務と、副業で受けている事実 | 何の人か |
| 範囲 | 含むことと、含まないこと | 自社の困りごとに合うか |
| 経験 | 数と変化。「何年で、どのくらいの数を、どう変えて、何が変わったか」 | 実際にやっている人か。自社の規模と合うか |
| 時間 | 曜日と時間帯、週の合計、期間の考え方 | 自社の稼働と合うか |
| 条件 | 単価の考え方(幅と根拠)、契約の形の希望 | 予算に合うか |
| 連絡 | 連絡の方法と、返信の目安 | 頼むときにどうすればよいか |
欄の要点は、「依頼側は、上から順に読んで、どこかで止まる」ことです。肩書で何の人か分からなければ、範囲を読みません。範囲が合わなければ、経験を読みません。六つの欄が全部そろっていて、上から順に判断できる形になっていると、最後まで読まれます。
書く前に決めること
六つの欄を書く前に、材料をそろえます。材料が無いまま書くと、経歴の要約に戻ります。
| 決めること | 内容 | 参考 |
|---|---|---|
| 一つの業務 | 最初に受ける業務。二つ以上を並べない | 案件の範囲の決め方 |
| 含まないこと | その業務の周辺で、受けないこと。判断(合否・条件・優先順位)は依頼側に | — |
| 経験の数 | 本業でこなした数。社名と結びつく数値は幅にぼかす | 実績の示し方 |
| 経験の変化 | 型を変えて、何が変わったか。一つでよい | — |
| 時間 | 固定できる曜日と時間帯 | 稼働時間の決め方 |
| 単価の根拠 | 時間×時給の土台。幅で示す | 最初の一件の価格の決め方 |
| 本業の規定 | 社名を書けるか、副業と名乗れるか | 副業の許可申請 |
| 出さない線 | 支援先、候補者、特定できる数値と時期 | — |
決めることの要点は、「一つの業務が決まれば、残りは自然に決まる」ことです。業務が決まらないと、経験のどこを前に出すかも、時間をどう組むかも決まりません。
エラベルの見解
登録の相談で多いのは、「経歴は長いのに、連絡が来ない」という声です。プロフィールを見ると、肩書が「人事」、範囲が「採用・労務・制度全般」、経験が「十年以上」、時間が「応相談」。長い経歴が、頼める範囲を隠しています。依頼側は、この人に何を頼めばよいか分からず、読むのをやめます。
見ていて差がつくのは、「肩書の一行で、何の人かが決まっているか」です。「人事」ではなく「スカウト運用の副業を受けています」。範囲は「文面の型と一次対応まで。面接の設定と合否の判断は含みません」。経験は「三年で数千通。冒頭を候補者ごとに変える型にして、返信率が上がりました」。時間は「火木の夜と土曜午前、週六時間」。ここまで書けていれば、依頼側はその場で判断できます。エラベルでは、登録の時点でこの粒度で書いていただくので、書けている人には条件が合う案件のときにそのままご連絡できます。
六つの欄を書く手順
材料がそろったら、六つの欄を順に書きます。番号付きで整理します。
- 肩書を一行で書く。 「〇〇(一つの業務)の副業を受けています」。本業の肩書や社名は、規定と場に応じて、書くか書かないかを決める。
- 範囲を二行で書く。 一行目に含むこと、二行目に含まないこと。「含みません」を書くことで、範囲が具体的になる。
- 経験を三行で書く。 一行目に年数と数、二行目に型の変化、三行目に変わったこと。社名は規定に従い、書かないなら業種と規模で。
- 時間を一行で書く。 曜日と時間帯、週の合計。期間の考え方(一〜三か月で区切る希望)を添える。
- 条件を一行で書く。 単価は幅と根拠。契約の形の希望(業務委託、月額か時給か)。
- 連絡を一行で書く。 方法と、返信の目安(数日以内など)。
- 型と手順を書いたものがあれば、リンクを一行足す。 noteで実績を見せるの一本があれば、経験の欄の下に。
- 依頼側の立場で読み返す。 「この人に、何を、どのくらいの時間で頼めるか」が、上から順に分かるか。分からない欄を直す。
手順の要点は、「行数を決めて書く」ことです。行数を決めないと、経験の欄が長くなり、範囲と時間が埋もれます。肩書一行、範囲二行、経験三行、時間一行、条件一行、連絡一行の九行で、頼める範囲は伝わります。長く書く場は、型と手順の記事に分けます。
曖昧になる失敗
プロフィールが曖昧になる失敗は、欄ごとに型があります。
| 欄 | 失敗 | 直し方 |
|---|---|---|
| 肩書 | 「人事」「採用担当」だけ | 一つの業務と、副業で受けている事実 |
| 肩書 | 業務を三つ並べる | 一つに絞る。二つ目は一件目が終わってから足す |
| 範囲 | 「採用支援全般」「お任せください」 | 含むことと含まないことを一行ずつ |
| 範囲 | 含まないことを書かない | 「面接の設定と合否の判断は含みません」のように書く |
| 経験 | 担当の羅列。「採用・労務・制度を担当」 | 数と変化で。一つの業務に関わることだけ |
| 経験 | 数が無い。「多数」「豊富」 | 幅でよいので数を入れる |
| 経験 | 本業の社名と具体的な数値をそのまま書く | 規定に従い、幅にぼかす |
| 時間 | 「応相談」「週十時間程度」 | 曜日と時間帯で固定 |
| 条件 | 単価を書かない、または一点で書く | 幅と根拠 |
| 連絡 | 方法が無い。返信の目安が無い | 方法と目安を一行 |
| 全体 | 経歴の要約になっている | 六つの欄に分け直す |
| 全体 | 意欲や姿勢の言葉が多い | 「丁寧に」「真摯に」は削り、数と型に置き換える |
失敗の要点は、「広く・多く・熱く書くほど、頼める範囲が見えなくなる」ことです。依頼側は、意欲ではなく、範囲と時間と経験で判断します。
場ごとの書き分け
同じ六つの欄でも、置く場によって、前に出す欄と、書けない欄が変わります。
| 場 | 前に出す欄 | 注意 |
|---|---|---|
| 人事に特化した登録先 | 範囲・時間・条件 | 運営が案件を当てるための情報。全欄をそろえる |
| 一般の仲介 | 肩書・経験 | 人事以外の案件も混ざるので、何の人かを強く |
| 短い投稿の場 | 肩書・連絡 | 字数が限られる。範囲と時間は固定投稿に。Xでの発信のしかた |
| 実名の職歴の場 | 経験・範囲 | 本業の関係者が見る。副業と書けるかは規定と状況で。LinkedInのプロフィール整備 |
| 長文の場 | 経験(型と手順) | プロフィールは短く、本文で型を見せる。noteで実績を見せる |
| 職務経歴書 | 経験 | 六つの欄の「経験」を展開したもの。副業用の職務経歴書 |
書き分けの要点は、「範囲と時間は、どの場でも同じにする」ことです。場によって範囲や時間が違うと、依頼側が複数の場で見たときに、どれが本当か分からなくなります。前に出す欄は変えても、中身は変えません。
エラベルの見解
担当する側として登録した人の話を聞くと、案件の連絡が早い人のプロフィールは、短い。九行ほどで、範囲と時間と経験が分かり、長い説明は型の記事に分けてあります。連絡が来ない人のプロフィールは、長い。経歴の全部が書かれていて、頼める範囲がその中に埋もれています。長さと信用は比例せず、短さと判断のしやすさが比例しています。
エラベルは、範囲と時間を書いた登録に、条件が合う案件のときだけご連絡する窓口です。登録のプロフィールが六つの欄でそろっていれば、依頼側にそのまま見せられ、依頼側もその場で判断できます。そろっていなければ、ご連絡の前に確認のやり取りが要ります。プロフィールは、自分を全部伝える場ではなく、依頼側が判断できる最小限を渡す場だと考えると、書きやすくなります。
まとめ
- 副業のプロフィールは経歴の要約ではなく、依頼側が「何を、どのくらいの時間で頼めるか」を判断する材料
- 肩書・範囲・経験・時間・条件・連絡の六つの欄。依頼側は上から順に読み、どこかで止まる
- 書く前に一つの業務・含まないこと・数・変化・時間・単価の根拠・規定・出さない線を決める
- 手順は肩書一行→範囲二行→経験三行→時間一行→条件一行→連絡一行→記事のリンク→依頼側の立場で読み返す
- 失敗は広く・多く・熱く書くこと。意欲の言葉は数と型に置き換える
- 場によって前に出す欄は変えても、範囲と時間はどの場でも同じにする
よくある質問
経験が複数の業務にまたがっています。一つに絞ると、もったいなくないですか
絞ることで失うものより、絞らないことで失うもののほうが大きい。三つの業務を並べると、依頼側はどれを頼めばよいか分からず、運営はどの案件に当てればよいか分かりません。一つに絞って一件目を受け、終わったら二つ目を足す。この順番なら、狭さを保ったまま範囲が広がります。絞る業務は、経験の数が一番多いもの、依頼側の需要があるもの(スカウトの運用、求人票、一次対応、記録)から選びます。
本業の社名を書けません。経験の信用はどう作ればよいですか
社名が無くても、数と変化と型で信用は作れます。「大手」「従業員数百名規模の事業会社」のように業種と規模で示し、経験は「三年で数千通、冒頭を変える型で返信率が上がった」のように数と変化で書きます。型の具体性は、実際にやった人にしか書けないので、社名より信用になります。長く書ける場があれば、型と手順の記事を一本書いて、リンクを添えると、さらに伝わります。
「丁寧に対応します」「真摯に取り組みます」のような言葉は入れないほうがよいですか
入れても判断の材料にはなりません。依頼側は、丁寧さを言葉ではなく、範囲の書き方と返信の目安で判断します。「含まないこと」まで書いてある範囲、曜日と時間帯で固定された時間、数日以内と書かれた返信の目安。これらが、丁寧さの証拠になります。意欲の言葉を削って、その行に数か型を入れると、同じ行数で伝わる量が増えます。