人事副業 / 案件獲得
稼働開始から90日の設計|人事の副業で、最初の三か月を「把握・一つを直す・型にして渡す」の三段で組む
副業の案件が始まってから最初の三か月は、その案件が続くかどうかがほぼ決まる期間です。依頼側は、この期間で「頼んでよかったか」を判断し、自分は「この依頼側で続けられるか」を判断します。ここを行き当たりばったりで過ごすと、三か月後に何が変わったか示せず、続けるかどうかが感覚で決まります。結論を先に書くと、最初の三か月は「一か月目=把握と一つの課題の合意」「二か月目=その一つを直し切って数で示す」「三か月目=直したものを型にして依頼側に渡し、次を決める」の三段で組むと、区切りで続ける判断が数でできます。三段の順番を守ることが、範囲を広げずに成果を示す唯一の道です。一か月目の各作業はヒアリングで押さえる項目、現状把握のしかた、課題の言語化、提案のまとめ方に、早い段階で示す小さな成果は早い段階で成果を出すにまとめています。
三段の全体像
三か月を三段に分け、それぞれの目的と、終わりに何があるかを示します。
| 段 | 期間 | 目的 | 終わりにあるもの |
|---|---|---|---|
| 一 把握と合意 | 一か月目 | 依頼側の実態を数で見て、直す一つを合意する | 現状の一枚、提案の一枚、開始時点の数 |
| 二 一つを直す | 二か月目 | 合意した一つを、仕組みとして直し切る | 変わった数、直した仕組み |
| 三 型にして渡す | 三か月目 | 直した仕組みを依頼側が回せる型にし、次の課題を決める | 型の書面、区切りの数、次の提案 |
全体像の要点は、「一か月目に成果を出そうとしない」ことです。一か月目は把握と合意の月で、ここで成果を急ぐと、依頼側の認識のまま動いて、原因と違う場所を直すことになります。ただし、把握の途中で見つかる小さな改善(返信文面の誤字、表の抜け)は、その場で直して渡すと、依頼側の信頼が早く育ちます。
一か月目:把握と合意
一か月目にやることを、週ごとに整理します。
| 週 | やること | 渡すもの |
|---|---|---|
| 一週目 | 初回打ち合わせ、権限の受け取り、ヒアリング | ヒアリングの整理(一枚) |
| 二週目 | 現状把握(文面・数・表・媒体の画面)。数と日数を数える | 現状の一枚 |
| 三週目 | 課題の言語化。範囲の中と外に分け、一つに絞る。提案の一枚を作る | 提案の一枚 |
| 四週目 | 提案の合意。開始時点の数を記録。直す仕組みの準備(文面の型、返信の枠) | 合意の書面、開始時点の数 |
一か月目の要点は、「週ごとに一枚ずつ渡す」ことです。毎週、依頼側に何かが届く状態を作ると、把握の月でも「動いている」と見られます。何も渡さずに一か月把握を続けると、依頼側は不安になります。
エラベルの見解
登録の相談で多いのは、「三か月やったが、何が変わったか自分でも説明できない」という話です。話を聞くと、一か月目から依頼側に言われるまま作業を始め、二か月目に別のことを頼まれてそちらに移り、三か月目にまた別のこと。それぞれ少しずつ進んでいますが、どれも直し切っておらず、数で示せるものがありません。区切りで依頼側から「続けるかどうか」と聞かれて、答えられなかった。三段の順番が無いと、こうなります。
見ていて差がつくのは、「二か月目を、一つのことに使い切っているか」です。一か月目に合意した一つを、二か月目の全部の枠で直し切る。別のことを頼まれても、「区切りで次を決めましょう」と返す。この集中が、区切りで示す数を作ります。エラベルの登録でも、三か月後に契約が続いている人は、ほぼ例外なく、二か月目に一つを直し切っています。
二か月目:一つを直し切る
二か月目は、合意した一つに集中します。週ごとの進め方です。
| 週 | やること | 渡すもの |
|---|---|---|
| 五週目 | 仕組みを動かし始める(返信の文面の型、返信の枠、分担)。依頼側の分担が動いているかを確認 | 週次の数 |
| 六週目 | 数を追い、変わっていなければ仕組みを直す。変わっていれば続ける | 週次の数、直した点 |
| 七週目 | 仕組みが回っている状態を保つ。気づいた別の課題は記録して手を出さない | 週次の数、記録した気づき |
| 八週目 | 開始時点の数と現在の数を並べる。変わった理由、変わらなかった理由を書く | 二か月目の区切りの一枚 |
二か月目の要点は、「六週目で、数が変わっていなければ仕組みを直す」ことです。一か月待ってから見ると、直す機会を失います。週次で数を見て、二週目で判断する。変わらない理由の多くは、依頼側の分担が動いていないことなので、そこを数で示して動かします。
三か月目:型にして渡し、次を決める
三か月目は、直した仕組みを、自分がいなくても依頼側が回せる型にします。そのうえで、次の課題を決めます。
| 週 | やること | 渡すもの |
|---|---|---|
| 九週目 | 直した仕組みを、手順と文面の型として書面にする。誰が、いつ、何を、どの文面で | 型の書面(下書き) |
| 十週目 | 依頼側の担当に型を渡し、担当が回せるかを確認する。回せない部分を直す | 型の書面(確定) |
| 十一週目 | 残っていた課題の一覧を更新し、次の一つを選ぶ。次の提案の一枚を作る | 次の提案の一枚 |
| 十二週目 | 区切りの打ち合わせ。三か月の数、型、次の提案。続ける・広げる・止めるを決める | 区切りの一枚 |
三か月目の要点は、「型にして渡す」ことです。直した仕組みを自分だけが回せる状態にすると、自分がいないと止まり、依頼側は依存し、範囲が広がります。依頼側が回せる型にして渡すと、自分は次の課題に進め、依頼側は「仕組みを残してくれる人」として評価します。型の書き方はnoteで実績を見せると同じで、社名や候補者の情報を含めずに一般化します。
月ごとの区切りで確認すること
各月の終わりに、依頼側と確認することを整理します。区切りの打ち合わせは短く、書面を先に送ります。
| 月 | 確認すること | 決めること |
|---|---|---|
| 一か月目 | 現状の一枚と提案の一枚が共有されているか。開始時点の数が記録されているか。依頼側の分担と判断の目安が決まっているか | 二か月目に直す一つ |
| 二か月目 | 数が変わったか。変わらなかった理由。依頼側の分担が動いたか。範囲が広がっていないか | 三か月目に型にするか、もう一か月直すか |
| 三か月目 | 三か月の数。型が依頼側に渡ったか。次の課題。時間と単価の見直し | 続ける・広げる・止める。契約更新のタイミング |
確認の要点は、「二か月目の区切りで、もう一か月直すかを決めてよい」ことです。二か月目で数が目標に届かなければ、三か月目も同じ一つを続ける。型にするのは四か月目に。急いで次に進むより、一つを直し切るほうが、区切りで示せます。
三か月で崩れる典型
最初の三か月で案件が崩れる典型を整理します。
| 崩れ方 | 起きる構造 | 直し方 |
|---|---|---|
| 一か月目から成果を急ぐ | 期待に応えたい | 一か月目は把握と合意。小さな改善はその場で渡す |
| 二か月目に別のことを頼まれて移る | 断りにくい | 「区切りで次を決めましょう」と返す。記録して三か月目に |
| 数を週次で見ない | 月末にまとめて見る | 週次で。六週目で仕組みを直す |
| 依頼側の分担が動かないまま進む | 自分で吸収する | 数で示して動かす。動かなければ区切りで課題を変える |
| 型にせず自分だけが回す | 頼られるのが嬉しい | 三か月目に型にして渡す。依存を作らない |
| 区切りの打ち合わせを持たない | 続いているから不要と思う | 月ごとに書面を送り、短く確認する |
| 三か月目に次の提案が無い | 一つを直して満足する | 十一週目に次の一つを選ぶ |
| 時間と単価を見直さない | 言いにくい | 三か月目の区切りで。値上げのタイミング |
| 三か月の数が無い | 開始時点の値を記録していない | 四週目に記録する |
崩れ方の要点は、「三段の順番が崩れる」ことで起きています。順番を守れば、崩れの大半は起きません。
三か月後の分岐
三か月目の区切りで、案件は三つに分かれます。
| 分岐 | 状態 | 次 |
|---|---|---|
| 続ける | 数が変わり、型が渡り、次の課題がある。時間と単価を見直して続ける | 四か月目から次の一つ。同じ三段を短く回す |
| 広げる | 依頼側から範囲を広げる相談がある | 二つ目の業務を足す。時間と単価を業務ごとに。専門特化と何でも屋のどちらがよいか |
| 止める | 数が変わらず、原因が範囲の外にあり、依頼側が動かない。または依頼側の採用が終わった | 区切りで終える。型は渡す。関係は保つ |
分岐の要点は、「止めることも、成功の一つ」ということです。三か月で数が変わらず、原因が依頼側の側にあり、依頼側が動かないなら、続けても変わりません。型を渡して区切りで終えれば、依頼側との関係は保たれ、依頼側が動ける状態になったときに再開できます。
エラベルの見解
担当する側として登録した人の話を聞くと、案件が長く続いている人は、最初の三か月を「一つを直し切って、型にして渡す」ことに使い、四か月目からは同じ三段を短く(一か月で一段)回しています。三か月で一つ、次の三か月で一つ、と積み上がると、依頼側にとって「仕組みを残してくれる人」になり、契約は自然に続きます。
依頼側から見ると、副業の人が三か月の設計を持っていて、月ごとに書面を送り、区切りで数と型と次の提案を出す。社内の人事にも求めにくい動き方です。エラベルは、範囲と時間を書いた登録に、条件が合う案件のときだけご連絡する窓口ですが、最初の三か月を三段で回した人は、区切りで依頼側から続ける相談を受けています。三か月の設計は、案件が決まった時点で持っておくものです。
まとめ
- 最初の三か月は一か月目=把握と一つの合意、二か月目=一つを直し切る、三か月目=型にして渡し次を決めるの三段
- 一か月目は週ごとに一枚ずつ渡す(ヒアリングの整理、現状の一枚、提案の一枚、合意の書面)。成果を急がない
- 二か月目は一つに集中し、週次で数を見て、六週目で仕組みを直す。別のことを頼まれても区切りで
- 三か月目は依頼側が回せる型にして渡す。依存を作らない。次の一つを選ぶ
- 月ごとに書面を先に送り、短く区切りの確認。二か月目でもう一か月直す判断もあり
- 三か月後は続ける・広げる・止めるの三つ。止めることも成功の一つ
よくある質問
依頼側が、一か月目から成果を求めてきます
一か月目の週ごとの一枚(ヒアリングの整理、現状の一枚、提案の一枚)を、成果として渡します。「応募数と日数を数えて、止まっている場所が分かりました」は、依頼側にとって初めて見る実態で、十分な成果です。加えて、把握の途中で見つかる小さな改善(返信文面の誤字、管理の表の抜け、媒体の設定の見落とし)は、その場で直して渡す。数で示す成果は二か月目に来ますが、一か月目にも「動いている」と見える形は作れます。早い段階で成果を出すを参照してください。
二か月目に数が変わりませんでした。三か月目はどうすればよいですか
変わらなかった理由を、仕組みの側と依頼側の分担の側に分けて見ます。仕組みの側なら、三か月目も同じ一つを直し続け、型にするのは四か月目に。依頼側の分担が動いていないなら、数で示して動いてもらい、それでも動かなければ、区切りで課題を変えるか、範囲の外の原因として依頼側に渡します。数が変わらないまま次の課題に進むと、示せるものが無いまま三か月が終わります。一つを直し切ることを優先してください。
三か月で止めることになりました。失敗ですか
数が変わらず、原因が範囲の外にあり、依頼側が動かない場合、続けても変わりません。区切りで終えることは、正しい判断です。終えるときは、三か月の数と、直した仕組みの型と、残った課題の一覧を書面で渡し、「依頼側の側が動ける状態になったら、また」と伝えます。関係が保たれていれば、半年後に再開の相談が来ることもあります。依頼側の採用そのものが終わった場合も同じで、型を渡して終えれば、次の採用のときに声がかかります。