面接代行の副業単価の目安と決め方|面接の時間だけでなく、準備と評価の記録まで含めて組み立てる
面接代行は、依頼先の会社に代わって、候補者の面接を行う仕事です。一次面接を任されることが多く、面接の経験がある人事経験者に向いた副業です。単価は「1回いくら」で決めることが多いのですが、面接の時間だけで単価を考えると、実際にかかる時間とのずれが大きくなります。面接の前には候補者の書類を読み、面接のあとには評価を記録して依頼先に報告する必要があるからです。結論から書くと、面接代行の単価は、面接の時間に加えて、準備と評価の記録・報告の時間を含めて組み立て、平日の日中に対応できるかどうかも単価に反映すると、無理のない単価になります。
単価は依頼先や業務の範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、この記事では金額の相場は扱いません。
1回の面接にかかる時間を分ける
面接代行の1回にかかる時間は、次のように分けられます。
| 作業 | 中身 | 時間のかかり方 |
|---|---|---|
| 準備 | 候補者の書類を読み、面接で確かめることを決める | 書類の量と職種で変わる |
| 面接 | 候補者と話し、経験や考え方を聞く | 面接の長さで決まる |
| 評価の記録 | 評価の基準に沿って、評価と理由を書く | 記録の深さで変わる |
| 報告 | 依頼先に評価を伝え、質問に答える | 依頼先とのやりとりの量で変わる |
面接の時間だけを単価の根拠にすると、準備と記録・報告の時間がただ働きになります。1回の面接について、準備から報告までの時間を実際に測り、自分の時間単価を掛けて単価の根拠にしてください。時間単価の考え方は本業年収と副業単価の関係、単価の組み立て方の全体は人事の副業単価の相場で書いています。
平日の日中の対応と単価
面接代行で気をつけたいのが、面接の時間帯です。候補者の多くは在職中で、平日の夜や週末の面接を望むこともありますが、依頼先の都合で平日の日中に面接が入ることもあります。副業で受ける場合、本業の時間と重なる平日の日中の面接は、受けられないか、受けられても調整の負担が大きくなります。
単価を提示するときは、対応できる時間帯を最初に伝えてください。平日の夜や週末だけなら、そのことを条件として伝え、平日の日中の対応を求められる場合は、その分を単価に反映するか、受けない範囲として決めておくと、後でもめることを防げます。また、面接の直前の取り消しや日程の変更が多い依頼先もあります。直前の取り消しで空いた時間をどう扱うかも、最初に決めておくと安心です。
エラベルの見解
面接代行の単価で多い失敗は、評価の記録の深さを決めずに受けて、依頼先から何度も質問が来ることです。評価を簡単に書いて送ったところ、依頼先から「なぜこの評価なのか」「この点はどう確かめたのか」と質問が続き、そのやりとりに時間を取られる。結果として、1回あたりの時間が大きくふくらみます。
受ける前に、評価の記録をどの項目について、どの程度の詳しさで書くかを依頼先と決めてください。記録の形が決まっていれば、質問のやりとりが減り、依頼先も評価を使いやすくなります。担当する側から見て、評価の理由を具体的に書ける人ほど、依頼先から信頼され、単価の見直しにもつながります。
1案件の流れ
面接代行の1案件は、おおむね次の流れで進みます。
- 打ち合わせ:依頼先から求める人物像、評価の基準、面接で確かめたいことを聞く
- すり合わせ:最初の数回は、依頼先の担当者と評価を突き合わせ、基準のずれを直す
- 面接の実施:準備・面接・評価の記録・報告を繰り返す
- 見直し:面接の評価と、その後の選考の結果を照らし合わせ、評価の基準を見直す
最初の打ち合わせとすり合わせには時間がかかるため、初月の単価に反映するか、時間で見積もるのがおすすめです。面接代行の仕事の中身は面接代行の副業の仕事で書いています。
面接で守るべきこと
面接代行では、依頼先の会社に代わって候補者と向き合います。そのため、採用選考に関する決まりを守る責任があります。東京労働局の案内では、採用選考は、応募者の基本的人権を尊重すること、応募者の適性と能力に基づいた基準により行うことを基本的な考え方としています。そのうえで、本籍・出生地、家族、住宅状況、生活環境・家庭環境、宗教、支持政党、人生観・生活信条、尊敬する人物、思想などに関することを、面接で尋ねるなどして把握することは、就職差別につながるおそれがあるとされています。
雑談のつもりで家族のことを聞いてしまう、といったことは起こりがちです。依頼先の評価の基準に沿って、仕事の経験や力に関係することだけを聞くようにしてください。面接代行で気をつける点は面接代行の注意点でも書いています。
エラベルの見解
面接代行で、もう一つ考えてほしいのは、自分は依頼先の会社の顔として面接に出ているということです。候補者から見れば、面接官は会社の人です。面接官の態度や話し方は、そのまま会社の印象になります。
評価をすることばかりに意識を向けず、候補者に会社の魅力を伝え、疑問に答える時間も大切にしてください。候補者が面接を通じて会社に関心を持てば、辞退が減り、依頼先からの評価も上がります。それが、単価を上げていく一番の根拠になります。
まとめ
- 面接代行の単価は、面接の時間に加えて、準備・評価の記録・報告の時間から組み立てる
- 対応できる時間帯を最初に伝え、平日の日中の対応は単価に反映するか受けない範囲として決める
- 評価の記録の深さを依頼先と決めておくと、質問のやりとりが減る
- 最初のすり合わせの時間を、初月の単価に反映する
- 面接では本人の適性と能力に関係のない事項を尋ねない。依頼先の顔として候補者に向き合う
よくある質問
面接代行の副業単価の相場はいくらですか
依頼先や業務の範囲によって大きく異なり、公的な統計もないため、一律の相場はお伝えできません。準備から報告までの1回の時間を測り、自分の時間単価を掛けて単価の根拠をつくってください。
オンラインの面接なら副業でも受けやすいですか
移動の時間がかからない分、受けやすくなります。ただし、面接の時間帯が本業と重なるかどうかは変わりません。対応できる時間帯を最初に伝えておいてください。
合否まで判断してよいのですか
面接代行では、評価を記録して依頼先に報告し、合否は依頼先が判断する形が一般的です。どこまでを任されるのかを、受ける前に依頼先と確かめてください。
本記事は 2026-10-16 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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