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スプレッドシートで足りる範囲|人事の副業で自分の管理(稼働ログ・請求と入金・アカウントの一覧・判断のメモ・改善の記録)は、表計算の一枚ずつで足りる。足りなくなるのは案件が増えたときではなく、依頼側の情報を置き始めたとき

公開 2026-09-20

副業の管理に、専用のツールを入れるべきか迷う。稼働の記録のアプリ、請求の作成のサービス、案件の管理のツール。便利そうだが、副業の枠で使いこなせるか分からず、費用もかかる。結論を先に書くと、人事の副業で自分が管理するもの(稼働ログ、請求と入金の記録、アカウントの一覧、判断のメモ、改善の記録)は、表計算の一枚ずつで足ります。案件が三件や四件になっても、列で案件を分ければ、一組のまま回ります。足りなくなるのは、案件が増えたときではなく、依頼側の候補者の情報を自分の表に置き始めたときです。それは表計算の限界ではなく、置く場所の間違いで、専用のツールに移っても解決しません。表計算で足りる範囲を知っておけば、ツールに投資する前に、自分の管理は整います。自分のツールの一組はよく使うツールに、稼働ログの付け方は稼働ログの付け方に、入金の記録は決済・振込先の準備にまとめています。

表計算で足りる五つの用途

自分の管理の五つの用途は、それぞれ表計算の一枚で足ります。列の設計だけ決めておきます。

用途要点
一、稼働ログ日付、案件、工程、始めの時刻、終わりの時刻、時間、メモ案件の列で分ける。工程の名前は稼働報告と揃える。メモに依頼側の情報を書かない
二、請求と入金の記録案件、稼働の月、請求日、請求額、入金予定日、入金日、入金額、差の理由、状態入金予定日の列で、月に一度、遅れを探す。差の理由を書く
三、アカウントの一覧案件、仕組みの名前、種類(自分・発行・共有)、ID、発行日、権限、多要素認証、停止の予定、停止の確認パスワードは書かない。停止の確認の列の空欄を月に一度探す。アカウント管理のしかた
四、判断のメモ日付、案件のタグ、場面、判断、結果依頼側の情報を抜く。「返信が来ないときは相手の絞り方を疑う」のような判断だけ。発信のネタの見つけ方
五、改善の記録月、案件、見た数字(三つまで)、変えた一つ、結果、他の要因項目を途中で変えない。効かなかった変更も残す。改善を回す

五つの要点は、「どれも一枚で、案件の列かタグで分ける」ことです。案件ごとに表を作ると、案件が増えるたびに管理する場所が増えます。一枚の中で案件を列で分ければ、案件が増えても表は増えず、絞れば案件ごとに見られ、絞らなければ全体が見られます。表計算の絞り込みと集計の機能で、月末の集計も済みます。

足りなくなる合図と、その正体

表計算で足りなくなったと感じる場面と、その正体を見ます。多くは、表計算の限界ではありません。

感じること正体直し方
候補者の情報が増えて、表が重くなった依頼側の候補者の情報を自分の表に置いている。置く場所の間違い候補者の情報は依頼側のATSか共有に。自分の表には置かない
案件ごとに表が増えて、どれがどれか分からない案件ごとに表を作っている。設計の問題一枚に集め、案件の列で分ける
集計に時間がかかる列の名前が揃っていない、工程の名前が案件ごとに違う列と工程の名前を揃える
依頼側と共有する表が、自分の表と混ざった依頼側の共有に置く表と、自分の表を分けていない依頼側の共有に置く表は依頼側のもの。自分の表とは別
通知や自動の処理が欲しい表計算に無い機能を求めている本当に要るか。副業の枠で、月に一度の手動の確認で足りることが多い
複数の人と同時に編集したいチームで受けている依頼側の共有の中で、依頼側の表で。自分の表は一人用

合図の要点は、「候補者の情報を置き始めたときが、足りなくなる最初の合図で、それは表の問題ではない」ことです。候補者の情報は、依頼側のATSや共有の中で扱うもので、自分の表に置くことが情報の線を越えています。専用のツールに移しても、置く場所が自分の側であることは変わらず、線は越えたままです。置く場所を依頼側の側に戻せば、自分の表は軽いままです。情報の置き場は案件ごとの情報の分け方に書いています。

エラベルの見解

相談で最も多い思い込みは、「案件が増えたら、専用のツールが無いと管理できない」というものです。実際には、複数の依頼側を長く持っている担当者の多くは、自分の管理を表計算の一組で回しています。稼働ログ、請求、アカウント、判断、改善の五つの表を、案件の列で分けて持ち、月末に集計する。専用のツールを使っている人と、管理の精度に差はありません。

見ていて差がつくのは、表に何を置いているかです。自分の管理の情報だけを置いている人の表は、案件が増えても一組で軽いままです。候補者の情報や依頼側の資料を置き始めた人の表は、重くなり、案件の終了時に消す作業が要り、置き忘れると守秘の問題になります。エラベルでは、担当者の自分の管理は担当者のツールで、依頼側と候補者の情報は依頼側の仕組みで、と分けることを前提にしています。表計算で足りるかどうかは、表計算の性能ではなく、置くものを分けているかで決まります。

依頼側の候補者の管理に表を使う場合の線

依頼側にATSが無く、候補者の管理を表で行う案件があります。その場合、表は使いますが、自分の表ではありません。

項目自分の管理の表依頼側の候補者の管理の表
置く場所自分の副業用のクラウド依頼側の共有の中
誰のものか自分依頼側。依頼側の資産として残す
置く情報稼働、請求、アカウント、判断、改善候補者の情報、状態、記録
列の設計五つの用途ごとATSの骨格(状態、工程の日付、記録、連絡の履歴)に合わせる。ATSを扱えると何が変わるか
案件の終了時残す(依頼側の情報は入っていない)依頼側に残し、自分のアクセスを停止してもらう
誰が編集するか自分自分と依頼側の社内の人。編集の範囲を最初に決める

線の要点は、「候補者の管理の表は、依頼側の共有の中に作り、依頼側のものにする」ことです。自分のクラウドに作ると、候補者の情報が依頼側の外に出て、終了時に消す作業が要ります。依頼側の共有の中に作れば、情報は依頼側の管理下に留まり、終了時はアクセスの停止だけで済み、依頼側には資産が残ります。依頼側に仕組みが無い場合の作り方はツールを統一するか合わせるかの「統一を依頼側に頼んでよい場面」に整理しています。

表を一組に保つ設計

案件が増えても表を一組に保つ設計の要点です。最初に決めておけば、増やさずに済みます。

設計内容
案件の列を常に持つ五つの表すべてに「案件」の列を置き、案件ごとに絞れるようにする
工程の名前を揃える稼働ログ、稼働報告、改善の記録で、工程の名前を同じにする。案件ごとに違う名前を使わない
月のシートを分けない一枚に続けて書き、日付で絞る。月ごとにシートを分けると、集計が面倒になる
集計の行を上か別のシートに月ごと、案件ごとの集計を、集計の機能で自動に出す。手で数えない
パスワードと候補者の情報は置かないこの二つを置かなければ、表が漏れても損が小さい
表の場所は副業用のクラウドの一か所端末に散らさない。副業用の利用者で開く。私物端末で作業してよいか
列を途中で変えない列を足すのはよいが、既存の列の名前と意味は変えない。過去と比べられなくなる

設計の要点は、「工程の名前を揃える」ことです。稼働ログの工程と、稼働報告の工程と、改善の記録の工程が同じ名前なら、ログを集計すればそのまま報告になり、報告の数字がそのまま改善の記録になります。名前が違うと、表と表の間で写し直すことになり、時間がかかります。報告の型は稼働報告のフォーマットに書いています。

表計算で起きやすい失敗

表計算を使う中で、副業の担当者が起こしやすい失敗です。

失敗何が起きるか防ぎ方
候補者の情報を自分の表に置く情報が依頼側の外に出る。守秘の線依頼側の共有の中に
パスワードを表に書く表が漏れたら全部が使えるパスワード管理のツールに。パスワードの受け渡し
本業の端末やアカウントで表を開く本業の管理下に副業の記録が入る副業用の端末とアカウントで
案件ごとに表を作る表が増え、終了時の整理が増える一枚に案件の列
月末にまとめて記憶で埋める記録の信頼が無くなるその日のうちに。抜けは抜けとして残す。稼働ログの付け方
集計を手で数える時間がかかり、間違える集計の機能で自動に
表を依頼側と共有するときに、自分の管理の列を見せる稼働の内訳や他の案件の情報が依頼側に見える依頼側と共有する表は別に作る。自分の管理の表は共有しない
表の控えを取らない誤って消したときに戻せない副業用のクラウドの版の履歴を使う。定期的に控えを

失敗の要点は、「候補者の情報とパスワードを置かない」の二つが、最も重いことです。他の失敗は、手間や精度の問題ですが、この二つは情報の線の問題で、表が漏れたときの損が大きくなります。置かなければ、表が漏れても、稼働と請求と判断のメモで、依頼側の情報は含まれません。

専用のツールに移る判断

表計算から専用のツールに移す判断は、案件の数ではなく、用途ごとに見ます。移す必要が無いことも多いです。

用途表計算で足りる限り移す判断
稼働ログ案件が数件、一人で付ける副業から独立し、チームで稼働を管理する段階。それまでは表で足りる
請求と入金案件が数件、月に数枚の請求請求の枚数が多く、消し込みに時間がかかる段階。税の処理と連動させたい場合は専門家に相談してから
アカウントの一覧常に表で足りる移す必要は無い。パスワードは別のツールに
判断のメモ常に表かノートで足りる移す必要は無い
改善の記録常に表で足りる移す必要は無い
候補者の管理自分の表には置かないので、該当しない依頼側の仕組みの話。自分が選ぶものではない

判断の要点は、「移す必要があるのは稼働ログと請求だけで、それも独立や規模の拡大の段階」だということです。副業の範囲で、案件が数件なら、五つの用途は表計算で足ります。専用のツールは、便利に見えますが、覚える時間と費用がかかり、副業の枠を圧迫します。表計算で回っているなら、移す理由はありません。費用が経費になるかは経費にできるものを見たうえで、専門家にご確認ください。

エラベルの見解

担当する側から見ると、管理に時間を取られていない人は、専用のツールを使いこなしている人ではなく、表計算の一組を、案件の列で分けて、月末に集計の機能で回している人です。稼働ログを付けた日に集計が出て、稼働報告に写すだけで済み、請求の入金予定日の列を見れば遅れが分かり、アカウントの一覧の確認の列を見れば放置が分かる。全部が表計算の一組の中で済んでいます。専用のツールを入れた人が、それより速いわけではありません。

順番として、副業を始める前に五つの表を一組で作り、案件の列と揃えた工程の名前を持ち、候補者の情報とパスワードは置かないと決め、副業用のクラウドの一か所に置き、月末に集計の機能で出す。案件が増えたら、列で分けるだけで表は増やさない。依頼側の候補者の管理に表が要るなら、依頼側の共有の中に作る。この順番で、表計算は副業の管理に足り続けます。エラベルでは、担当者の自分の管理は担当者のツールで、依頼側の情報は依頼側の仕組みで、と分けることを前提にしています。表計算で足りるかどうかは、置くものを分けているかで決まります。

まとめ

よくある質問

表計算の関数や集計の機能が苦手です。それでも足りますか

五つの表で使う機能は、絞り込みと、合計と、日付での並べ替え程度で、複雑な関数は要りません。集計の機能(表の範囲を選んで、案件ごと・月ごとに合計を出す機能)を一度覚えれば、月末の集計は数分で済みます。覚える時間は、最初の一回だけです。苦手なら、最初は手で合計しても構いませんが、月末の時間が増えるので、早めに集計の機能を一度試してみることを勧めます。

依頼側から「候補者の一覧を表で管理してほしい」と言われました。自分の表計算で作ってよいですか

自分のクラウドではなく、依頼側の共有の中に作ります。「御社の共有フォルダの中に表を作り、そこで管理する形でよいですか」と提案し、依頼側の共有に置きます。列は、状態、工程の日付、記録、連絡の履歴のように、ATSの骨格に合わせます。依頼側の共有に置けば、情報は依頼側の管理下に留まり、終了時はアクセスの停止だけで済みます。依頼側が「自分の側で」と言う場合は、置く情報の範囲と終了時の扱いを文面で確認し、副業用の端末とアカウントで、他の案件と混ぜずに扱います。線は守秘の線を越えるに整理しています。

稼働ログと請求の記録を、一枚の表にまとめてよいですか

分けたほうが管理しやすいですが、一枚のシートに複数の表を置く形でも構いません。大切なのは、稼働ログは日ごとの行、請求は案件×月の行、という粒度の違いを混ぜないことです。粒度が違うものを一つの表にすると、集計が難しくなります。同じファイルの中で、シートを用途ごとに分けるのが、一組に保ちつつ管理しやすい形です。表の設計は稼働ログの付け方決済・振込先の準備に書いています。