採用代行 / Geekly
Geeklyの返信率を上げる運用|送信数を増やす前に見直す3点
Geeklyでスカウトの返信が少ないとき、代行会社から最初に出てくる提案は「送信数を増やしましょう」になりがちです。ところがこの媒体では、公式の料金体系に「求職者スカウト無料」とある一方で、「※一次面接確約が条件です」と注記されています。返信が一つ増えることは、一次面接の枠が一つ埋まることにほぼ等しいので、原因が分からないまま数を増やすと、面接の予定だけが崩れます。この記事では、返信が来ない原因を上流から順に三つに切り分け、それぞれの確かめ方と直し方を整理します。以下は2026年9月24日時点で公式サイトに記載されている内容に基づきます。
切り分けの前に、返信率の分母と期間をそろえる
原因を探す前に、数字そのものが比べられる状態かを確かめます。代行会社の報告と社内の感覚で返信率が食い違うとき、たいていは分母が違います。送った数を分母にしているのか、検索条件に当たった人数を分母にしているのかで、同じ月でも数字が大きく変わります。期間の区切りも、送信日で数えるか返信日で数えるかでずれます。
もう一つ、紹介経由とスカウト経由を分けて数えているかも確かめます。公式には、月間12,000名超えの登録者の中から1社あたり平均40名を紹介するという記載があります(2026年6月時点の実績とされています)。紹介から面接に進んだ件数がスカウトの成果に混ざっていると、返信率の良し悪しを判断できません。面接枠は二つの経路で共有されるので、枠の消費も経路ごとに記録しておきます。
分母と期間がそろったら、症状から疑う場所の見当をつけます。次の表は、よく見る症状と、最初に疑う工程、その確かめ方を並べたものです。上の行ほど上流の工程で、上から順に確かめると手戻りが少なくなります。
| 症状 | 最初に疑う工程 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 返信がほとんど来ない | 送る相手の選び方(抽出) | 送った相手のレジュメを数人分読み直す |
| 返信はあるが断りが多い | 文面の技術の言葉 | 文面を現場の技術者に読んでもらう |
| 面接後に辞退が続く | 文面と面接の中身のずれ | 面接後のスコアと、文面で伝えた内容を並べる |
切り分け一:送る相手を、レジュメを読んで選んでいるか
最初に確かめるのは、送る相手の選び方です。公式には「レジュメの確認が可能」と書かれており、検索で一覧を出したあと、一人ずつ経歴を読んでから送る相手を決められます。登録者数は約56万名以上(2026年7月時点)とされ、条件に当たる人数は多くなりがちです。当たった全員に同じ文面を送る運用だと、相手の経歴と文面が噛み合わず、返信が来ないのは自然な結果です。
確かめ方は、送った相手のレジュメを数人分、社内の誰かが読み直すことです。「なぜこの人に送ったのか」を一行で説明できない相手が混ざっていれば、抽出の段階に原因があります。代行会社に見送った候補の記録を出してもらうのも有効です。見送りの理由が残っていない抽出は、翌月も同じ基準で繰り返されます。
直し方は、絞る基準を社内で先に決めて渡すことです。技術の経験年数と扱っていた規模、直近の職務内容と自社の募集との重なり、年収の水準と自社が提示できる範囲、といった基準を文書にします。年収の基準を先に決めておくと、面接まで進んでから条件が合わずに終わる件数も減ります。条件の組み方そのものはGeeklyの検索条件の組み方にまとめています。
切り分け二:文面の技術の言葉を、現場が確かめているか
抽出に問題がなければ、次は文面です。IT・Web・ゲームの職種では、技術の名前や役割の呼び方が正確かどうかで、文面の受け取られ方が変わります。職種名だけを並べた文面は誰にでも送っているように見え、技術の言葉が実際と違う文面は、詳しい相手ほど違和感を持ちます。返信は来るのに断りが多い、という症状はここで起きていることが多いです。
確かめ方は、送った文面を現場の技術者に数通読んでもらうことです。全文ではなく、相手の経歴に触れた部分と、自社の技術や体制を書いた部分だけを見せれば、確認は短く終わります。Geeklyの職種区分は、IT、Web/広告、ゲームに分かれ、それぞれに細かい職種名が並んでいます。区分ごとに文面の型を分けておけば、技術の確認も区分ごとに一度で済みます。
直し方は、書く人と見る人を分けることです。文面を部分ごとに分け、それぞれ誰が書き、誰が確かめるかを決めておくと、断りが多いときにどこを直せばよいかも追えるようになります。次の表は、分担の一例です。
| 文面の部分 | 書く人 | 確かめる人 | 確かめる観点 |
|---|---|---|---|
| 相手の経歴に触れる書き出し | 代行会社 | 現場の技術者 | 技術の名前と役割の呼び方が合っているか |
| 仕事の中身と体制 | 採用担当(型として用意) | 現場の技術者 | 実際の開発の進め方と食い違いがないか |
| 待遇と条件 | 採用担当 | 採用担当 | 求人票と同じ範囲か |
| 面接の案内 | 代行会社 | 採用担当 | 一次面接の案内として書かれているか |
現場が見るのは上の二行だけなので、確認は短く済みます。一度確かめた型は翌月以降も使えるため、現場の負担は回を追うごとに小さくなります。文面の作り方はGeeklyのスカウトテンプレートの作り方にもまとめています。
エラベルの見解
返信率の相談で最も多い思い込みは、「文面を上手に書けば返信は増える」というものです。実際には、Geeklyで返信が来ない原因は文面より手前の抽出にあることが多いと感じています。レジュメを読める媒体で、読まずに送った文面は、どれだけ整っていても相手の経歴に触れられません。ここで差が出るのが担当者です。同じ料金で同じ時間を使っても、技術の経歴を読み取れる担当者は、送る相手を選ぶ段階で外れを減らせます。読み取れない担当者は、検索条件に当たった人をそのまま送信先にしがちです。代行会社を比べるときは、文面の見本より、見送った候補のリストとその理由を見せてもらうほうが実力が分かります。
切り分け三:面接で受けた印象が、文面に戻っているか
抽出も文面も問題が見当たらないのに、面接後の辞退が続くことがあります。この場合は、文面で伝えた内容と、面接で相手が受けた印象がずれている可能性があります。文面で魅力的に書きすぎると、返信は増えても面接で落差が生まれ、結果として採用には近づきません。
ギークリーには、この確かめ方に使える仕組みがあります。公式の企業様向けページには、面接後に求職者の感想を収集して独自にスコア化し、その結果をもとにアドバイザーが面接を分析して助言する、と書かれています。スコアを元に面接の内容を改善し、承諾率の向上につなげる、とも続きます。面接を受けた側の感想が戻ってくるので、文面で伝えたこととの違いを確かめられます。
直し方は、この材料を毎月の文面の見直しにつなぐことです。送った文面の版を記録しておき、面接後のスコアや分析と並べて、伝えた内容と受けた印象のずれを確かめます。そのうえで、翌月の文面の書きすぎた部分を削ります。面接後の材料を代行会社と共有する場合は、候補者の個人情報が含まれるので、共有の範囲を社内の基準で決め、法令の解釈が関わる部分は個別の判断を専門家にご確認ください。
三つを通ってから、送信数を動かす
三つの切り分けを通り、原因を直したあとで、初めて送信数を検討します。送信数を増やしてよいのは、面接枠に余りがあり、返信が面接につながる割合が安定していて、レジュメを読む時間を保ったまま数を増やせるときです。どれか一つでも欠けていると、増やした分は枠の消費か、読まずに送る文面に変わります。
反対に、送信数を減らしたほうがよい場面もあります。紹介で枠が埋まりそうな月、現場の確認が追いつかない月、面接後の辞退が続いている月です。月に出せる枠が少ない会社ほど、返信率を上げる目的は「同じ枠を少ない送信で埋めること」になります。次の表は、判断の材料と、増やす・据え置く・減らすの目安を並べたものです。
| 判断の材料 | 増やす | 据え置く・減らす |
|---|---|---|
| 今月の面接枠 | 余りがある | 紹介で埋まりそう |
| 返信から面接への進み方 | 安定している | 辞退や日程の不成立が増えている |
| 一人あたりの読む時間 | 保てる | 数を増やすと削られる |
| 現場の技術確認 | 追いついている | 確認待ちの文面が溜まっている |
代行会社と毎月そろえる数字は、送信数、返信数、面接の実施数、面接後の辞退数、紹介経由の面接実施数です。このうち結果に最も近いのは面接の実施数で、ここを中心に置いておくと、返信率の上下に振り回されずに済みます。採用の工程を数字で追う考え方は採用の可視化でも扱いました。
エラベルの見解
担当する側から見ると、Geeklyの返信率の改善は「送る数を減らしながら面接を埋める」仕事になります。返信が面接の確約に近い媒体なので、返信率が上がれば、同じ枠を埋めるのに必要な送信は減ります。浮いた時間を一人あたりの読み込みに回せば、さらに外れが減るという循環です。逆に、改善の成果を送信数の増加で示そうとする担当者だと、枠を超えた確約や、現場の確認待ちが増えていきます。代行会社の月次報告で送信数ばかりが強調されていたら、面接の実施数と枠の埋まり方を並べて見せてもらってください。外注範囲の考え方はGeeklyのスカウト代行にもまとめました。
まとめ
- 返信率を比べる前に、分母(送信数か対象人数か)と期間、紹介経由との分け方をそろえる
- 返信がほとんど来ないなら、まず送る相手をレジュメを読んで選んでいるかを確かめる
- 断りが多いなら、文面の技術の言葉を現場が確かめているかを見直す
- 面接後の辞退が続くなら、面接後のスコアと文面で伝えた内容を並べる
- 送信数は三つを直したあとに、面接枠と読む時間を保てる範囲で動かす
よくある質問
Q. 返信率が低いとき、最初に送信数を増やしてはいけないのですか
原因が分からないまま増やすと、同じ理由で返信が来ない送信が増えるだけになりがちです。Geeklyでは返信が一次面接の確約につながるので、増えた返信が枠を超える心配もあります。先に抽出、文面、面接後の材料の順に確かめてください。
Q. 面接後のスコアは、代行会社にも共有してよいのですか
文面の見直しに使うなら、共有する価値はあります。ただし候補者の個人情報が含まれるため、共有する範囲と方法を社内の基準で決めてから渡してください。法令の解釈が関わる部分は、個別の判断を専門家にご確認ください。
Q. 代行会社と毎月確認する数字は、何を中心にすればよいですか
面接の実施数を中心に置くのがおすすめです。送信数や返信率は途中の数字で、枠との関係が見えにくいからです。料金や機能の条件は変わることがあるため、ギークリーの最新の条件もあわせてご確認ください。
※掲載した内容は2026年9月24日時点で公式サイトに記載されているものであり、実際の条件はギークリーにご確認ください。