採用代行 / 建設
建設業界で採用代行が機能する条件・機能しない条件
同じ採用代行を使っても、機能する建設会社と機能しない建設会社があります。差を作るのは代行の腕ではなく、発注側の条件です。資格と配置の要件を整理しているか、施工管理の要件が言葉になっているか、現場の責任者の枠を預けられるか、実態を求人票に書いているか、技能職の経路と育てる体制があるか、記録が社内にあるか、任せる工程が絞られているか。結論を先に書くと、建設業界で採用代行が機能するのは、資格・要件・枠・実態・経路・記録・工程の七つで「社内に残すものを残している」会社で、機能しないのは「資格は後で考える。責任者は面接に出られない。全部任せたい」会社です。発注の前に七つで自社を確かめ、機能しない条件があれば、発注の前にそれを変えます。工程の切り分けは建設業界の採用代行に、課題の分解は建設業界の採用課題に、メーカー全般の条件はメーカー業界で採用代行が機能する条件・機能しない条件に書いています。ここでは、建設業界の七つの対に絞ります。
七つの対
| 軸 | 機能する条件 | 機能しない条件 |
|---|---|---|
| 資格 | 資格と配置の関係を会社と専門家で整理し、「必須・取得の支援・歓迎」の区分が要件と求人票にある | 「資格は後で考える」「あれば尚可」だけ |
| 要件 | 施工管理の要件が「〇〇の工事の〇〇の規模で、〇〇を担った経験」で、責任者が確認している | 「施工管理の経験〇年」 |
| 枠 | 責任者の面接の枠を、夕方・現場の近く・オンラインで週に一つ預けられる | 「責任者は日中は現場で面接に出られない」 |
| 実態 | 現場の時間・休日・天候・勤務地・宿泊を求人票に書き、見学を段に置く | 「働きやすい職場」。見学が無い |
| 経路 | 技能職と若手は学校・知人・協力会社の経路があり、育てる体制と資格の支援が求人票にある | 地域の掲載型だけ。育てる体制が無い |
| 記録 | 一覧と面接の記録が社内の環境にあり、職種の型ごとに見られる | 記録が代行の環境 |
| 工程 | 任せる工程が絞られ、残す工程(資格・要件・見極め・実態の説明・条件)の担当がいる | 「全部任せたい」 |
七つのうち一つでも機能しない条件にあると、代行はその部分で止まります。
資格:整理されているか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 配置に必要な資格、取得を支援する資格、歓迎の資格の三つに、会社と専門家で分けている | 「資格があれば尚可」で募集し、採った後に配置の可否が分かる |
| 書類の一次確認で資格の有無を照合し、区分で分ける | 面接まで資格を確かめない |
| 若手と未経験には、取得の支援の中身が求人票にある | 支援の話が入社後に出て揉める |
資格と配置の関係は、法令上の整理があると一般に整理されているため、会社と専門家(行政書士・社労士等)が決めます。代行は照合まで。個別の判断は専門家にご確認ください。
エラベルの見解
建設業界で最も多い機能しない条件は「枠」です。「責任者は日中は現場にいるので面接に出られない」で止まり、代行が集めた施工管理の候補者が、日程が取れずに他社で決まる。「面接は事務所で日中に」という前提を外し、「現場が終わった後の夕方に三十分、オンラインで」を週に一枠、先に預かる。責任者の負担は週に三十分で、日程の確定が即日になります。エラベルで担当者を選ぶ企業には、「責任者の面接の枠を、夕方かオンラインで週に一つ預かれますか」を、私たちから先に聞いています。預かれない会社では、代行が集めても決まりません。枠の預かり方は面接の日程調整の進め方に書いています。
要件:工事の型と規模が言葉になっているか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 「〇〇の工事の〇〇の規模で、〇〇(工程・安全・品質・原価)を担った経験」が必須に | 「施工管理の経験〇年」「一級の資格」だけ |
| 責任者が最初の一回話し、担当者が整え、責任者が確認 | 責任者が「見れば分かる」 |
| 「現場をまとめる」は面接で確かめる項目に | 必須に性質の言葉 |
要件の作り方は施工管理の採用要件の作り方に書いています。
枠:責任者の時間を形を変えて預けられるか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 夕方・現場の近く・オンラインで、週に一枠を先に | 事務所で日中に、都度調整 |
| 一次(書類の照合と一次対応)を外に出し、責任者は一回だけ | 責任者が全段に出る |
| 確定は即日、候補は三つ以上 | 日程が数週間先 |
実態:求人票に書き、見学を置いているか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 現場の時間・休日・天候・繁忙期・現場ごとの勤務地と宿泊・教える人・最初の現場を実態の言葉で | 「働きやすい」「未経験歓迎」だけ |
| 現場の見学を選考の段に置く | 見学が無く、入社後に「聞いていない」 |
| 早期離職の理由を求人票に戻す | 「本人の事情」で片付ける |
実態の書き方は求人原稿の作成の進め方に書いています。
エラベルの見解
「全部任せたい」という建設会社は、多くの場合、採用の担当が総務の兼務で、現場の責任者は現場で手一杯です。その状態で全部を任せると、資格の整理も要件も実態の説明も代行に寄り、代行にはできないので止まります。エラベルは担当者を工程ごと・職種の型ごとに選べる形にしているので、総務の兼務の担当が「資格の整理の橋渡し(専門家と)・要件の確認・条件の判断」に絞り、責任者は「週に一枠の面接と実態の説明」に絞り、「母集団形成・一次対応・日程・記録・型ごとの経路の運用」を担当者が担う、という組み方ができます。最初に外に出すのは、負担が最も大きい「一次対応と日程」です。工程の切り分けは面接の日程調整は代行に出せるかや求人媒体の運用は代行に出せるかに書いています。
経路:技能職と若手の経路と体制があるか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 学校(工業系)・社員の知人・協力会社のつながり・地域の経路を使っている | 地域の掲載型だけ |
| 育てる体制(教える人、最初の一年の流れ)と資格の支援が求人票にある | 「未経験歓迎」だけで、体制が無い |
| 技能職は現場で技能を見る段がある | 書類と面接だけ |
育てる体制の考え方は新卒採用の実務の進め方に書いています。
記録:社内の環境にあるか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 一覧と面接の記録が社内の環境にあり、兼務の担当でも更新と閲覧ができる | 記録が代行の環境 |
| 職種の型ごとに応募の数と段階が見える | 全部を一つの数で |
| 契約が終わっても、記録と型(要件の一枚、資格の区分、求人票、経路の一覧)が社内に残る | 契約が終わると消える |
記録の扱いは引き継ぎ資料に含める内容に書いています。
工程:絞られているか
| 機能する | 機能しない |
|---|---|
| 「施工管理のスカウトと紹介の母集団形成と一次対応」「技能職の学校と地域の経路の運用」のように、型と工程で任せる範囲が明確 | 「採用を全部」 |
| 残す工程(資格・要件・見極め・実態の説明・条件・合否)の担当が決まっている | 残す工程の担当がいない |
| 一つの型・一つの工程で三か月回し、記録で効いたかを見てから広げる | 最初から全型・全工程 |
機能しない条件を変える順番
| 順 | 変えること | 費用 |
|---|---|---|
| 一 | 資格:会社と専門家で区分を整理 | 専門家の確認 |
| 二 | 要件:責任者が最初の一回話し、担当者が整える | 責任者の三十分 |
| 三 | 枠:夕方かオンラインで週に一つ | かからない |
| 四 | 記録:一覧を社内の環境に | かからない |
| 五 | 工程:任せる工程を一つに絞る(一次対応と日程から) | 契約の範囲が小さくなる |
| 六 | 実態:求人票に書き、見学を段に | 責任者の時間 |
| 七 | 経路:学校・知人・協力会社を開く。育てる体制 | 時間がかかる |
一から五は発注の前に社内で変えられます。六と七は現場の協力と時間が要ります。
機能しているかを見る記録
| 見ること | 機能している目印 |
|---|---|
| 配置できなかった件数 | ゼロなら資格が機能 |
| 書類の○と面接の一致 | 一致していれば要件が機能 |
| 段階ごとの日数 | 短くなっていれば枠が機能 |
| 辞退と早期離職の理由 | 「働き方」「勤務地」が減っていれば実態が機能 |
| 技能職と若手の応募の数 | 増えていれば経路が機能 |
件数のまま並べ、前の募集と比べます。割合や外部の平均で断定しません。見る指標は採用代行との定例会で見るべき数字に書いています。
まとめ
- 代行が機能するかは代行の腕より発注側の条件で決まる
- 七つの対は資格・要件・枠・実態・経路・記録・工程
- 最も多い機能しない条件は枠。「日中は現場で出られない」の前提を外し、夕方かオンラインで週に一つ
- 資格と配置は会社と専門家で整理してから採る。個別の判断は専門家にご確認ください
- 「全部任せたい」は機能しない。兼務の担当は資格の橋渡しと要件と条件に、責任者は週に一枠と実態の説明に絞る
- 変える順番は資格→要件→枠→記録→工程→実態→経路。一〜五は発注前に社内で
よくある質問
施工管理を紹介会社に頼んでいますが、推薦が来ません
紹介会社に渡している要件が「施工管理の経験〇年、資格があれば尚可」のままなら、紹介会社は対象を絞れず、推薦が来ないか、ずれます。「〇〇の工事の〇〇の規模で、〇〇を担った経験」と「資格の区分」と「現場の実態と勤務地の範囲」を依頼書として渡し、返事を翌営業日中に返す形にすると、推薦が変わります。紹介会社の側の問題にする前に、依頼書と返事の速さを確かめます。紹介会社との付き合い方は紹介会社から候補者が来ないに書いています。
小さい工務店で、責任者が社長一人です
社長が「資格の整理(専門家と)・要件の確認・週に一枠の面接・条件の判断」に絞り、「一次対応・日程・記録・地域の経路の運用」を代行に出す形なら機能します。社長の時間は、最初の要件の三十分と、週に三十分の面接で足ります。技能職の採用は、社長の知人と協力会社の経路が最も効くことが多く、代行はその経路の運用(連絡と記録)を担います。小規模の体制の組み方は三十名規模の会社の採用体制の作り方の考え方が使えます。
現場の見学で、候補者に危険がないか心配です
見学の範囲(事務所と、安全が確保された場所から見える範囲)と、同行する人と、保護具の扱いを、安全の責任者が決めます。見学の内容と安全の管理は会社の領域で、法令上の整理が関わる場合は専門家の確認に従います。採用の側は、見学を段に置くことと、日程の調整までです。見学が難しい現場では、現場の写真と動画(安全の管理の範囲で)と、いまうまくやっている人の「一日の流れ」の説明で代えます。