人事副業 / 外国人雇用の労務

外国人雇用の労務で副業を始めるには|最初の1件の取り方

公開 2026-09-21

社内で外国人社員の労務に関わってきた。入社前から退職までの流れを回し、専門家と往復し、本人と上司の間のずれを埋めてきた。この経験を副業で使えないか。そう思って募集を見ると、「外国人材の労務サポート」「在留手続きの支援」の案件はあるのに、自分の何を見せれば選ばれるのか、そして何を受けてよいのかが分からない。「在留資格に詳しい」「手続きができます」と書くと、受けられない範囲の案件が来るからです。結論を先に書くと、最初の1件を取るには、「初めて外国人を雇う会社の、入社前から退職までの流れを一覧にし、確認が要る点を専門家(行政書士・社会保険労務士など)に聞く形に整え、本人の言葉で言い直してもらう受け入れの型で伝わったつもりを防ぎ、担当者が回せる状態にした」と、一覧と橋渡しと受け入れの型の三つで見せます。在留の判断・申請書類の作成と提出・法令の判断は受けないことを、先に自分の言葉で書きます。見本は一覧の型と確認が要る点の印と質問の型と受け入れの型と役割の線で作り、入口は、外国人採用や労務の一覧の案件の中で提案、紹介、副業のプラットフォーム、担当者を選べる窓口の四つで、最初は「一覧と確認の型だけ」「受け入れの型だけ」「専門家との窓口の整理だけ」と小さく受け、受ける前に専門家の有無と受けない範囲の同意と在留に関わる個人情報の扱いを確かめ、最初の1件を「一覧と型と記録が残り、在留の情報は残らない形」で終えて2件目につなげます。受けられる範囲と案件の型は外国人雇用の労務の副業案件に、1案件の流れは外国人雇用の労務の副業の実務に、外国人採用の経験の売り方は外国人採用担当が副業でできることに書いています。ここでは「最初の1件の取り方」に絞ります。個別の判断は専門家にご確認ください。

先に決める:受けない範囲を自分の言葉で書く

外国人雇用の労務の副業は、最初の1件を取る前に、「受けない範囲」を自分の言葉で書くところから始まります。経験がある人ほど、在留について答えられそうに見え、依頼側も「手続きも判断も」を期待します。先に書いておかないと、最初の1件で線を越えます。

受けない範囲自分の言葉で書く例
在留の資格の可否と、変更や更新の要否の判断「在留に関わる判断はしません。確認が要る点を整理して、御社が専門家(行政書士など)に聞く形にします」
申請書類の作成と提出「書類の作成と提出は、御社の担当者か専門家が行います。私は一覧と期日の仕組みを作ります」
法令(労働・社会保険・在留)の判断「法令の判断はしません。一般論も、在留については言いません」
本人からの相談への回答「本人からの在留や条件や生活の相談は、事実を整理して御社に渡します。私は答えません」
契約や条件の翻訳の内容の正確さ「契約や条件の翻訳は、専門家か御社が用意するものを使ってください。私が言葉の面を支えるなら別の項目で、正確さの責任は御社と専門家に」

この五つを、プロフィールと提案の最初に書きます。線の考え方は副業で法令違反をしないために労務実務で副業を始めるにはに書いています。

経験を棚卸しする:一覧・橋渡し・受け入れの型

依頼側が読むのは、「在留の知識」ではなく、「初めて外国人を雇う自社が、抜けなく期日どおりに、専門家と組んで回せる形を作れるか」です。社内の経験を三つに分けて書き出します。

項目書き出すこと依頼側が読むこと
一覧入社前から退職までの流れを、いつ・誰が・何を・どこに確認するか、の一覧でどう回したか。確認が要る点をどこに置いたか。それで防いだ抜け流れを一覧で回せるか
橋渡し判断が要る点を、自分で答えず、専門家と公的な窓口に会社が聞く形にどう整えたか。往復がどう減ったか線を守りながら、専門家との往復を減らせるか
受け入れの型条件と決まりと仕事の中身が伝わったかを、本人の言葉で確かめる型をどう作り、何のずれを防いだか。生活の面の確認をどう項目にしたか伝わったつもりを防げるか

いちばん差がつくのは二つ目です。「外国人社員の労務を〇年」ではなく、「更新や変更の時期の把握を担当者の仕組みにし、確認が要る点を事実と状況と聞きたいことの三つに整理して専門家に渡す型を作り、往復が減った」と、線を守ったことと変わったことの組で書きます。数字は会社の許可の範囲で。数字の見せ方は数字で語るに、実績の示し方は実績の示し方に書いています。

見本を作る:一覧の型・印の付け方・質問の型・受け入れの型・役割の線

外国人雇用の労務は、実物(本人の情報、会社の書面)を見せられません。見本は、型だけを、会社が特定できない形で、在留の中身に触れずに作ります。

見本の要素作り方注意
一覧の型内定後、入社、在籍中、退職のそれぞれで、「いつ・誰が・何を・どこに確認するか」の欄。期日と要件の欄は空欄で「専門家の確認を経て記入」期日と要件を自分の記憶で埋めない。在留の中身を書かない
確認が要る点の印の付け方在留に関わる箇所と、労働と社会保険に関わる箇所に、それぞれ印を付け、「専門家に確認」とだけ書く例。中身は書かない自分の見解を書く例にしない
質問の型事実(本人の状況、仕事の中身、時期)・会社の意向・聞きたいこと、の三つの欄。在留の判断を含まない「この場合は〇〇でよいか」の形にしない
受け入れの型条件と決まりと仕事の中身の伝え方(書面と口頭、本人の言葉での言い直しの欄)、生活の面の確認の項目、上司との面談の型、窓口の取り次ぎ私生活に踏み込む項目を入れない
役割の線の一枚専門家がやること(在留の判断と手続き、労働と社会保険の判断)・会社がやること(手続きの実行、本人への回答、翻訳と通訳の手配、期限の把握)・自分がやること(一覧、確認の型、受け入れの型、記録、伴走)・しないこと(判断、手続き、回答、翻訳の責任、期限の管理)自分の欄に「手続き」「判断」「期限管理」を入れない

見本が一組あれば、依頼側は「この人は在留を判断する人ではなく、回る形を作る人だ」と読みます。見本の作り方はポートフォリオの作り方に書いています。

エラベルの見解

担当する側から見ると、外国人雇用の労務の最初の1件は、「在留に詳しい人」ではなく「役割の線の一枚で、在留の判断と手続きを専門家の欄に置いている人」に来ます。依頼側の経営者と担当者は、外国人雇用に不安を持っていて、「詳しい人に全部任せたい」と考えています。しかし、外の副業の人が在留を判断した結果が間違っていたときの重さも、薄々分かっています。線の一枚で、判断と手続きが専門家の欄にあり、自分の欄が一覧と型と伴走であれば、依頼側は「この人は安全な形で回してくれる」と読みます。エラベルで担当者を選ぶ企業も、在留の知識より、「線を引いているか」を見ています。受ける側がその場で使える判断としては、見本の中で役割の線の一枚を最初に置き、一覧の型の期日の欄を空欄のまま見せること。空欄と線が、この仕事で信頼される人の印です。

プロフィールに書くこと

書くこと書き方の形書かないこと
できる範囲「外国人雇用の労務の、入社前から退職までの流れの一覧・確認が要る点を専門家に聞く形に整える型・伝わったつもりを防ぐ受け入れの型・記録・担当者が回せるまでの伴走。在留の判断と手続き、法令の判断は行いません」「在留資格の手続き」「ビザ申請サポート」「外国人労務相談」
一覧「いつ・誰が・何を・どこに確認するか、の一覧にし、期日と要件は専門家の確認を経て記入する」「在留資格に精通」
橋渡し「判断が要る点は答えず、事実と状況と聞きたいことに整理して、御社が専門家と公的な窓口に聞く形にする」「在留に関するアドバイス」
受け入れの型「条件と決まりは、書面と口頭で、本人の言葉で言い直してもらって確かめる。生活の面の確認の項目を用意する」「異文化コミュニケーション支援」
結果「〇〇の仕組みで期日の抜けが減った」「言い直しの型で〇〇のずれが減った」を二〜三組「〇人の外国人社員の手続きを処理」だけ
「在留の判断と手続きをしない。法令の判断をしない。本人への回答は会社と専門家。翻訳と通訳は別の項目で、正確さの責任は会社と専門家。在留に関わる個人情報は見る範囲を絞り、手元に残さない」何でも対応します

止まりやすいのは、「在留資格の手続き」「ビザ申請サポート」「外国人労務相談」と書くときです。受けられない範囲の案件が来て、断るか、線を越えるかになります。プロフィールの書き方はプロフィールの書き方に書いています。

最初の1件が見つかる四つの入口

入口向く人進め方注意
外国人採用や労務の一覧の案件の中で提案すでに外国人採用の運用や労務の一覧の案件を持っている採用が決まった外国人の方が入る前に、「入社前から退職までの一覧と、受け入れの型を作りませんか。判断と手続きは専門家に」と提案採用や労務の範囲と混ぜない。専門家の有無を先に聞く
元の勤務先や知人の紹介前職や取引先に、初めて外国人を雇う会社を知っている「一覧と確認の型だけ、まず」と範囲を絞って提案現在の勤務先の外国人社員の情報や事例を持ち込まない
副業のプラットフォームまず件数を見て選びたい「外国人材の労務サポート」の募集に、役割の線の一枚と一覧の型を付けて、「判断と手続きは専門家。私は一覧と型」の形で応募「在留手続き代行」「ビザ申請」「労務相談」の案件は、範囲を直して提案するか避ける
担当者を選べる窓口への登録条件が合うときだけ受けたい登録して、役割の線と見本を出しておく窓口の仕組み(誰が何を決めるか)を確かめる

最も通るのは、いちばん上の入口です。外国人採用の運用で信頼ができている会社は、「判断と手続きは専門家、仕組みはこの人」の線を受け入れやすい。案件の探し方は案件の探し方に、紹介の頼み方は紹介を頼むに書いています。

小さく受ける:一覧と確認の型だけ・受け入れの型だけ・専門家との窓口の整理だけ

最初の1件は、伴走を含む一式ではなく、判断にも手続きにも在留の情報にも触れにくい範囲で受けます。

小さく受ける型やること見せられる結果次につなぐ提案
一覧と確認の型だけ入社前から退職までの一覧を作り、確認が要る点に印を付け、期日と要件は専門家の確認を経て記入し、質問の型を渡す一覧と質問の型。担当者と専門家が使える状態「受け入れの型も作ります」→受け入れへ
受け入れの型だけ条件と決まりと仕事の中身の伝え方、本人の言葉での言い直し、生活の面の確認、上司との面談、窓口の取り次ぎの型を作る型と、言い直しの欄の埋まり方「入社ごとに回っているかを確認します」→伴走へ
専門家との窓口の整理だけ会社が専門家(行政書士・社会保険労務士など)と公的な窓口に聞く質問の型、渡すものの一覧、回答の記録の型を作り、往復を減らす往復の減り方と、記録「確認が要る点を毎月見つけて整えます」→伴走へ

止まりやすいのは、小さく受けたのに、「この人は働けるか」「更新はどうすれば」と判断が流れてくるときです。「判断は専門家に。私は確認が要る点を整理する」を書面に残します。

受ける前に確かめること

確かめることなぜ
在留に関わる判断と手続きを行う専門家(行政書士など)と、労働と社会保険の専門家(社会保険労務士など)と契約しているか。いないなら契約を勧めることに同意するか判断と手続きが自分に来ないため
受けない範囲(在留の判断、書類の作成と提出、法令の判断、本人への回答、翻訳の正確さの責任、期限の管理)に同意し、書面に残せるか線を越えないため。個別の判断は専門家にご確認ください
在留に関わる個人情報(種類、期限、番号、国籍)は、見る範囲を絞り、会社の管理する場所でだけ扱い、記録に写さず、手元に残さないことに同意するか一般の労務より重い情報を守るため
手続きの実行と期限の把握を行う担当者が会社にいるか自分が担当者の代わりにならないため
本人への回答は会社と専門家が行い、緊急時の流れを会社と決められるか自分が判断して動かないため
翻訳と通訳を含むなら別の項目で、内容の正確さの責任は会社と専門家に置くことに同意するか契約の翻訳の責任を負わないため
評価の基準(抜けと遅れの減り方、伝わっていなかったことの減り方、担当者が回せているか。手続きの完了数ではない)手続きで評価されないため
本業の会社の副業の規定と守秘の条件外国人雇用の情報は本業と競合しやすい。守秘の条件は専門家に確認

確かめる順は副業で法令違反をしないためにに、個人情報の扱いは候補者の個人情報の扱いに、条件のすり合わせは条件のすり合わせに書いています。

エラベルの見解

相談で最も多い思い込みは、受ける側の「外国人雇用の経験があるので、在留も含めて答えられるし、そのほうが単価が高い」というものです。実際には、在留の判断と手続きには資格に関わる決まりと公的な手続きの枠組みがあると整理されており、間違いが出たときの影響は本人の在留と生活に直結し、副業の人が負える責任ではありません。それは単価の高い案件ではなく、受けてはいけない案件です。同じ人でも、「一覧と橋渡しと受け入れの型」の範囲で受け、判断と手続きは専門家、と線を引いた人は、1件目の終わりに「一覧(専門家の確認済み)」「質問の型と往復の減り方」「言い直しの型でずれが減った記録」が残り、それが次の会社への提案の材料になります。エラベルで外国人雇用の案件を続けている担当者は、例外なく、在留について一言も判断を言っていません。受ける側がその場で使える判断としては、1件目の提案の最初の行に「在留の判断と手続きは行いません。確認が要る点を専門家に聞く形に整えます」と書くこと。断りから始まる提案が、この仕事では続きます。単価の考え方は単価の相場と考え方に書いています。

最初の1件の終わらせ方と2件目へのつなぎ方

1件目は、「一覧と型と記録が残り、在留の情報は残らない形」で終えます。渡すものは、一覧(専門家の確認済み、更新の日付付き)、確認が要る点の印の付け方、質問の型と回答の記録(会社の管理する場所に)、受け入れの型、更新や変更の時期の把握の仕組み、記録の型、担当者が一人でできた工程の記録、です。在留と個人情報を見る権限は会社に削除してもらい、本人の在留と生活の情報を自分の手元に一切残さず、残していないことを確かめて伝えます。会社の許可を得て、会社が特定できない形にした「一覧の型」「質問の型」「受け入れの型」「役割の線」を、実績と見本にします。本人の情報と会社の書面は、どんな形でも見せません。

2件目へのつなぎ方は二つです。同じ会社に、次の範囲(一覧→受け入れの型→伴走→更新の型)を提案するか。外国人採用や労務の一覧の案件を持つ別の会社に、外国人の方が入る前に、「一覧と受け入れの型から。判断と手続きは専門家に」を提案するか。どちらも、「どの抜けを、どの仕組みで減らし、どのずれを言い直しの型で防いだか」が具体であるほど通ります。2件目の取り方は2件目の取り方に、実績の書き方は事例の書き方に書いています。

まとめ

よくある質問

社内で作った外国人社員の労務の一覧を、見本にそのまま使ってよいですか

会社の許可の範囲で、会社が特定できない形にし、本人の情報と在留の中身と会社の固有の書面を除いてから、構造だけを使います。一覧の欄の立て方、確認が要る点の印の付け方、質問の型、受け入れの型、という構造は自分の技能です。期日と要件の欄は空欄にし、「専門家の確認を経て記入」と書きます。許可が取れない場合は、架空の会社で型を作り直し、架空であることを明記します。現在の勤務先の外国人社員の情報や事例の持ち込みには触れないでください。

「行政書士に頼むと費用がかかるので、まずあなたに相談したい」と言われました

在留に関わる判断と手続きは、受けません。「在留の判断と手続きは、行政書士など専門家に依頼してください。私は、専門家に何をいつ聞くかの一覧と質問の型を整え、往復を減らします。一覧があると、専門家の作業が短くなり、費用も抑えやすくなります」と、専門家に頼む前提で自分の範囲を示します。専門家なしで在留に関わる判断を進める会社は、本人と会社の両方に重大な影響が出ることがあり、その責任を副業の人は負えません。個別の判断は専門家にご確認ください。

最初の1件の単価はどう決めればよいですか

「作る工程(一覧、確認の型、受け入れの型)」は成果物で、「回す工程(入社ごとの伴走、記録の整備)」は入社の人数で、分けて見積もります。翻訳と通訳は別の項目にし、内容の正確さの責任は会社と専門家に置きます。「在留手続きの代行」「ビザ申請サポート」の言葉で見積もらないことが大事で、その言葉で受けると、受けられない範囲まで含んだ形になります。1件目は一覧と確認の型か受け入れの型から入り、2件目で伴走に広げるときに見直す、という順が現実的です。相場は範囲と人数で幅が大きく、公開されている案件でも一律ではありません。考え方は単価の相場と考え方に書いています。