人事副業 / 人材紹介のキャリアアドバイザー
人材紹介のキャリアアドバイザーが副業でできること|経験の棚卸しと売り方|CAの経験は「候補者と向き合い、転職の理由を聞き、企業と合わせ、辞退の本音を知っている」型で売れる。候補者との面談の設計と実施、辞退の理由の聞き取り、候補者の目線での求人票と面接の改善、内定から入社までの繋ぎの四つ。「候補者の側にいました」ではなく、「候補者が何で決め、何で離れるかを、企業側で使う」と売る
人材紹介の会社で、キャリアアドバイザー(CA)として、候補者側を担当してきた。転職の相談を受け、求人を提案し、面接の対策をし、内定の後の迷いに寄り添い、辞退の本音を聞いてきた。この経験は、企業側の人事の副業で売れるのか。候補者の味方だった自分が、企業側に立てるのか。結論を先に書くと、CAの経験は、「候補者と向き合い、転職の理由を聞き、企業と合わせ、辞退の本音を知っている」型で売れます。売れるのは、「候補者との面談の設計と実施」「辞退の理由の聞き取り」「候補者の目線での求人票と面接の改善」「内定から入社までの繋ぎ」の四つです。企業側の担当者は、候補者が何で決め、何で離れるかを、候補者の本音として聞く機会が無く、CAはそれを毎日聞いてきています。「候補者の側にいました」ではなく、「候補者が何で決め、何で離れるかを、企業側で使う」と売ります。紹介の形は捨て、候補者の情報は持ち込みません。人材紹介の経験の評価は人材紹介の経験は評価されるかに、RAの経験の売り方は人材紹介のリクルーティングアドバイザーが副業でできることに、キャリアコンサルタントの売り方はキャリアコンサルタントが副業でできることにまとめています。
この経歴の何が売れるか
CAの経験を、企業側の担当者としての工程に置き換えた棚卸しです。担当した候補者と前の会社の情報は含めず、「型」として抜き出します。
| CAの経験 | 企業側の工程への置き換え | 依頼側にとっての価値 |
|---|---|---|
| 候補者の転職の理由を聞いてきた | 依頼側の面談で、候補者の転職の理由と求めるものを引き出し、依頼側と合うかを確かめる面談の型 | 面談が会社の説明で終わり、候補者の本音が分からない依頼側が多い |
| 辞退の本音を聞いてきた | 辞退した候補者から、当たり障りのない答えの奥にある理由を聞き、求人票と面接と条件に反映する | 辞退の理由が「他社に決めた」で止まっている依頼側が多い |
| 候補者と一緒に求人票を読んできた | 求人票を「候補者が読んでどこで冷めるか」で直す | 求人票が社内の言葉で書かれている依頼側が多い |
| 面接の対策をしてきた | 候補者がどの質問で困り、どの面接官の態度で離れるかを知っていて、面接の設計を候補者の目線で直す | 面接で候補者が離れている依頼側が多い |
| 内定の後の迷いに寄り添ってきた | 内定から入社までの繋ぎの型(連絡の頻度、不安の聞き取り、家族への説明の支援) | 内定の後に辞退される依頼側が多い |
| 複数の求人を候補者に提案してきた | 候補者が複数の企業を比べるときに何を見るかの型。依頼側の魅力を候補者の言葉に置き換える | 自社の魅力を候補者の言葉で言えない依頼側が多い |
| 多数の候補者を同時に動かしてきた | 複数の候補者の進捗と連絡を漏れなく管理する型 | 候補者が複数になると連絡が漏れる依頼側が多い |
売れるものの要点は、「候補者の本音を、企業側は聞けない」ことです。企業側の担当者に、候補者は本音を言いません。辞退の理由も、面接で困ったことも、他社と比べて何が弱かったかも、企業には伝わりません。CAは、候補者の側にいたからこそ、その本音を毎日聞いてきています。その型を企業側で使うと、依頼側の採用は、候補者の側から見えるようになります。面談の型はヒアリングで押さえる項目に、候補者対応の線は候補者対応で気をつけることに、内定の繋ぎは新卒採用担当が副業でできることに書いています。
売りにくい点とその扱い
CAの転身で売りにくい点は三つあり、扱い方があります。
| 売りにくい点 | 依頼側の懸念と自分の懸念 | 扱い方 |
|---|---|---|
| 候補者の味方の立場 | 「候補者の味方になって、うちの採用に不利なことをするのでは」。自分にとっても、候補者を企業側の目的で見ることへの抵抗 | 「依頼側と候補者が合うかを確かめる」立場に立つ。合わない候補者を無理に進めないことは、候補者にも依頼側にも利益がある、と整理する。立場を最初に示す |
| RAとの分業の穴 | CAは候補者側の担当で、企業の要件の聞き取りや求人の設計はRAが担っていたので、「企業側の工程を知っているのか」 | 企業側の工程(要件の聞き取り、求人の設計、企業との交渉)は経験が薄いことを正直に示し、候補者の目線の工程を主に売る。企業側の工程は、依頼側の担当者と一緒に学ぶ |
| 候補者の情報の線 | 「前の会社で担当していた候補者を連れてくるのでは」 | 担当した候補者と情報は持ち込まない。型だけを持ち込む。退職後の競業と守秘の条件を確認する。紹介の形で報酬を受けることの可否は専門家に |
扱い方の要点は、「候補者の味方から、合うかを確かめる立場へ」の切り替えを、自分の中で整理することです。CAは、候補者の味方であることが仕事の土台で、企業側の副業に入るとき、その土台と企業の目的が衝突すると感じることがあります。「合わない候補者を無理に進めないことは、候補者にも依頼側にも利益がある」と整理すれば、候補者を守ることと企業側の採用を担うことは衝突しません。この整理を、依頼側と候補者の両方に示します。法令の注意は人材紹介の経験は評価されるかの「法令で気をつける点」に、前の会社との線は本業と利益相反になる案件に、範囲の決め方は業務範囲を書面で固めるに整理しています。
エラベルの見解
担当する側から見ると、CAから転身して続いている人と、案件が取れないか一件で終わる人の差は、「候補者の側にいました」と言うか、「候補者が何で決め、何で離れるかを知っていて、御社の求人票と面接と繋ぎを候補者の目線で直します」と言うかです。前者は依頼側に「うちの味方ではない人」と映り、後者は「候補者の本音を知っている人」と映ります。CAの経験は、候補者側の言葉のまま売ると警戒され、企業側の工程に置き換えると強く伝わります。
見ていて差がつくのは、辞退の理由を聞き取る場面で、CAの頃と同じ深さで聞けているかです。企業側の担当者として辞退の理由を聞くと、候補者は「他社に決めました」と当たり障りなく答えます。CAの経験がある人は、「他社のどこが決め手でしたか」「うちで気になった点は」「もし条件が違ったら」と、候補者が本音を言いやすい聞き方の型を持っていて、企業側の立場でも奥まで聞けています。その理由を求人票と面接と条件に反映した人は、依頼側の辞退が減り、「辞退の理由を初めて知った」と評価されています。エラベルでは、依頼側が担当者を選ぶ仕組みなので、候補者の本音を知る型を明確にし、立場を示している担当者に、候補者の側が見えていない依頼側がついています。CAの転身は、候補者の知識ではなく、立場の整理と聞き方の型で始まります。
案件の探し方
CAから入りやすい案件と、探し方です。
| 入りやすい案件 | 理由 | 探し方 |
|---|---|---|
| 候補者との面談の設計と実施 | 面談の技法でそのまま入れる | 「候補者の本音を引き出し、御社と合うかを確かめる面談」を範囲の一言に |
| 辞退の理由の聞き取りと反映 | 辞退の本音を聞いてきた経験で入れる | 「辞退が多い依頼側」を範囲の一言に |
| 求人票を候補者の目線で直す | 候補者と求人票を読んできた経験で入れる | 「候補者が読んでどこで冷めるか」で直す、を成果物の形で |
| 面接の設計を候補者の目線で直す | 面接の対策をしてきた経験で入れる | 「面接で候補者が離れる依頼側」を範囲の一言に |
| 内定から入社までの繋ぎ | 内定の後の迷いに寄り添ってきた経験で入れる | 「内定辞退が多い依頼側」を範囲の一言に |
| 依頼側の魅力の言語化 | 複数の求人を提案してきた経験で入れる | 「候補者が比べるときに見る点で、御社の魅力を言葉に」を成果物の形で |
探し方の要点は、「辞退が多い依頼側」から入ることです。辞退は、選考の途中でも内定の後でも、依頼側にとって最も理由が分からず、最も損失が大きい詰まりで、CAの辞退の本音を聞く型が最も効きます。一件で辞退を減らせれば、面談と求人票と面接の改善に広げられます。企業側の工程(要件の聞き取り、求人の設計)は、経験が薄い部分なので、最初は範囲に入れないか、依頼側と一緒に学びながら担います。案件の探し方は案件の探し方に、面談で聞くことはこちらから聞くべき質問に書いています。
単価の目安
単価は、具体的な額ではなく、決まり方の構造で考えます。CAの転身で、単価に影響する要素です。
| 要素 | 単価への影響 | 考え方 |
|---|---|---|
| 紹介の手数料との比較 | 紹介の手数料と、担当者の副業の単価は、決まり方が全く違う | 手数料の感覚を持ち込まない。担当者の工程の単価で |
| 面談の技法の価値 | 候補者の本音を引き出す面談は、人事経験者でも得意な人が少なく、評価される | 面談は回数で受ける |
| 辞退の削減の価値 | 辞退を減らす価値は、依頼側にとって分かりやすい | 「減った辞退」を成果として示せる形に |
| 求人票と面接の改善 | 成果物で受けやすい | 成果物で受ける |
| 企業側の工程を含まないこと | 要件の聞き取りや求人の設計を含まない範囲は、含む範囲より単価は下がるが、責任の線が明確 | 得意な工程で単価を出す |
| 成果報酬の扱い | 紹介の習慣で誘われやすいが、判断は依頼側にあり、許可の線にも関わる | 時間か回数か成果物で。可否は専門家に確認 |
| 前の会社との契約の条件 | 退職後の競業と守秘の条件があることがある | 契約を確認し、個別の判断は専門家に |
単価の要点は、「面談を回数で受け、辞退の削減を成果として示せる形にする」ことです。CAの経験の核は面談で、面談は一回あたりの時間が読みやすく、回数で受けると単価の議論が明確になります。辞退の理由の聞き取りと反映は、「減った辞退」として依頼側に価値が見えるので、更新の根拠になります。成果報酬は、判断が依頼側にあることと、許可の線に関わることから、最初は避け、可否は専門家にご確認ください。単価の構造は人事の副業単価の相場に、成果報酬は成果報酬型は受けるべきかに整理しています。
始める順番
CAから副業を始める順番です。
| 順番 | 内容 |
|---|---|
| 一、紹介の形で報酬を受けることの可否と、前の会社との契約の条件を、専門家に確認する | 職業紹介の許可、競業、守秘 |
| 二、「候補者の味方」から「合うかを確かめる立場」への切り替えを、自分の言葉で書く | 立場の整理 |
| 三、候補者から聞いてきた「決める理由」「離れる理由」「辞退の本音」を、候補者と企業の情報を含まない型で書き出す | 型の抜き出し |
| 四、得意な工程(面談、辞退の理由、候補者の目線の改善、繋ぎ)と、薄い工程(要件の聞き取り、求人の設計、企業との交渉)を分ける | 正直に示す準備 |
| 五、範囲を、面談、辞退の理由、求人票と面接の候補者の目線での改善、繋ぎ、魅力の言語化に絞る | 企業側の工程は最初は範囲外か、依頼側と一緒に |
| 六、「候補者が何で決め、何で離れるかを、企業側で使う」の一言を作る | 「候補者の側にいました」で終わらせない |
| 七、登録先に、範囲と、立場と、紹介との線を登録する | 辞退が多い依頼側 |
| 八、辞退の理由の聞き取りか面談を一件、回数か成果物で受け、型を残す | 次の工程に広げる材料に |
順番の要点は、「二」の立場の切り替えを、自分の言葉で書いておくことです。CAは候補者の味方であることに誇りを持っていて、企業側に立つことに抵抗を感じることがあります。「合わない候補者を無理に進めないことは、候補者にも依頼側にも利益がある。合う候補者を、候補者の本音を知る型で見つけることが、候補者のためでもある」と整理しておけば、抵抗は消え、依頼側にも候補者にも誠実に動けます。自己紹介の型は自己紹介文のテンプレートに、プロフィールはプロフィールの書き方に書いています。
エラベルの見解
相談で最も多い思い込みは、「CAは候補者の味方なので、企業側の副業とは相性が悪い」というものです。実際には、依頼側は候補者の本音を聞けず、候補者が何で決め、何で離れるかが見えておらず、それを知っている人を求めています。相性が悪いのは、立場を整理せずに候補者の味方のまま入る場合で、「合うかを確かめる」立場に立てば、候補者の本音を知る型は、企業側で最も価値のある視点になります。
順番として、紹介の形の可否と前の会社との契約を専門家に確認し、立場の切り替えを自分の言葉で書き、候補者から聞いてきた理由を型で書き出し、得意な工程と薄い工程を分け、範囲を候補者の目線の工程に絞り、候補者が何で決め何で離れるかを企業側で使う一言を作り、登録先に範囲と立場と線を登録し、辞退の理由の聞き取りか面談を一件受けて型を残す。この順番で、CAの転身は、「候補者の味方で相性が悪いもの」から「候補者の本音を企業側に届ける形」になります。エラベルでは、依頼側が担当者を選ぶ仕組みなので、候補者の本音を知る型を明確にし、立場と線を示している担当者に、候補者の側が見えていない依頼側がついています。CAの転身は、候補者の知識ではなく、立場の整理と聞き方の型で始まります。
まとめ
- CAの経験は「候補者と向き合い、転職の理由を聞き、企業と合わせ、辞退の本音を知っている」型で売れる。面談の設計と実施・辞退の理由の聞き取り・候補者の目線での求人票と面接の改善・内定の繋ぎの四つ
- 「候補者の側にいました」ではなく「候補者が何で決め、何で離れるかを、企業側で使う」と売る
- 売りにくい点は候補者の味方の立場・RAとの分業の穴・候補者の情報の線。「合うかを確かめる」立場に切り替え、企業側の工程が薄いことは正直に示し、候補者と情報は持ち込まない
- 最も効くのは辞退の本音を聞く型。企業側の担当者には候補者が本音を言わない
- 案件は辞退が多い依頼側から。面談と求人票と面接の改善に広げる
- 単価は紹介の手数料の感覚を持ち込まず、面談は回数、改善は成果物で。成果報酬は最初は避け、可否は専門家に確認
よくある質問
前の会社で担当していた候補者から、今も転職の相談を受けます。副業の依頼側に合いそうですが、紹介してよいですか
紹介しません。前の会社で担当した候補者との関係と情報は、前の会社と候補者のものであり、副業の依頼側に回すと、前の会社との守秘と競業の線、候補者の信頼、紹介の許可の線の三つに問題が出ます。相談を受けたときは、副業の依頼側とは切り離し、候補者には紹介の会社や公的な窓口を案内する形にします。副業では、依頼側の名前で、依頼側の媒体と経路で集まった候補者と向き合います。線の引き方は本業と利益相反になる案件に、法令の注意は人材紹介の経験は評価されるかに整理しています。
企業側の面談で、候補者に「この会社はやめた方がいい」と思ったとき、どうすればよいですか
候補者に直接「やめた方がいい」と助言することは、企業側の担当者の立場では避けます。代わりに、候補者が気になっている点を聞き取り、依頼側に「合わない理由」として材料を渡します。依頼側がその点を直せるなら直し、直せないなら依頼側が判断します。合わない候補者を無理に進めないことは依頼側の利益でもあり、「この候補者は〇〇の点で合わない可能性があります」と伝えることは、依頼側のためになります。候補者の味方でいる形は、依頼側に材料を渡す形で保てます。候補者対応の線は候補者対応で気をつけることに書いています。
企業の要件の聞き取りや求人の設計は、RAがやっていたので経験がありません
最初は範囲に入れず、候補者の目線の工程(面談、辞退の理由、求人票と面接の候補者の目線での改善、繋ぎ)に絞って受けて構いません。「要件の聞き取りと求人の設計は御社の担当者が。私は候補者の目線で、求人票のどこで冷めるか、面接のどこで離れるか、辞退の本音は何かを担います」と示せば、範囲が明確です。企業側の工程も担いたいなら、依頼側の担当者と一緒に要件を聞き取りながら型を学びます。RAの経験がある人と組む形も、エラベルのような登録先では可能なことがあります。範囲の示し方は業務範囲を書面で固めるに、分担はチームで動くときの分担に整理しています。