人事副業 / 案件獲得
自己紹介文のテンプレート|人事の副業で、登録・面談・紹介・発信の四つの場面に合わせて使い回せる型
人事の副業では、自己紹介を求められる場面が繰り返し来ます。登録先のプロフィール欄、面談の冒頭、知人に案件を頼むときの一言、発信の場のプロフィール。そのたびに一から書くと、場面ごとに内容がずれ、依頼側が複数の場で見たときに「どれが本当か」分からなくなります。結論を先に書くと、自己紹介文は、業務・範囲・経験・時間・連絡の五つの要素で骨格を一つ作り、場面ごとに長さと順番を変えて使い回すのが、ずれずに済む型です。骨格が一つあれば、登録には全部を、面談には最初の三つを、知人には一言を、と削るだけで済みます。プロフィールの各欄の考え方はプロフィールの書き方に、登録の流れは登録型サービスへの登録のしかたにまとめています。
骨格になる五つの要素
自己紹介文の骨格は、五つの要素で作ります。どの場面でも、この五つから選んで組み立てます。
| 要素 | 内容 | 一文の例 |
|---|---|---|
| 業務 | 副業で受ける一つの業務と、受けている事実 | 「スカウト運用の副業を受けています」 |
| 範囲 | 含むことと、含まないこと | 「文面の型と一次対応まで。面接の設定と合否の判断は含みません」 |
| 経験 | 数と変化 | 「本業で三年、数千通を送り、冒頭を候補者ごとに変える型にして返信率が上がりました」 |
| 時間 | 曜日と時間帯、週の合計、期間 | 「火木の夜と土曜午前で週六時間、まず三か月から」 |
| 連絡 | 方法と返信の目安 | 「メッセージでご連絡ください。数日以内に返信します」 |
要素の要点は、「五つとも一文で言える」ことです。一文で言えない要素は、まだ決まっていない要素です。業務が二つあると一文にならず、時間が「応相談」だと一文にならない。五つを一文ずつ書けた時点で、自己紹介文の骨格はできています。
場面ごとのテンプレート
骨格の五文を、場面ごとに組み替えます。穴埋めの形で示します。〇〇には自分の要素を入れてください。
登録先のプロフィール欄(五つ全部・九行ほど)
〇〇(一つの業務)の副業を受けています。
含むこと:〇〇、〇〇、〇〇まで。
含まないこと:〇〇(面接の設定、合否の判断など)。
本業で〇年、〇〇(数)を担当。〇〇(型の変化)にしたところ、〇〇(変わったこと)。
業種は〇〇、規模は〇〇(社名は規定に応じて)。
稼働:〇曜と〇曜の〇時から〇時、〇曜の午前。週〇時間。
期間:まず〇か月で区切り、続ける場合は見直し。
単価:時間×時給を土台に、〇〇から〇〇の幅で。
連絡:〇〇(方法)で。〇日以内に返信します。
面談の冒頭(業務・範囲・経験・三十秒ほど)
〇〇の副業を受けています。含むのは〇〇まで、〇〇は含みません。
本業では〇年、〇〇を担当し、〇〇にしたところ〇〇が変わりました。
今日は、御社の〇〇(困っている中身)が、この範囲で受けられるかを確認させてください。
知人に案件を頼むときの一言(業務・時間・相手の像)
〇〇(一つの業務)を、週〇時間で受けられるようになりました。
〇〇(人事が一人の会社、採用を始めたばかりの会社など)で困っているところがあれば、教えてください。
発信の場のプロフィール(業務・連絡・短い経験)
〇〇の副業を受けています|本業で〇年・〇〇(数)|〇〇(型を一言)|ご相談は〇〇(連絡の方法)へ
翌日の連絡(勉強会などで会った相手へ)
昨日は〇〇(会の名前)でお話しできてよかったです。
お話に出ていた〇〇(相手の困りごと)について、私は〇〇(型を一つ)で運用しています。よければ書いたものをお送りします。
副業で〇〇を受けていますので、必要があればお声がけください。
テンプレートの要点は、「場面が変わっても、五つの要素の中身は変えない」ことです。登録では週六時間と書き、面談では週十時間と言う、といったずれが、信用を落とします。骨格を一つ作り、場面ごとに削るだけにすれば、ずれません。
エラベルの見解
登録の相談で多いのは、「自己紹介文を場面ごとに書き分けているうちに、どれが本当の自分か分からなくなった」という声です。登録先では経験を長く、発信では意欲を強く、面談では謙虚に、と書き分けているうちに、範囲も時間も場面ごとに変わっています。依頼側が登録先と発信の両方を見て、「時間が違う」と気づくと、そこで止まります。
見ていて差がつくのは、「五つの要素を一文ずつ、先に固めているか」です。五文が固まっていれば、どの場面でも同じ中身になり、長さだけが変わります。エラベルでは、登録の時点で範囲と時間を書いていただき、条件が合う案件のときにそのまま依頼側にお見せしています。登録の自己紹介文と、面談での自己紹介が同じであれば、依頼側は安心して話を進められます。違えば、面談が確認から始まります。
骨格を作る手順
五つの要素を一文ずつ作る手順を、番号付きで整理します。
- 業務を一つ決める。 経験の数が一番多く、依頼側の需要があるもの。案件の範囲の決め方を参照。
- 含むことを三つまで、含まないことを二つ以上、書き出す。 含まないことに、判断(合否・条件・優先順位)を入れる。
- 経験を「年数・数・型の変化・変わったこと」の四つで書き出す。 社名と結びつく数値は幅にぼかす。実績の示し方を参照。
- 時間を「曜日・時間帯・週の合計・期間」で書き出す。 固定できるものだけ。稼働時間の決め方を参照。
- 連絡の方法と、返信の目安を決める。
- 五つを、それぞれ一文にする。 一文にならない要素は、まだ決まっていない。二に戻る。
- 本業の規定と、出さない線で確認する。 社名を書けるか、副業と名乗れるか、支援先や候補者に触れていないか。判断がつかない点は専門家に。
- 場面ごとのテンプレートに流し込む。 登録には全部、面談には三つ、知人には一言、発信には短く。
- 声に出して読む。 面談の冒頭と知人への一言は、口で言うものなので、言いにくい語を直す。
- 月に一度、経験の数を更新する。 五文のうち経験の一文だけが、月ごとに変わる。
手順の要点は、「六で一文にならない要素を見つける」ことです。一文にならないのは、決まっていないからです。自己紹介文を書く作業は、文章の作業ではなく、決める作業です。
ありがちな失敗
自己紹介文で起きる失敗は、要素が抜けているか、要素以外のものが入っているかのどちらかです。
| 失敗 | 何が起きているか | 直し方 |
|---|---|---|
| 「人事として十年」で始まる | 業務が一つに絞れていない | 一つの業務と、副業で受けている事実から始める |
| 含まないことが無い | 範囲が広く見える | 「〇〇は含みません」を一文入れる |
| 「多数」「豊富」「幅広く」 | 数が無い | 幅でよいので数を入れる |
| 型の変化が無い | 担当の羅列になっている | 「〇〇にしたところ、〇〇が変わった」を一文 |
| 「応相談」「柔軟に対応」 | 時間が決まっていない | 曜日と時間帯で固定 |
| 意欲や姿勢の言葉が多い | 要素以外のものが入っている | 「丁寧に」「真摯に」を削り、数と型に置き換える |
| 志望動機のような文 | 転職の自己PRと混ざっている | 副業では動機より範囲と時間 |
| 場面ごとに中身が違う | 骨格が無く、毎回書いている | 五文を固め、削るだけにする |
| 本業の社名と数値をそのまま書く | 出さない線を確認していない | 規定に従い、幅にぼかす |
| 長い | 全部を伝えようとしている | 登録で九行、面談で三十秒、知人で一言 |
失敗の要点は、「転職の自己PRの型を、副業に持ち込んでいる」ことが多い点です。転職の自己PRは、動機と意欲と経歴の全体を伝えます。副業の自己紹介は、範囲と時間と経験の一部を伝えます。目的が違うので、型も違います。
骨格を使い回すときの注意
一つの骨格を複数の場面で使うときの注意です。
| 注意 | 内容 |
|---|---|
| 中身は変えず、長さだけ変える | 範囲と時間は、どの場面でも同じ。削ることはあっても、変えない |
| 場面に合わせて順番を変える | 面談では業務→範囲→経験。知人には業務→時間→相手の像。発信では業務→連絡 |
| 相手の困りごとに一文足す | 面談と翌日の連絡では、相手の状況に触れる一文を骨格の外に足す |
| 更新は一か所で | 骨格を一か所に置き、更新したら全部の場面に反映する。場面ごとに直すとずれる |
| 一件目が終わったら見直す | 範囲に二つ目の業務を足す、単価を上げる。値上げのタイミング |
| 出さない線は場面に関わらず同じ | 面談で話が弾んでも、支援先や候補者の話はしない |
注意の要点は、「骨格を一か所に置く」ことです。登録先、発信の場、面談用のメモに、それぞれ別の自己紹介文があると、更新のたびにずれます。骨格を一か所に置き、そこから各場面に写す形にします。
エラベルの見解
担当する側として登録した人の話を聞くと、面談が短く済む人は、自己紹介が三十秒で終わり、すぐに相手の困りごとの話に入っています。業務・範囲・経験を一文ずつ言って、「御社の〇〇がこの範囲で受けられるかを確認させてください」と相手に渡す。自己紹介が長い人は、経歴を全部話しているうちに面談の時間が減り、相手の困りごとを聞く前に終わります。
エラベルは、範囲と時間を書いた登録に、条件が合う案件のときだけご連絡する窓口です。登録の自己紹介文が五つの要素で書かれていれば、依頼側は面談の前にそれを読んでいるので、面談では自己紹介を繰り返さず、困りごとの話から始められます。自己紹介文は、自分を語るためのものではなく、面談の時間を相手の話に使うためのものだと考えると、短く書けます。
まとめ
- 自己紹介文は業務・範囲・経験・時間・連絡の五つの要素で骨格を一つ作り、場面ごとに長さと順番を変えて使い回す
- 五つとも一文で言える状態が、骨格ができた状態。一文にならない要素は決まっていない
- 場面は登録(九行)・面談の冒頭(三十秒)・知人への一言・発信のプロフィール・翌日の連絡。中身は変えず、長さだけ変える
- 手順は業務→含む・含まない→経験の四つ→時間→連絡→一文ずつ→規定と線→テンプレートに流し込む→声に出す→月に一度の更新
- 失敗は転職の自己PRの型を持ち込むこと。動機と意欲ではなく、範囲と時間と経験
- 骨格は一か所に置き、更新したら全部に反映する
よくある質問
自己紹介文に、副業を始める理由や意欲は入れなくてよいですか
依頼側の判断の材料にはならないので、骨格には入れません。依頼側が知りたいのは、何を、どのくらいの時間で頼めるか、実際にやっている人か、です。理由や意欲は、面談で聞かれたら答えれば足ります。転職の自己PRでは動機が重要ですが、副業の自己紹介では範囲と時間が重要で、型が違います。意欲を書く行があれば、その行に数か型を入れたほうが伝わります。
面談で自己紹介を求められたら、どのくらい話せばよいですか
三十秒ほどで、業務・範囲・経験を一文ずつ言い、「御社の〇〇がこの範囲で受けられるかを確認させてください」と相手に渡します。依頼側が登録先のプロフィールを読んでいれば、自己紹介は確認だけで済みます。読んでいなくても、三文あれば判断の材料はそろいます。長く話すと、相手の困りごとを聞く時間が減ります。面談は自分を伝える場ではなく、四つの条件(型・成果物・期間・判断)を確かめる場です。面談で聞かれることを参照してください。
経験が浅く、数も変化も書けません。どう書けばよいですか
数は少なくても、「何を、どのくらい、どうやったか」は書けます。「一年で数十通のスカウトを送り、件名を職種だけに変えてから開封が増えた」でも、実際にやった人にしか書けない具体性があります。変化が無ければ、「型に沿って運用している」だけでも、型のある業務を受ける材料になります。経験が浅いときは、業務をより狭く、型のあるものに絞ると、書ける要素が増えます。経験が浅くても受けられる案件に、受けやすい案件の条件を書いています。