人事副業 / 両立・スキル
顔出しは必要か|人事の副業に顔写真は「無くても案件は決まる」。出すかは名前とは別に決め、出すなら登録先・発信・名刺で同じ一枚にし、依頼側の面談で顔が合うことだけ整えておく
登録先のプロフィールに写真の欄がある。SNSのアイコンをどうするか、名刺に写真を入れるか、発信で顔を出すかで迷う。本業の同僚に見つかりたくないが、顔が無いと依頼側に警戒されそうにも感じる。結論を先に書くと、人事の副業で顔写真は、無くても案件は決まります。依頼側が見ているのは経歴と担当できる範囲で、顔写真は判断の材料に入っていません。出すかどうかは、名前を実名にするかとは別に決めてよく、出さないなら、依頼側との面談で顔が合うことだけ整えておけば足ります。出すなら、登録先・発信・名刺で同じ一枚を使い、本業の会社の写真は使いません。名前の判断は実名で発信するかと本名を出さずに受けられるかに、プロフィール全体の書き方はプロフィールの書き方にまとめています。
顔写真は案件の決まり方に効くか
依頼側が担当者を選ぶときに見ている順番を確認すると、顔写真の位置が分かります。
| 依頼側が見る順 | 見るもの | 顔写真の関わり |
|---|---|---|
| 一 | 担当できる業務の範囲 | 関わらない |
| 二 | 経歴(規模・業界・立場・決めていた範囲) | 関わらない |
| 三 | 稼働の条件(時間、時間帯、リモートか対面か) | 関わらない |
| 四 | 面談での受け答え | ここで顔が合う。写真は面談の前の確認程度 |
| 五 | 実績の示し方 | 関わらない |
順番の要点は、顔写真が判断の材料になる場面が無いことです。依頼側の担当者は、範囲と経歴で候補を絞り、面談で決めます。面談はオンラインでも対面でも顔が合うので、写真が無くても「どんな人か」は面談で分かります。写真があることで面談の前に安心する依頼側はいますが、写真が無いことで候補から外す依頼側は、ほとんどいません。範囲と経歴の整え方は受ける範囲の決め方と実績の示し方に書いています。
出すことで変わること
顔を出すと、案件の決まり方は変わりませんが、別のことが変わります。出すかどうかは、この変わることを受け入れられるかで決めます。
| 変わること | 内容 |
|---|---|
| 本業の関係者に見つかりやすくなる | 名前を仮名にしていても、顔で分かる。本業に伝えていない場合は、経路が増える |
| 候補者に見つかることがある | 依頼側の採用で接した候補者が、後で発信を見て、副業の担当者だったと分かる |
| 発信と登録先と名刺が一枚でつながる | 依頼側が発信を見て登録先に辿り着いたとき、同じ人だと分かりやすい |
| 面談の前に依頼側が安心する | 「どんな人か」の不安が面談前に減る。効く場面は限られる |
| 写真を撮り直す手間が続く | 年数が経つと写真と実物が離れる。数年に一度は撮り直す |
| 後から消しにくい | 出した写真は保存されることがあり、出すのをやめても完全には消えない |
変わることの要点は、「本業と候補者に見つかりやすくなる」ことです。名前を仮名にしていても、顔を出せば仮名の意味が薄れます。本業に副業を伝えていない場合や、候補者との接点が多い工程を担当している場合は、顔を出さないほうが、名前の判断と整合します。本業に伝える形は副業許可の申請の出し方を見たうえで、規定の解釈は専門家にご確認ください。
エラベルの見解
相談で最も多い思い込みは、「顔写真が無いと、依頼側に隠しごとがあるように見える」というものです。実際には、依頼側の担当者が写真の有無を気にした例は、見ている限りほとんどありません。依頼側が気にするのは、面談で話したときに、経歴に書いてあることと話す内容が合っているかです。写真があっても、経歴と話が合わなければ選ばれず、写真が無くても、合っていれば選ばれます。
一方で、副業の担当者側は、写真を出すかどうかで長く迷い、その間にプロフィールの範囲の欄が空いたままになっていることがあります。写真は後からいつでも足せますが、範囲の欄が空いていると、依頼側はその人を候補に入れられません。順番として、範囲と経歴を先に埋め、写真は出すと決めたときに足す。エラベルでは、登録の際に顔写真を必須にしておらず、依頼側への提示も経歴と範囲で行っています。写真が無い担当者が選ばれている例は珍しくありません。
出さないときに整えておくこと
顔を出さないと決めたら、その分、依頼側と窓口が迷わないように整えておくことがあります。
| 整えること | 内容 |
|---|---|
| 面談では顔を出す | 登録先や発信で顔を出さなくても、依頼側との面談はカメラをつける。ここで顔を出さないと、依頼側は判断できない |
| アイコンを一つに決める | 発信と登録先のアイコンを、写真の代わりに同じ図柄にする。場ごとに違うと、同じ人だと分かりにくい |
| 経歴と範囲を写真の分だけ具体に書く | 写真で補えない「どんな人か」を、経歴の書き方で補う。決めていた範囲、進め方の考え方を書く |
| 名刺は写真無しの形にする | 名刺に写真を入れないのは一般的で、無いことで困ることはない。名刺をどうするか |
| 対面の場面で困らない準備 | 依頼側の社内の人に紹介される場面や、候補者との面談に同席する場面は、顔が出る。それは前提として受け入れる。対面が必要になる場面 |
整えることの要点は、「面談では顔を出す」ことです。公開の場で顔を出さないことと、依頼側との面談で顔を出さないことは別で、後者は依頼側が判断できなくなります。面談でカメラをつけない担当者は、依頼側から見て「どんな人か分からない」まま契約することになり、選ばれにくくなります。面談の進め方は初回打ち合わせの進め方に書いています。
名前と顔を別に決める理由
名前を実名にするか仮名にするかと、顔を出すかどうかは、一緒に決めがちですが、別に決めたほうが選択肢が広がります。
| 組み合わせ | どういう状態か | 向く人 |
|---|---|---|
| 実名・顔あり | 発信、登録先、名刺がすべて本人と結びつく | 本業に伝えていて、独立の見込みがあり、発信を実績として残したい |
| 実名・顔なし | 名前で辿れるが、顔では見つからない | 本業に伝えているが、候補者との接点が多い工程を担当している |
| 仮名・顔あり | 名前では辿れないが、顔で分かる | 少ない。仮名の意味が薄れるので、ほとんど選ばれない |
| 仮名・顔なし | 名前でも顔でも辿れない。内容で判断される | 本業に伝えていない。まず内容で発信したい |
別に決める要点は、「仮名・顔あり」を避けることです。名前を分けても顔で分かるので、仮名にした理由が消えます。仮名なら顔も出さず、実名なら顔は状況で決める、という組み合わせにすると、整合します。仮名から実名への切り替えと同じで、顔も「出さない」から「出す」へは後から変えられますが、逆は難しいので、迷うなら出さないところから始めます。
出すなら、どんな写真か
出すと決めたら、写真は一枚に決めて、どこでも同じものを使います。
| 決めること | 内容 |
|---|---|
| 一枚に決める | 登録先、発信、名刺、経歴のページで同じ写真にする。場ごとに違う写真だと、同じ人だと分かりにくい |
| 本業の会社の写真を使わない | 本業の会社が撮った社員紹介の写真、本業の名刺の写真は使わない。本業の情報の持ち出しになる |
| 背景に本業と依頼側の情報を入れない | オフィスの背景、会社のロゴ、依頼側の場所が写らないようにする |
| 実物と離れすぎない | 面談で「写真と違う」と思われると、経歴も疑われる。数年に一度は撮り直す |
| 服装は面談と同じにする | 面談のときの服装と写真の服装が揃っていると、依頼側の印象が一致する |
| 候補者に見られる前提で選ぶ | 候補者との面談に同席する場合、候補者は後で発信を見ることがある。採用の場にふさわしい写真にする |
写真の要点は、「本業の会社の写真を使わない」ことです。本業で撮った写真は、本業の会社が用意したもので、副業の場で使うと、本業の名刺を使うのと同じ問題になります。撮り直すなら、自分で用意した場所と服装で撮ります。撮影の費用は副業の経費になるかどうかを含め、経費にできるものを見たうえで、判断は専門家にご確認ください。
エラベルの見解
担当する側から見ると、顔を出すかどうかで案件が変わった例は見当たりませんが、出し方が揃っていないことで依頼側が迷った例はあります。発信のアイコンと登録先の写真と名刺の写真がすべて違うと、依頼側は「同じ人か」を確認する手間が増えます。出すなら一枚に揃え、出さないなら全部出さない。どちらかに揃っていれば、依頼側は迷いません。
順番として、顔を出すかを決める前に、名前を実名にするか仮名にするかを決め、仮名なら顔も出さない、実名なら本業と候補者との関係で決める。この順番で決めると、名前と顔の組み合わせが整合し、後から直すことが減ります。エラベルでは、登録の際の写真の有無を依頼側への提示の条件にしていません。写真を出すか迷って登録を止めるより、範囲と経歴を先に整えて登録し、写真は決まってから足すことをお願いしています。
まとめ
- 顔写真は無くても案件は決まる。依頼側が見るのは範囲・経歴・条件・面談で、写真は判断の材料に入らない
- 出すと変わるのは本業と候補者に見つかりやすくなる・場がつながる・面談前の安心・撮り直しの手間・後から消しにくい
- 出さないなら面談では顔を出す・アイコンを一つに・経歴を具体に・名刺は写真無し・対面の場面は前提として受け入れる
- 名前と顔は別に決める。仮名なら顔も出さず、実名なら状況で決める。「仮名・顔あり」は仮名の意味が薄れる
- 出すなら一枚に決める・本業の写真を使わない・背景に情報を入れない・実物と離れない・面談と同じ服装・候補者に見られる前提
- 出し方が揃っていないことが依頼側を迷わせる。出すなら全部、出さないなら全部
よくある質問
登録先のプロフィールの写真の欄が空だと、依頼側に選ばれにくくなりますか
見ている限り、写真の有無で選ばれ方が変わった例はほとんどありません。依頼側が候補を絞るのは、担当できる範囲と経歴です。写真の欄が空でも、範囲と経歴が具体に書かれていれば候補に入ります。逆に、写真があっても範囲の欄が「採用全般」のように曖昧だと、候補に入りません。空欄を埋めるなら、写真より範囲の欄を先に埋めてください。
候補者との面談に同席するとき、顔を出さない選択はできますか
面談に同席する以上、候補者には顔が見えます。オンラインでカメラを切ることは、候補者から見て不自然で、依頼側の採用の印象を下げるので、同席するなら顔は出す前提です。候補者に顔を見せたくない場合は、同席する工程を受けないという範囲の決め方になります。候補者との接し方は候補者への対応で気をつけることに整理しています。
過去に発信で顔を出していて、今は出したくありません
今後の投稿から出さないようにし、プロフィールの写真を図柄に替えることはできます。ただし、過去の投稿の写真は、保存や引用で残っていることがあり、完全には消せません。本業や候補者との関係で困る可能性があるなら、過去の投稿を消すか非公開にしたうえで、それでも残る可能性は受け入れる形になります。名前の切り替えと同じで、「出さない」から「出す」へは戻れますが、逆は難しいことを前提に、今後の判断をします。