人事副業 / 案件獲得
登録型サービスへの登録のしかた|人事の副業で、登録の前に用意するものと、登録してから声がかかるまでの流れ
人事の副業を始めると決めて、人事・採用に特化した登録型サービスに登録しようとすると、入力欄の前で手が止まります。経歴をどこまで書くか、副業で受けられる範囲をどう表すか、時間は「応相談」でよいのか。とりあえず埋めて登録したものの、そのあと何も起きず、「登録したのに来ない」と感じる人が多い。結論を先に書くと、登録型サービスは、登録すれば案件が来る仕組みではなく、登録の中身を見て運営が案件を当てる仕組みなので、当てられる粒度で書けているかどうかで、来るか来ないかが決まります。登録の前に用意するものが五つあり、それがそろっていれば登録は短時間で終わり、そろっていなければ何度直しても当たりません。登録先の型の違いは副業マッチングサービスの使い分けに、プロフィールの各欄の書き方はプロフィールの書き方にまとめています。
登録型サービスの仕組み
登録型サービスがどう動いているかを知っておくと、何を書けばよいかが見えます。運営の側から見た流れです。
| 段階 | 運営がしていること | 登録者の側で決まること |
|---|---|---|
| 登録の受付 | 登録内容を読み、範囲・時間・経験を把握する | 範囲と時間が読み取れるか |
| 案件の受付 | 依頼側から、業務・時間・期間・相手の状況を聞く | — |
| 突き合わせ | 案件の条件と、登録者の範囲・時間を照らす | 一つの業務に絞れているか。時間が固定されているか |
| 打診 | 条件の合う登録者に連絡する | 連絡に反応できるか |
| 面談 | 依頼側と登録者をつなぐ | 四つの条件を確かめられるか |
| 契約と稼働 | 書面・稼働管理・請求の仕組みを提供する | 記録を残せるか |
仕組みの要点は、「突き合わせは、登録内容の粒度で決まる」ことです。「人事全般、週十時間程度、応相談」と書かれていると、運営はどの案件に当ててよいか分かりません。「スカウト運用の一次対応まで、火木の夜と土曜午前で週六時間、まず三か月」と書かれていれば、その条件の案件が来たときに当てられます。登録は、運営が当てるための情報を渡す作業です。
登録の前に用意する五つのもの
登録の画面を開く前に、次の五つを手元に用意します。これがそろっていれば、登録は入力するだけで終わります。
| 用意するもの | 内容 | 参考 |
|---|---|---|
| 一つの業務と、含まないこと | 最初に受ける業務を一つ。「含むこと」と「含まないこと」を一行ずつ | 案件の範囲の決め方 |
| 経験の中身(数と変化) | 「何年で、どのくらいの数を、どう変えて、何が変わったか」。社名と結びつく数値は幅にぼかす | 実績の示し方 |
| 時間(曜日と時間帯) | 固定できる曜日と時間帯。週の合計時間 | 稼働時間の決め方 |
| 期間と単価の考え方 | 一〜三か月で区切るか。時間×時給の土台 | 最初の一件の価格の決め方 |
| 本業の規定の確認結果 | 副業の可否、届け出の要否、競業と情報の線 | 副業の許可申請 |
用意の要点は、「一つ目が決まっていないと、残りが書けない」ことです。業務が決まらないと、経験のどこを前に出すか、時間をどう組むか、単価をどう考えるかが決まりません。登録の画面で考え始めると、全部が曖昧なまま埋まります。
エラベルの見解
登録の相談で多いのは、「登録した直後は何もなく、しばらくして一件だけ打診が来たが、合わなかった」という声です。登録内容を見ると、範囲が「採用全般」で、時間が「週十時間前後」になっています。運営はこの内容で当てられる案件が無く、範囲の広い案件をとりあえず打診した、という状態です。登録者から見ると「来ない」、運営から見ると「当てられない」で、同じことを両側から見ています。
見ていて差がつくのは、「登録の前に五つを用意して、登録は写すだけにしているか」です。五つがそろっている人は、登録に時間がかからず、内容が具体的で、運営が当てやすい。登録の画面で考えながら書いた人は、内容が曖昧で、当てられません。エラベルでは、登録の時点で範囲と時間を書いていただき、条件が合う案件のときだけご連絡しています。書けていない場合は、書けるようになってから登録していただくほうが、結果的に早く決まります。
登録の手順
五つがそろったら、登録します。番号付きで整理します。サービスによって入力欄の名前は違いますが、書く中身は同じです。
- サービスの仕組みを確認する。 案件の出方(運営が当てるか、自分で応募するか)、報酬の形(月額か時給か成果か)、契約の相手(運営か依頼側か)、手数料の有無と負担する側。分からなければ登録前に問い合わせる。
- 基本情報を入力する。 名前、連絡先、居住地域。本名で活動するかは、本名で活動するかを参照。
- 範囲を書く。 一つの業務と、含むこと・含まないこと。「人事全般」「お任せ」は書かない。
- 経験を書く。 数と変化で。社名は本業の規定に従い、書かないなら業種と規模で。
- 時間を書く。 曜日と時間帯、週の合計。「応相談」は書かない。
- 期間と単価の希望を書く。 期間は一〜三か月で区切る希望を。単価は時間×時給の土台で、幅を持たせる。
- 職務経歴書を添付する。 副業用に書き直したもの。副業用の職務経歴書を参照。
- 型と手順を書いたものがあれば添える。 noteで実績を見せるの一本があれば、リンクを添える。
- 登録内容を読み返す。 運営の立場で読み、「どの案件に当てられるか」が分かるかを見る。分からなければ、三と五を直す。
- 登録後の連絡手段を確認する。 メール、サービス内のメッセージ、電話のどれで来るか。見落とすと打診が流れる。
手順の要点は、「九で、運営の立場で読み返す」ことです。自分の立場で読むと、書いたことは全部分かります。運営の立場で読むと、「この人にどの案件を当てればよいか」が分からない箇所が見えます。
登録してから声がかかるまで
登録したあと、何が起きるかを知っておくと、待つ間の不安が減ります。
| 時期 | 起きること | やること |
|---|---|---|
| 登録直後 | 運営が内容を読む。面談や確認の連絡が来ることがある | 連絡に早めに反応する。確認の質問には具体的に答える |
| 数週間 | 条件の合う案件が無ければ、何も起きない | 待つ。中身を直すのは、数か月待ってから |
| 打診 | 条件の合う案件が出て、連絡が来る | 四つの条件(型・成果物・期間・判断)で見る。曖昧なら面談で聞く |
| 面談 | 依頼側と話す | 面談で聞かれること。範囲を自分の言葉で伝える |
| 条件のすり合わせ | 時間・期間・単価を決める | 条件のすり合わせ |
| 契約と開始 | 書面を交わし、稼働が始まる | 稼働の記録を残す。稼働管理の方法 |
流れの要点は、「数週間、何も起きないのは普通」ということです。運営が当てる仕組みは、条件の合う案件が出るまで動きません。何も起きないことを、登録内容が悪いと解釈して数日で直し始めると、内容が定まりません。数か月待って、それでも打診が無ければ、中身を見直します。
登録時に起きやすい失敗
登録の段階で起きる失敗は、内容の粒度と、仕組みの理解の二つに分かれます。
| 失敗 | 起きる構造 | 直し方 |
|---|---|---|
| 範囲を「人事全般」と書く | 広く書けば当たる案件が増えると思う | 一つの業務に絞る。含まないことを書く |
| 時間を「応相談」と書く | 縛られたくない。案件を見てから決めたい | 曜日と時間帯で固定。案件を見てから変えることはできる |
| 経験を担当の羅列で書く | 職務経歴書をそのまま写す | 数と変化で書き直す |
| 単価を一点で書く | 決めきれない | 幅で書き、根拠を添える |
| 本業の規定を確認せずに登録 | 登録は許可と関係ないと思う | 登録の前に確認。届け出が要るなら先に |
| 手数料の仕組みを見ていない | 仕組みは同じだと思う | 誰が負担するか、報酬に含まれるかを登録前に確認 |
| 連絡手段を確認せず、打診を見落とす | 登録して安心する | 通知の設定を確認。週に一度は見る |
| 登録直後に何も起きず、数日で直す | 内容が悪いと解釈する | 数か月待つ。直すのはそのあと |
| 複数のサービスに同じ文面で登録 | 数を増やせば来ると思う | 一つに絞り、その型の言葉で書く。副業マッチングサービスの使い分け |
失敗の要点は、「広く・曖昧に書くほど、当たらなくなる」という、直感と逆の構造です。狭く・具体的に書くほど、運営は当てやすく、依頼側は判断しやすくなります。
登録後に月に一度見直すこと
登録は、一度したら終わりではありません。月に一度、次の点を見直します。
| 見直すこと | 内容 |
|---|---|
| 経験の数 | 本業でこなした数を足す。「三年で数千通」が「四年で数千通」になるだけでも、生きている登録だと伝わる |
| 変化 | 本業で型を変えて何かが変わったら、それを足す |
| 時間 | 本業や家庭の事情で変わったら直す |
| 範囲 | 一件目が終わって、二つ目の業務を足せるなら足す |
| 単価 | 一件目が終わったら、二件目の単価に上げる。値上げのタイミング |
| 打診の履歴 | どんな案件が打診されたか。範囲とずれていれば、範囲の書き方を直す |
見直しの要点は、「更新が止まった登録は、運営からも依頼側からも古い情報として扱われる」ことです。月に一度、数を足すだけで、登録は生きた状態になります。
エラベルの見解
担当する側として登録した人の中で、最初の一件が早く決まるのは、「登録の前に五つを用意して、登録に時間をかけず、登録後は月に一度だけ見直している」人です。登録の画面で考えながら書いた人は、内容が曖昧で、そのあと何度も直し、直すたびに定まらなくなります。登録は、考える場ではなく、用意したものを写す場です。
エラベルは、範囲と時間を書いた登録に、条件が合う案件のときだけご連絡する窓口です。登録の時点で「どの案件に当てられるか」が分かる内容であれば、案件が出たときにそのままご連絡できます。分からない内容の場合は、ご連絡の前に確認のやり取りが要り、そのぶん遅れます。登録の前に五つを用意していただくことが、結果的に一番の近道です。
まとめ
- 登録型サービスは登録の中身を見て運営が案件を当てる仕組み。当てられる粒度で書けているかで決まる
- 登録の前に一つの業務と含まないこと・経験の数と変化・曜日と時間帯・期間と単価の考え方・本業の規定の確認結果の五つを用意する
- 手順は仕組みの確認→基本情報→範囲→経験→時間→期間と単価→職務経歴書→型の記事→運営の立場で読み返す→連絡手段の確認
- 登録後は数週間何も起きないのが普通。直すのは数か月待ってから
- 失敗は広く・曖昧に書くこと。狭く・具体的に書くほど当たる
- 月に一度数・変化・時間・範囲・単価・打診の履歴を見直す
よくある質問
登録したあと、どのくらいで連絡が来ますか
決まった期間はありません。運営が当てる仕組みは、条件の合う案件が出るまで動かないので、数週間から数か月、何も起きないことは普通です。その間に内容を何度も直すと、定まらなくなります。数か月待って打診が無ければ、範囲が一つに絞れているか、時間が固定されているか、経験が数と変化で書けているかを見直してください。直してからさらに数か月待っても来なければ、選んだサービスの型が自分の範囲に合っているかを見直します。
経験が浅いのですが、登録してもよいですか
登録はできます。ただし、経験が浅いときは、範囲をより狭く、型のある業務(スカウトの送信と一次対応、求人票の初稿、面接の日程調整と記録など)に絞ると、当たる案件が出やすくなります。経験の数は少なくても、「何を、どのくらいの数、どうやったか」を書けば、依頼側は判断できます。経験が浅くても受けられる案件に、受けやすい案件の条件を書いています。
登録内容は、あとから変えられますか
変えられます。範囲を足す、時間を変える、単価を上げる、といった変更は、状況に合わせて行います。ただし、登録直後に何も起きないからといって数日おきに直すと、内容が定まらず、運営も当てにくくなります。変えるのは、月に一度の見直しのときと、一件目が終わって次の条件が見えたときにします。範囲を広げるより、二つ目の業務を足す形にすると、狭さは保ったまま当たる案件が増えます。