人事副業 / 医療・介護の人事
医療・介護の人事が副業でできること|経験の棚卸しと売り方|医療・介護の人事の経験は「資格職を、常に足りない状態で、配置基準とシフトと紹介会社の中で採り続けてきた」型で売れる。売れるのは、常に募集し続ける体制の設計、紹介会社と自力の採用の使い分け、資格と配置の制約の中での要件づくり、定着のための受け入れの設計の四つ。「病院・施設の人事でした」ではなく、「足りない職種を、止まらずに採り続ける体制を作る」と売る
病院やクリニック、介護施設の人事として、看護師や介護職や療法士などの資格職を、常に足りない中で採り続け、紹介会社と付き合い、配置の基準とシフトに合わせて人を入れ、辞める人の穴を埋めてきた。この経験は、業界の外を含めた人事の副業で売れるのか。医療・介護の採用は業界の事情が強く、外では通じないと感じる人が多いところです。結論を先に書くと、医療・介護の人事の経験は、「資格職を、常に足りない状態で、配置基準とシフトと紹介会社の中で採り続けてきた」型で売れます。売れるのは、「常に募集し続ける体制の設計」「紹介会社と自力の採用の使い分け」「資格と配置の制約の中での要件づくり」「定着のための受け入れの設計」の四つです。業界の外でも、常に人が足りない職種(ドライバー、施工、保育、店舗、コールセンター)を持つ会社は、同じ構造で困っています。「病院・施設の人事でした」ではなく、「足りない職種を、止まらずに採り続ける体制を作る」と売ります。教育機関の人事の経験は教育機関の人事が副業でできることに、業界を絞る戦い方は業界特化という戦い方に、採用担当の経験は採用担当が副業でできることにまとめています。
この経歴の何が売れるか
医療・介護の人事の経験を、業界の内外の採用の工程に置き換えた棚卸しです。在籍した施設の内情は含めず、「型」として抜き出します。
| 医療・介護の人事の経験 | 採用の工程への置き換え | 依頼側にとっての価値 |
|---|---|---|
| 常に募集を出し続け、辞める人の穴を埋め続けてきた | 「欠員が出たら募集」ではなく、「常に募集し、常に面接し、常に入る」体制の設計 | 欠員が出てから慌てて募集し、繁忙期に人が足りない依頼側が多い |
| 紹介会社と付き合い、手数料と自力の採用を比べてきた | 紹介会社に頼る職種と、自力で採る職種の切り分け。紹介会社の提案の見方と、条件の交渉の型 | 紹介会社の手数料が膨らみ、自力の採用ができていない依頼側が多い |
| 配置の基準とシフトの制約の中で要件を決めてきた | 「この資格・この経験・この勤務ができる人」という制約の多い要件を、応募が来る形に整える | 制約が多くて求人票が条件の羅列になり、応募が来ない依頼側が多い |
| 入職の直後に辞める人を減らす受け入れを工夫してきた | 最初の一か月の受け入れ(同行、相談の相手、シフトの配慮)を設計する | 入ってすぐ辞める依頼側が多い |
| 現場の管理者(師長、施設長、主任)と採用を進めてきた | 現場の管理者が採用と受け入れに関わる分担の設計 | 現場が採用に関わらず、人事だけで回している依頼側が多い |
| 資格の確認、免許の手続き、届出を扱ってきた | 有資格者の採用で、資格の確認と手続きを採用の流れに組み込む | 資格の確認が抜けて、後で問題になる依頼側が多い |
| 求職者が施設を比べる目線(給与、夜勤、人間関係、通勤)を知ってきた | 応募者が「他と比べて何を見るか」を、求人票と面接に反映する | 自施設の何が選ばれる理由かを言葉にできない依頼側が多い |
売れるものの要点は、「常に足りない状態を、止まらずに回す体制を作れる」ことです。多くの会社の採用は、欠員が出たら募集して、決まったら止める形で動いており、常に足りない職種にはこの形が合いません。医療・介護の人事は、「募集を止めない」「面接を止めない」「入る人を止めない」体制を、紹介会社と自力の両方を使って回してきています。この型は、業界の外でも、常に人が足りない職種を持つ会社にそのまま合います。聞き取りの型はヒアリングで押さえる項目に、指標の設計はKPIを設計するに書いています。
売りにくい点とその扱い
医療・介護の人事の転身で売りにくい点は三つあり、扱い方があります。
| 売りにくい点 | 依頼側の懸念と自分の懸念 | 扱い方 |
|---|---|---|
| 業界の外で通じるか | 「医療の採用は特殊で、うちには合わない」。自分にとっても、業界の外の職種を知らない不安 | 「常に足りない職種を採り続ける体制」の型として語る。業界の言葉(配置基準、夜勤、師長)を、外の言葉(必要な人数、シフト、現場の管理者)に置き換える |
| 紹介会社への依存 | 「紹介会社に頼る採用しかしてこなかったのでは」。自力の採用(媒体、スカウト、求人票)の経験が薄いことがある | 紹介会社を使ってきた経験を、「紹介会社の提案の見方と条件の交渉」として売る。自力の採用の工程は、経験が薄ければ範囲に入れないか、別の担当者と組む |
| 現場の言葉の強さ | 「現場の管理者に押し切られて、人事の判断が通らなかったのでは」 | 現場の管理者と一緒に進める分担の型として売る。「押し切られる」ではなく「現場を採用に巻き込む」と言い換える |
扱い方の要点は、「業界の言葉を、構造の言葉に置き換える」ことです。医療・介護の人事の経験がある人は、配置基準や夜勤や師長といった業界の言葉で経験を語り、それが業界の外の依頼側には「うちとは違う」と聞こえます。「必要な人数が法令で決まっている中で、常に足りない職種を採り続けてきた」「シフトで現場が回るかを見ながら要件を決めてきた」「現場の管理者と一緒に採用を進めてきた」と、構造の言葉に置き換えれば、同じ経験が業界の外の依頼側にも「うちと同じ」と伝わります。範囲の決め方は業務範囲を書面で固めるに、自己紹介の型は自己紹介文のテンプレートに整理しています。
エラベルの見解
担当する側から見ると、医療・介護の人事から転身して続いている人と、面談で止まる人の差は、業界の言葉で語るか、「足りない職種」の構造で語るかです。止まる人は、看護師や介護職の採用の話を業界の言葉で語り、業界の外の依頼側は「うちは医療ではない」と感じて終わります。続いている人は、「御社で、常に足りない職種はどれですか」と聞き、依頼側が「ドライバー」「店舗のスタッフ」と答えたところで、「それは、私が採り続けてきた職種と同じ構造です」と言い、募集を止めない体制の型を見せます。依頼側は、自分の会社の詰まりが「欠員が出てから動く形」にあることに気づき、そこから頼みます。
見ていて差がつくのは、紹介会社の使い方を「依存」ではなく「使い分け」として設計しているかです。医療・介護の人事の経験がある人は、紹介会社の手数料の重さと、それでも頼らざるを得ない構造を知っています。「急ぎで埋める職種は紹介会社、時間をかけて自力で採る職種は媒体と受け入れの改善」と切り分け、紹介会社の提案の見方と条件の交渉の型を持ち込んだ人は、依頼側の紹介の手数料が下がり、「初めて紹介会社と対等に話せた」と評価されています。エラベルでは、依頼側が担当者の経歴を見て選ぶ仕組みなので、「足りない職種を、止まらずに採り続ける体制を作る」と構造の言葉で書いている担当者に、常に人が足りない依頼側がついています。医療・介護の人事の転身は、業界の知識ではなく、構造の言葉への置き換えから始まります。
案件の探し方
医療・介護の人事から入りやすい案件と、探し方です。
| 入りやすい案件 | 理由 | 探し方 |
|---|---|---|
| 医療・介護・福祉の依頼側の採用 | 業界の言葉と資格の意味が分かり、説明の手間がない | 同じ業界の依頼側を探す |
| 常に足りない職種の募集を止めない体制の設計 | 常時募集の経験でそのまま入れる | 「欠員が出てから慌てる依頼側」を探す |
| 紹介会社の提案の見方と条件の交渉 | 紹介会社と付き合ってきた経験で入れる | 「紹介の手数料が膨らんでいる依頼側」を探す |
| 制約の多い要件を応募が来る形に整える | 配置とシフトの制約の中で要件を決めてきた経験で入れる | 「求人票が条件の羅列になっている依頼側」を探す |
| 入職の直後の受け入れの設計 | 早期の離職を減らしてきた経験で入れる | 「入ってすぐ辞める依頼側」を探す |
| 現場の管理者を採用に巻き込む分担 | 師長や施設長と進めてきた経験で入れる | 「現場が採用に関わらない依頼側」を探す |
探し方の要点は、「業界の内側から入り、構造の言葉で外に広げる」ことです。最初は医療・介護・福祉の依頼側が、業界の言葉が通じるので入りやすいです。ただ、業界の中の依頼側は紹介会社との付き合いが長く、副業の担当者に払う予算が限られることもあります。「常に足りない職種」を持つ業界の外の依頼側(物流、建設、保育、飲食、店舗、コールセンター)に、構造の言葉で広げる準備を並行します。案件の探し方は副業案件の探し方に、業界を絞る戦い方は業界特化という戦い方に書いています。
単価の目安
単価は、具体的な額ではなく、決まり方の構造で考えます。医療・介護の人事の転身で、単価に影響する要素です。
| 要素 | 単価への影響 | 考え方 |
|---|---|---|
| 紹介の手数料との比較 | 紹介会社の手数料を減らせる設計は、依頼側の支出に直接効き、価値が見えやすい | 「紹介の手数料が減った分」を成果として示せる形に |
| 体制の設計の成果物 | 募集を止めない体制の設計は、成果物として形が明確 | 一式の成果物で受ける |
| 運用の継続 | 常に募集する体制は、作った後も回し続ける運用が要り、月額で受けやすい | 作る工程は成果物、回す工程は月額で |
| 業界の内側の予算 | 医療・介護の依頼側は予算が限られることがあり、単価が下がりやすい | 業界の外の依頼側を並行して持つ |
| 自力の採用の工程を含まないこと | 含まない範囲は月額が下がるが、責任の線が明確 | 得意な工程で単価を出す |
| 受け入れの設計 | 早期の離職を減らす価値は、やり直しの損失として依頼側に分かりやすい | 「辞めなかった」を成果として残せる形に |
| 成果報酬の扱い | 採用の成否は依頼側の条件と現場の動きに左右され、責任の線が引きにくい。紹介の形で報酬を受けることは許可の線に関わる | 時間か回数か成果物で。可否は専門家に確認 |
単価の要点は、「体制の設計は成果物で、運用は月額で受け、紹介の手数料との比較で価値を示す」ことです。医療・介護の人事の経験で受ける工程は、紹介会社の手数料という分かりやすい比較の対象があり、「自力で採れる体制を作ると、この分の手数料が要らなくなる」と価値を示せます。ただ、紹介の形で報酬を受けることは、職業紹介の許可の線に関わるので、副業の担当者は紹介ではなく、体制の設計と運用で受けます。可否は専門家にご確認ください。単価の構造は人事の副業単価の相場に、成果報酬は成果報酬型は受けるべきかに、数字に出ない成果の見せ方は成果が数字に出ない業務の見せ方に整理しています。
始める順番
医療・介護の人事から副業を始める順番です。
| 順番 | 内容 |
|---|---|
| 一、所属する法人の副業の規定と、職員と患者・利用者の情報の守秘の条件を確認する | 医療・介護は個人情報の扱いが重い。個別の判断は専門家に |
| 二、「常に足りない職種をどう採り続けてきたか」を、施設の情報を含まない型として書き出す | 募集を止めない体制、紹介会社の使い分け、受け入れの工夫 |
| 三、業界の言葉を、構造の言葉に置き換える | 「配置基準」→「必要な人数が決まっている」、「夜勤」→「シフトの制約」、「師長・施設長」→「現場の管理者」 |
| 四、得意な工程(体制・紹介会社の使い分け・要件・受け入れ・現場の巻き込み)と、薄い工程(媒体・スカウト・読ませる文面)を分ける | 正直に示す準備 |
| 五、範囲を、体制の設計、紹介会社の提案の見方、制約の中の要件、受け入れ、現場の分担に絞る | 自力の採用の実務は経験に応じて |
| 六、「足りない職種を、止まらずに採り続ける体制を作る」の一言を作る | 「病院・施設の人事でした」で終わらせない |
| 七、紹介の形で報酬を受けないと決め、体制と運用で受ける線を書く | 許可の線。個別の判断は専門家に |
| 八、登録先に、範囲と、業界の内側の経験と、構造の言葉の一言を登録する | 常に人が足りない依頼側 |
| 九、体制の設計か受け入れの設計を一件受け、「募集が止まらなかった月」を残す | 業界の外に広げる材料に |
順番の要点は、「三」の置き換えと「七」の線です。業界の言葉を構造の言葉に置き換えないと、業界の外の依頼側に届きません。紹介会社と近い経験があるので、「候補者を紹介してくれれば手数料を」と誘われることがありますが、紹介の形で報酬を受けることは許可の線に関わるので、体制と運用で受けると決めておきます。プロフィールはプロフィールの書き方に、個人情報の扱いは個人情報の扱いに、初案件の備えは初案件で不安になりやすい点と備え方に書いています。
エラベルの見解
相談で最も多い思い込みは、「医療・介護の採用は特殊で、業界の外では通じない」というものです。実際には、常に人が足りない職種を持つ会社は業界の外に多く、それらの会社は「欠員が出てから動く」形のまま繁忙期に人が足りなくなっています。募集を止めない体制、紹介会社との使い分け、制約の中の要件、入職の直後の受け入れ。医療・介護の人事が日常として回してきたこの型は、業界の外のその会社にとって、持っていない打ち手です。特殊なのは経験ではなく、語る言葉です。
順番として、法人の規定と守秘の条件を専門家に確認し、採り続けてきた型を施設の情報を含まずに書き出し、業界の言葉を構造の言葉に置き換え、得意な工程と薄い工程を分け、範囲を体制と使い分けと要件と受け入れに絞り、止まらずに採り続ける体制を作る一言を作り、紹介で受けない線を決め、登録先に範囲と一言を登録し、一件受けて募集が止まらなかった月を残す。この順番で、医療・介護の人事の経験は「特殊で通じないもの」から「足りない職種を採り続ける体制を作る形」になります。エラベルでは、依頼側が担当者を選ぶ仕組みなので、体制の工程を明確にし、紹介で受けない線を示している担当者に、常に人が足りない依頼側がついています。医療・介護の人事の転身は、業界の外に出ることではなく、構造の言葉で語るところから始まります。
まとめ
- 医療・介護の人事の経験は「資格職を、常に足りない状態で、配置基準とシフトと紹介会社の中で採り続けてきた」型で売れる。募集を止めない体制・紹介会社と自力の使い分け・制約の中の要件・受け入れの設計の四つ
- 「病院・施設の人事でした」ではなく「足りない職種を、止まらずに採り続ける体制を作る」と売る
- 売りにくい点は業界の外で通じるか・紹介会社への依存・現場の言葉の強さ。業界の言葉を構造の言葉に置き換え、紹介会社の経験は「使い分けと交渉」として売り、現場は「巻き込み」と言い換える
- 案件は業界の内側から入り、常に足りない職種を持つ外側に広げる。物流・建設・保育・飲食・店舗も同じ構造
- 単価は体制の設計は成果物、運用は月額で。紹介の手数料との比較で価値を示す。紹介の形で報酬を受けない。成果報酬は最初は避け、可否は専門家に確認
- 職員と患者・利用者の情報は持ち込まない。個別の判断は専門家に
よくある質問
業界の外の依頼側に、医療・介護の経験をどう説明すればよいですか
業界の言葉を使わず、構造の言葉で説明します。「必要な人数が決まっている中で、常に足りない職種を、募集を止めずに採り続けてきました。紹介会社と自力の採用を使い分け、入った直後に辞めない受け入れを作ってきました」と言えば、常に人が足りない職種を持つ依頼側には「うちと同じ」と伝わります。そのうえで、「御社で常に足りない職種はどれですか」と聞き、その職種で型を当てはめて見せます。自己紹介の型は自己紹介文のテンプレートに、面談で聞かれることは副業案件の面談で聞かれることに整理しています。
前の施設で付き合いのあった紹介会社を、依頼側に紹介してよいですか
前の施設との契約の中で知った紹介会社の条件や手数料の情報は、前の施設のものであり、守秘の条件に関わります。紹介するなら、公開されている情報と、依頼側が自分で問い合わせる形にし、前の施設の契約の条件は持ち込みません。紹介会社から紹介の見返りを受ける形は、依頼側との利益相反と、職業紹介の許可の線に関わるので避けます。個別の判断は、弁護士にご確認ください。利益相反の見方は本業と利益相反になる案件に、情報の分け方は案件ごとの情報の分け方に書いています。
媒体やスカウトの経験がほとんどありません。案件が取れないのではないですか
自力の採用の実務が薄いことは隠さず、「媒体とスカウトは御社の担当者か別の担当者が、私は募集を止めない体制と、紹介会社の使い分けと、要件と受け入れを担います」と分担を示します。媒体とスカウトが得意な担当者と組む形も、エラベルのような登録先では可能なことがあります。常に人が足りない依頼側には、媒体の技術より「止まらない体制」が求められており、そこでは実務の薄さは弱みになりません。分担の型は複数人で案件を受けるに、現場の管理者との付き合い方は経営者直下で動くときの立ち回りに整理しています。